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公開番号
2025001165
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-08
出願番号
2023100609
出願日
2023-06-20
発明の名称
無線起爆雷管を備えた爆薬の装填方法、及び、爆薬装填具
出願人
株式会社熊谷組
代理人
個人
主分類
F42D
1/08 20060101AFI20241225BHJP(弾薬;爆破)
要約
【課題】無線起爆雷管を備えた爆薬に不要な衝撃を与えることなく、装薬孔に装填する。
【解決手段】
切羽に形成された装薬孔に装填される無線起爆雷管を有する爆薬(親ダイ20)を収納する、軸方向に延長するスリット11aが設けられた筒体11と、筒体11内に挿入されて親ダイ20の装薬孔の孔尻側とは反対側に当接する当接部12a及び当接部12aの親ダイ20とは反対側に接続されて筒体11の軸方向に延長する棒部12bを有し、親ダイ20を前記軸方向に移動させる送り棒12と、を備えた爆薬装填具10を用いて、親ダイ20を装薬孔に装填するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
無線起爆雷管を備えた爆薬を切羽に穿孔された装薬孔内に装填する方法であって、
前記爆薬を収納する筒体に軸方向に延長するスリットを設け、
前記スリットから前記筒体内に挿入されて前記爆薬の前記装薬孔の孔尻側とは反対側に当接する当接部と、前記当接部の前記爆薬とは反対側に接続されて前記筒体の軸方向に延長する棒部とを備えた送り棒の前記当接部を前記爆薬に当接させながら、前記送り棒を前記装薬孔方向に移動させて、前記爆薬を前記装薬孔内に装填することを特徴とする無線起爆雷管を備えた爆薬の装填方法。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記筒体に爆薬挿入孔を設けて、前記爆薬を前記爆薬挿入孔から前記筒体内に収納することを特徴とする請求項1に記載の爆薬の装填方法。
【請求項3】
前記爆薬を圧縮空気により前記筒体内の所定の領域に搬送するとともに、前記領域の前記装薬孔とは反対側に、前記爆薬の搬送速度を減速する減速部を設けることを特徴とする請求項1に記載の爆薬の装填方法。
【請求項4】
切羽に形成された装薬孔に装填される無線起爆雷管を有する爆薬を収納する、軸方向に延長するスリットが設けられた筒体と、
前記爆薬を前記軸方向に移動させる送り棒と、を備え、
前記送り棒が、
前記筒体内に挿入されて前記爆薬の前記装薬孔の孔尻側とは反対側に当接する当接部と、前記当接部の前記爆薬とは反対側に接続されて前記筒体の軸方向に延長する棒部とを備える爆薬装填具。
【請求項5】
前記無線起爆雷管を、受信コイルあるいは受信アンテナを備えた充電型雷管とするとともに、前記当接部に前記充電型雷管に給電するための送信アンテナを備えた給電装置を設けたことを特徴とする請求項4に記載の爆薬装填具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、切羽に形成された装薬孔に無線起爆雷管を備えた爆薬を装填する方法と、それに用いられる爆薬装填具に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、切羽に形成された装薬孔に爆薬を装填する作業を行う爆薬装填装置が知られている(特許文献1等参照)。
この爆薬装填装置は、爆薬供給装置と、爆薬供給装置により供給された爆薬を切羽に削孔された装薬孔に圧送する圧送装置とを備えている。
爆薬としては、例えば、エマルジョンタイプの含水爆薬と当該含水爆薬に点火する雷管とを備えた薬包状爆薬(親ダイ)と、親ダイの爆轟によりする雷管の付いていない含水爆薬から成る複数個の薬包爆薬(増ダイ)とがある。
親ダイは、装薬孔に挿入される装填パイプの先端に取付けられて、圧送装置により送られてくる圧送空気により押圧されて装填孔の孔尻に装填される。
増ダイは、爆薬供給装置から圧送装置により装薬孔に圧送されて、親ダイの後側に装填される。
また、親ダイの雷管の一端には導線が接続されており、この導線は装填孔から引き出され、直列に連結されて、発破器に接続される。これにより、発破器を操作して親ダイの雷管に点火することにより、全ての装薬孔の親ダイを同時に爆発させることができる。
また、親ダイの爆発に誘発されて増ダイも爆発するので、切羽を効率よく破砕することができる。
【0003】
一方、近年に無線起爆雷管を備えた爆薬が用いられている(特許文献2等参照)。
無線起爆雷管は、無線により起爆信号を発信することで、雷管に点火して爆薬を起爆させる。無線起爆雷管としては、電池内蔵型や、送信コイルを用いて無線起爆雷管の受信コイルに無線で電力を供給する充電型がある。無線での電力供給は、通常、爆薬を装填孔内に送る前に、装填パイプ内の入れ口付近の所定の位置にて行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-113194号公報
特開2022-148257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、雷管として無線起爆雷管を用いた場合には、特許文献1のように、親ダイを圧送空気により装填孔に装填すると、親ダイが装填孔の孔尻に衝突したときに衝撃により無線起爆雷管の制御部などの電子回路が故障して雷管が点火せず、親ダイが爆発しないおそれがあった。
また、特許文献2でも、送信コイルを用いて親ダイを装填パイプの入り口である切羽とは反対側の端部付近の所定の位置(送信コイルの配置された箇所)で雷管を充電させた後に、空気圧により、装填パイプの入り口から出口まで送出するようにしている。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、無線起爆雷管を備えた爆薬に不要な衝撃を与えることなく、装薬孔に装填する方法と、爆薬の装填に好適に用いられる爆薬装填具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、無線起爆雷管を備えた爆薬を切羽に穿孔された装薬孔内に装填する方法であって、前記爆薬を収納する筒体に軸方向に延長するスリットを設け、前記スリットから前記筒体内に挿入されて前記爆薬の前記装薬孔の孔尻側とは反対側に当接する当接部と、前記当接部の前記爆薬とは反対側に接続されて前記筒体の軸方向に延長する棒部とを備えた送り棒の前記当接部を前記爆薬に当接させながら、前記送り棒を前記装薬孔方向に移動させて、前記爆薬を前記装薬孔内に装填することを特徴とする。
これにより、無線起爆雷管に不要な衝撃を与えることなく、無線起爆雷管を装薬孔の孔尻に装填できるので、無線起爆雷管を確実に点火させることができる。
また、前記筒体に爆薬挿入孔を設けて、前記爆薬を前記爆薬挿入孔から前記筒体内に収納するようにしたので、簡単な構成で爆薬を筒体内に収納させることができる。
また、前記爆薬を圧縮空気により前記筒体内の所定の領域に搬送するとともに、前記領域の前記装薬孔とは反対側に、前記爆薬の搬送速度を減速する減速部を設けたので、爆薬を確実に筒体内の所定の領域に収納することができる。
【0008】
また、本発明は、切羽に形成された装薬孔に装填される無線起爆雷管を有する爆薬を収納する、軸方向に延長するスリットが設けられた筒体と、前記爆薬を前記軸方向に移動させる送り棒と、を備えた爆薬装填具であって、前記送り棒が、前記筒体内に挿入されて前記爆薬の前記装薬孔の孔尻側とは反対側に当接する当接部と、前記当接部の前記爆薬とは反対側に接続されて前記筒体の軸方向に延長する棒部とを備えることを特徴とする。
このような構成の爆薬装填具を用いて無線起爆雷管を有する爆薬を装薬孔に充填すれば、無線起爆雷管に不要な衝撃を与えることなく、無線起爆雷管を装薬孔の孔尻に装填することが可能となる。
前記無線起爆雷管を、受信コイルあるいは受信アンテナを備えた充電型雷管とするとともに、前記当接部に前記充電型雷管に給電するための送信アンテナを備えた給電装置を設けて、無線(マイクロ波)にて、前記充電型雷管に給電するようにしたので、従来のコイルを用いた給電方式に比較して、給電位置の自由度を上げることができる。したがって、給電時おける爆薬の収納位置がずれた場合でも、無線起爆雷管を確実に充電することができる。
【0009】
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態1に係る爆薬装填具を示す図である。
爆薬装填具と装薬孔との関係を示す図である。
無線起爆雷管を備えた親ダイと無線雷管の充電方法を示す図である。
本実施の形態1に係る爆薬の装填方法を示す図である。
本実施の形態2に係る爆薬の装填方法を示す図である。
本発明の爆薬の装填方法の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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