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公開番号2025139821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024038866
出願日2024-03-13
発明の名称壁体構築方法およびアンカー部材
出願人株式会社熊谷組
代理人個人,個人
主分類E04B 1/35 20060101AFI20250919BHJP(建築物)
要約【課題】容易かつ適正に受け壁を構築することができる壁体構築方法を提供する。
【解決手段】
パネルを立設させるための受け壁7を鉄骨梁1に支持されたスラブ5上に構築する壁体構築方法は、鉄骨梁1の上面1Dにデッキプレート2を設置するデッキ設置工程と、上部に雌ネジ部が形成されたアンカー部材3を鉄骨梁1の上面1Dに立設させるアンカー立設工程と、鉄骨梁1の上面1Dと平行に横補強筋4を配筋する配筋工程と、アンカー部材3および横補強筋4を埋設するようにコンクリートを打設し、アンカー部材3の高さH1に対応した厚さH2となるスラブ5を構築する第1打設工程と、アンカー部材3の雌ネジ部に壁縦筋6の下部を連結し、壁縦筋6をスラブ5上に立設させる連結工程と、壁縦筋6を埋設するようにコンクリートを打設して受け壁7を構築する第2打設工程と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
パネルを立設させるための受け壁を鉄骨梁に支持されたスラブ上に構築する壁体構築方法であって、
前記鉄骨梁の上面にデッキプレートを設置するデッキ設置工程と、
前記スラブの厚さに対応した高さに形成され、且つ上部に連結部が形成されたアンカー部材を、前記デッキプレートを避けた位置で、または前記デッキプレートを貫通させて、前記鉄骨梁の上面に立設させるアンカー立設工程と、
コンクリートのかぶり厚さを確保しつつ前記鉄骨梁の上面と平行に横補強筋を配筋する配筋工程と、
前記アンカー部材および前記横補強筋を埋設するようにコンクリートを打設し、前記アンカー部材の高さに対応した厚さとなる前記スラブを構築する第1打設工程と、
前記アンカー部材の前記連結部に壁縦筋の下部を連結し、前記壁縦筋を前記スラブ上に立設させる連結工程と、
前記壁縦筋を埋設するようにコンクリートを打設して前記受け壁を構築する第2打設工程と、を備えていることを特徴とする壁体構築方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記アンカー部材の前記連結部は、雌ネジ部と雄ネジ部の何れか一方であり、
前記壁縦筋の下部は、前記雌ネジ部と前記雄ネジ部の何れか他方であり、
前記雄ネジ部は、前記雌ネジ部に螺合可能であり、
前記連結工程では、前記壁縦筋の下部が前記アンカー部材の前記連結部に螺合することを特徴とする請求項1に記載の壁体構築方法。
【請求項3】
前記アンカー部材は、
上下方向に伸長した柱状に形成され、上部に前記連結部を有するアンカー本体部と、
前記アンカー本体部の上端部と下端部とを除く中間部において径方向の外側に突出した環状に形成されるアンカーフランジ部と、を有し、
前記配筋工程では、前記横補強筋が前記アンカー部材の前記アンカーフランジ部に載せられることを特徴とする請求項1または2に記載の壁体構築方法。
【請求項4】
パネルを立設させるための受け壁を鉄骨梁に支持されたスラブ上に構築する際、前記鉄骨梁の上面に立設されるアンカー部材であって、
上下方向に伸長した柱状に形成されるアンカー本体部と、
前記アンカー本体部の上端部と下端部とを除く中間部において径方向の外側に突出した環状に形成されるアンカーフランジ部と、を備え、
前記アンカーフランジ部には、前記スラブのコンクリートに埋設される横補強筋が載せられ、
前記アンカー本体部の上部には、前記受け壁のコンクリートに埋設される壁縦筋の下部が連結されることを特徴とするアンカー部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁体構築方法およびアンカー部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
スラブ上に突設された基礎(受け壁)の上面に壁体を立設させるために、鉛直姿勢とした鉄筋をスラブおよび基礎に埋設する技術が知られている(特許文献1)。鉄筋の上部には接合用プレートが溶接され、接合用プレートの上部には仮締用ボルト挿通孔が穿設されていた。鉄筋および接合用プレートは仮締用ボルト挿通孔を基礎の上面から露出させた姿勢で基礎等に埋設されていた。壁体は、基礎の上面に配置され、仮締用ボルト挿通孔に通されたボルトを介して接合用プレートに連結されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案出願公告昭39-14148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した技術では、スラブの上面から突出した鉄筋が、資材の搬入等を行う作業者や重機の往来の妨げになるという問題があった。
【0005】
上記のような問題を解決するため、スラブ構築時には鉄筋を立設させず、スラブ構築後に、鉄筋を立てる位置のコンクリートを削って(はつって)、鉄筋を立設させることがあった。しかし、コンクリートを削る作業は、作業者に大きな負担を強いることに加え、無駄な時間を費やすことになるため、工期の遅れにつながっていた。また、スラブのコンクリートを削って鉄筋を立設させ、基礎(受け壁)を構築する場合、コンクリートの圧力や締固めに使用するバイブレータの振動によって、鉄筋が傾いたり鉄筋の位置がずれたりすることがあった。この場合、再度、コンクリートを削って、鉄筋の傾きや位置を修正しなければならず、更なる作業負担と時間を要することになっていた。
【0006】
本発明は、上記事情を考慮し、容易かつ適正に受け壁を構築することができる壁体構築方法およびアンカー部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、パネルを立設させるための受け壁を鉄骨梁に支持されたスラブ上に構築する壁体構築方法であって、前記鉄骨梁の上面にデッキプレートを設置するデッキ設置工程と、前記スラブの厚さに対応した高さに形成され、且つ上部に連結部が形成されたアンカー部材を、前記デッキプレートを避けた位置で、または前記デッキプレートを貫通させて、前記鉄骨梁の上面に立設させるアンカー立設工程と、コンクリートのかぶり厚さを確保しつつ前記鉄骨梁の上面と平行に横補強筋を配筋する配筋工程と、前記アンカー部材および前記横補強筋を埋設するようにコンクリートを打設し、前記アンカー部材の高さに対応した厚さとなる前記スラブを構築する第1打設工程と、前記アンカー部材の前記連結部に壁縦筋の下部を連結し、前記壁縦筋を前記スラブ上に立設させる連結工程と、前記壁縦筋を埋設するようにコンクリートを打設して前記受け壁を構築する第2打設工程と、を備えている。
【0008】
この場合、前記アンカー部材の前記連結部は、雌ネジ部と雄ネジ部の何れか一方であり、前記壁縦筋の下部は、前記雌ネジ部と前記雄ネジ部の何れか他方であり、前記雄ネジ部は、前記雌ネジ部に螺合可能であり、前記連結工程では、前記壁縦筋の下部が前記アンカー部材の前記連結部に螺合するとよい。
【0009】
この場合、前記アンカー部材は、上下方向に伸長した柱状に形成され、上部に前記連結部を有するアンカー本体部と、前記アンカー本体部の上端部と下端部とを除く中間部において径方向の外側に突出した環状に形成されるアンカーフランジ部と、を有し、前記配筋工程では、前記横補強筋が前記アンカー部材の前記アンカーフランジ部に載せられるとよい。
【0010】
本発明は、パネルを立設させるための受け壁を鉄骨梁に支持されたスラブ上に構築する際、前記鉄骨梁の上面に立設されるアンカー部材であって、上下方向に伸長した柱状に形成されるアンカー本体部と、前記アンカー本体部の上端部と下端部とを除く中間部において径方向の外側に突出した環状に形成されるアンカーフランジ部と、を備え、前記アンカーフランジ部には、前記スラブのコンクリートに埋設される横補強筋が載せられ、前記アンカー本体部の上部には、前記受け壁のコンクリートに埋設される壁縦筋の下部が連結される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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