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公開番号2025143724
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043104
出願日2024-03-19
発明の名称吊り治具
出願人株式会社熊谷組
代理人個人
主分類E04G 21/12 20060101AFI20250925BHJP(建築物)
要約【課題】円形の立坑が小径な場合であっても、鉄筋を安全かつ迅速に降下させることが可能な吊り治具を提供することを目的とする。
【解決手段】断面円形に構築された立坑3内に平面視弧状に形成されたフープ筋10を昇降手段により吊り下ろす際に用いられる吊り治具1であって、フープ筋10の平面形状と対応する弧状に形成され、フープ筋10を吊り下げ可能な下部治具40と、下部治具40を吊り下げ可能とされ、平面視において弧状に形成された下部治具40に実質的に内接する多角形に形成され、昇降手段により吊り下げられる上部治具20とを備えた構成とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
断面円形に構築された立坑内に平面視弧状に形成されたフープ筋を昇降手段により吊り下ろす際に用いられる吊り治具であって、
前記フープ筋の平面形状と対応する弧状に形成され、前記フープ筋を吊り下げ可能な下部治具と、
前記下部治具を吊り下げ可能とされ、平面視において前記弧状に形成された下部治具に実質的に内接する多角形に形成され、前記昇降手段により吊り下げられる上部治具と、
を備えたことを特徴とする吊り治具。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記上部治具は、平面視三角形であり、当該三角形の頂点と対応する位置から垂下される吊り手段が、弧状に形成された下部治具の円弧中央部及び両円弧端とそれぞれ対応して接続されたことを特徴とする請求項1記載の吊り治具。
【請求項3】
前記いずれかの吊り手段が長さ調整可能であることを特徴とする請求項2記載の吊り治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り治具に関し、特に地中に掘削された円形の立坑内に鉄筋を安全かつ迅速に吊り下ろすことが可能な吊り治具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば掘削によって地中に円形の立坑を形成し、当該立坑の表面をコンクリートによって覆工することにより、地下水等を流通可能な坑道を造成することが知られている。このような立坑のコンクリートの覆工作業においては、地上において複数層に束ねられたフープ筋と呼ばれる鉄筋を立坑の底面まで下ろす工程が必要である。
【0003】
このような作業は、立坑内に立設され、地上まで到達する足場に複数の作業員を配置し、地上から底面までフープ筋を直接受け渡す方法や、クレーン等の重機を用いて底面までフープ筋を下ろす方法等が採用されるが、前者の方法では、人手や時間のロスが多大となり、後者の方法では、例えば立坑の形状が円形、かつ、小径である場合、中央に立設される足場と周囲の立坑の表面との間隔が充分に取り難く、フープ筋の降下姿勢によっては、途中で足場や立坑表面に対して引っ掛かりが生じやすく、作業性が低下すると言う欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
2022-23373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、円形の立坑が小径な場合であっても、鉄筋を安全かつ迅速に降下させることが可能な吊り治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の構成として、断面円形に構築された立坑内に平面視弧状に形成されたフープ筋を昇降手段により吊り下ろす際に用いられる吊り治具であって、フープ筋の平面形状と対応する弧状に形成され、フープ筋を吊り下げ可能な下部治具と、下部治具を吊り下げ可能とされ、平面視において弧状に形成された下部治具に実質的に内接する多角形に形成され、昇降手段により吊り下げられる上部治具とを備えた構成とした。
【0007】
本構成によれば、フープ筋の平面形状と対応する弧状に形成され、フープ筋を吊り下げ可能な下部治具が、当該下部治具に実質的に内接する多角形に形成され、昇降手段により吊り下げられる上部治具に吊り下げ可能とされることから、弧状のフープ筋を安定した姿勢で吊り下ろすことができる。
【0008】
また、上部治具は、平面視三角形であり、当該三角形の頂点と対応する位置から垂下される吊り手段が、弧状に形成された下部治具の円弧中央部及び両円弧端とそれぞれ対応して接続された構成としても良い。また、いずれかの吊り手段が長さ調整可能である構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
施工現場全体を示す概要図である。
吊り治具を示す概略斜視図である。
つり下げ工程を示す図である。
上部治具と下部治具との関係を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1,図2を参照して、吊り治具1によって、フープ筋10を降下させるまでの工程について説明する。同図において立坑3は、地中に掘削された穴であって、例えば深さ30mで直径が4mに設定された円形立坑である。立坑3の表面(円周面)には、円周に沿って分割して構成されるアーバンリングとも呼ばれる鋼製のリング5が上下に沿って多段に配置されており、土留壁が形成される。また、立坑3の内部には、底面から地上に向かって、階段や手すり等を含んで構成された作業用の足場7が立設されており、当該足場7を利用して作業員が立坑3内外を往来可能とされる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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