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公開番号2024174073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-13
出願番号2024167469,2023524625
出願日2024-09-26,2021-10-20
発明の名称インターロイキン-2-Fc融合タンパク質及び使用する方法
出願人ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 14/55 20060101AFI20241206BHJP(有機化学)
要約【課題】インターロイキン-2-Fc融合タンパク質及び使用する方法の提供。
【解決手段】提供されるのは、IL2Rα(CD25)サブユニットへの結合が低減されている血清半減期延長IL-2バリアント(IL-2v)ヘテロ二量体である。特に、Fc-IL-2vヘテロ二量体、並びに、例えば、ウイルス感染及びがんの防止及び治療において、例えば、免疫応答を増強するために、作製及び使用するための方法が提供される。様々な実施形態では、IL-2vは、野生型IL-2と比較して、N末端で少なくとも5つのアミノ酸が切断されており、野生型IL-2(wt IL-2)と比較して、低減された結合親和性でインターロイキン-2受容体アルファサブユニット(IL-2RA;CD25)に結合する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2020年10月22日出願の米国特許仮出願第63/104,376号及び2021年4月28日出願の米国特許仮出願第63/181,075号の利益を主張し、それらは、全ての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 28,000 文字)【0002】
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2021年9月20日に作成された当該ASCIIコピーの名称は、1348-WO-PCT_SL.txtであり、569,532バイトのサイズである。
【背景技術】
【0003】
インターロイキン-2(Interleukin-2、IL-2、NCBI遺伝子ID:3558)は、免疫細胞の生成、分化、生存、及び恒常性において重要な役割を果たす免疫制御性サイトカインである。IL-2は、CD4

及びCD8

T細胞、並びにNK細胞に対するその免疫刺激効果を通じて、がん及び慢性ウイルス性疾患の治療のための治療的潜在性を有するが、しかしながら、これは、免疫系を抑制する制御性T(Treg)細胞を優先的に刺激及び増殖させるその能力によって損なわれる。免疫抑制性Treg細胞に対するこの優先的な活性に加えて、IL-2は、ヒトにおいて非常に短い半減期を有し、頻繁な投薬を必要とし、生命を脅かす毒性も誘導し得る。短い半減期は、低減されたか又は最小限の免疫抑制効果を有するが、また毒性を回避する所望の免疫刺激を誘発するのに十分な用量のIL-2を投与する能力を複雑にし、患者の治療にとって重大な課題を提示する。例えば、Schwartz,et al.,「Managing toxicities of high-dose interleukin-2,」in Oncology(Williston Park)(2002)Nov;16(11 Suppl 13):11-20を参照されたい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Schwartz,et al.,「Managing toxicities of high-dose interleukin-2,」in Oncology(Williston Park)(2002)Nov;16(11 Suppl 13):11-20
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、提供されるのは、インターロイキン-2バリアント(IL-2v)である。様々な実施形態では、IL-2vは、野生型IL-2と比較して、N末端で少なくとも5つのアミノ酸が切断されており、野生型IL-2(wt IL-2)と比較して、低減された結合親和性でインターロイキン-2受容体アルファサブユニット(IL-2RA;CD25)に結合する。いくつかの実施形態では、IL-2vは、少なくとも60μM(例えば、60μM以上)の平衡解離定数(KD)で、IL-2RAに結合する。いくつかの実施形態では、IL-2vは、インターロイキン2受容体サブユニットベータ(interleukin 2 receptor subunit beta、IL-2RB;CD122)とインターロイキン
2受容体サブユニットガンマ(IL-2RG;CD132)との複合体に、150nM未満、例えば、1.5nM未満、例えば、120pM未満、例えば、100pM未満、例えば、80pM未満、例えば、75pM未満、例えば、70pM未満のKDで結合する。いくつかの実施形態では、IL-2vは、野生型(wild-type、wt)IL-2、又は配列
番号43及び44のうちのいずれか1つのIL 2vと比較して、CD8+T細胞の同等以上の増殖を促進する。いくつかの実施形態では、IL-2vが、制御性T(Treg)細胞の最大シグナル伝達兼転写活性化剤5(signal transducer and activator of transcription、STAT5)活性化又はシグナル伝達の50%を誘発する濃度(EC5
0)は、wt IL-2、又は配列番号43及び44のうちのいずれか1つのIL-2vのSTAT5活性化又はシグナル伝達についてのEC50と比較して、少なくとも1000倍、例えば、少なくとも1500倍、例えば、少なくとも1700倍、例えば、少なくとも2000倍、例えば、少なくとも2500倍高い。いくつかの実施形態では、IL-2vが、(例えば、CTLL2細胞のSTAT5活性化として測定した)IL-2Rαβγ媒介性STAT5活性化又はシグナル伝達のEC50を誘発する濃度は、wt IL-2、又は配列番号43及び44のうちのいずれか1つのIL-2vのSTAT5活性化又はシグナル伝達についてのEC50と比較して、少なくとも2500倍、例えば、少なくとも5000倍、例えば、少なくとも7500倍、例えば、少なくとも10,000倍、例えば、少なくとも15,000倍、例えば、少なくとも20,000倍高い。いくつかの実施形態では、IL-2vが、ナチュラルキラー(natural killer、NK)細胞の最
大増殖の50%を誘発する濃度(EC50)は、例えば、KHYG-1細胞を使用して測定して、wt IL-2、又は配列番号43及び44のうちのいずれか1つのIL-2vの増殖についてのEC50と比較して、少なくとも10倍、例えば、少なくとも12倍、例えば、少なくとも15倍、例えば、少なくとも16倍、例えば、少なくとも18倍、例えば、少なくとも20倍高い。いくつかの実施形態では、IL-2vは、125位にセリン(C125)と、R38、F42、Y45、E61、及びE62からなる群から選択されるアミノ酸位置に少なくとも2つ又は少なくとも3つの置換と、を含み、位置番号が、配列番号44のIL-2vに関するものである。いくつかの実施形態では、IL-2vは、125位にセリン(C125)と、R38、F42、Y45、及びE62からなる群から選択されるアミノ酸位置に少なくとも2つ又は少なくとも3つの置換と、を含み、位置番号が、配列番号44のIL-2vに関するものである。いくつかの実施形態では、IL-2vは、125位にセリン(C125)と、R38、F42、及びE62からなる群から選択されるアミノ酸位置に少なくとも2つ又は少なくとも3つの置換と、を含み、位置番号が、配列番号44のIL-2vに関するものである。いくつかの実施形態、IL-2vは、Y45、E61、E68、及びL72からなる群から選択される1つ以上の位置にアミノ酸置換を含まない。いくつかの実施形態は、IL-2vは、D20、Y45、E61、E68、V69、L72、A73、L80、R81、L85、L86、I87、I92、及びQ126からなる群から選択される位置のうちの1つ以上又は全てにアミノ酸置換を含まない。いくつかの実施形態は、IL-2vは、H16、D20、E61、N88、及びV91からなる群から選択される位置のうちの1つ以上又は全てにアミノ酸置換を含まない。いくつかの実施形態では、IL-2vは、PEG化されている。
一態様では、提供されるのは、融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、インターロイキン-2バリアント(IL-2v)に作動可能に結合された血清半減期延長ポリペプチドを含み、IL-2vが、野生型IL-2と比較してN末端で少なくとも5つのアミノ酸が切断されており、野生型IL-2(wt IL-2)と比較して、低減された結合親和性でインターロイキン-2受容体アルファサブユニット(IL-2RA;CD25)に結合する。いくつかの実施形態では、血清半減期延長ポリペプチドは、免疫グロブリン断片結晶化可能領域(Fc領域)、血清アルブミン、アルブミン結合タンパク質又はペプチド、IgG、XTENポリペプチド、プロリン/アラニン/セリンリッチ(proline/alanine/serine、PAS)ポリペプチド、エラスチン様ポリペプチドからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、血清半減期延長ポリペプチドは、免疫グロブリン断片結晶化可能領域(Fc領域)である。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、少なくとも60μM(例えば、60μM以上)の平衡解離定数(KD)で、IL-2RAに結合する。いくつかの実施形態では、IL-2vは、インターロイキン2受容体サブユニットベータ(IL-2RB;CD122)とインターロイキン2受容体サブユニットガンマ(IL-2RG;CD132)との複合体に、150nM未満、例えば、1.5nM未満、例えば、120pM未満、例えば、100pM未満、例えば、80pM未満、例えば、75pM未満、例えば、70pM未満のKDで結合する。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号43及び44のうちのいずれか1つのIL-2v、wt IL-2に作動可能に結合されたFcを含む融合タンパク質、又は配列番号117、118、161、及び162のうちのいずれか1つの融合タンパク質と比較して、CD8+T細胞の同等以上の増殖を促進する。いくつかの実施形態では、IL-2v融合タンパク質が、制御性T(Treg)細胞の最大シグナル伝達兼転写活性化剤5(STAT5)活性化又はシグナル伝達の50%を誘発する濃度(EC50)は、wt IL-2、又は配列番号43及び44のうちのいずれか1つのIL-2v、wt IL-2に作動可能に結合されたFcを含む融合タンパク質、又は配列番号117、118、161、若しくは162のうちのいずれか1つの融合タンパク質のSTAT5活性化又はシグナル伝達についてのEC50と比較して、少なくとも1000倍、例えば、少なくとも1500倍、例えば、少なくとも1700倍、例えば、少なくとも2000倍、例えば、少なくとも2500倍高い。いくつかの実施形態では、IL-2v融合タンパク質が、(例えば、CTLL2細胞のSTAT5活性化として測定した)IL-2Rαβγ媒介性STAT5活性化又はシグナル伝達のEC50を誘発する濃度は、wt-IL2、又は配列番号43及び44のうちのいずれか1つのIL-2v、wt IL 2に作動可能に結合されたFcを含む融合タンパク質、又は配列番号117、118、161、若しくは162のうちのいずれか1つの融合タンパク質のSTAT5活性化又はシグナル伝達についてのEC50と比較して、少なくとも2500倍、例えば、少なくとも5000倍、例えば、少なくとも7500倍、例えば、少なくとも10,000倍、例えば、少なくとも15,000倍、例えば、少なくとも20,000倍高い。いくつかの実施形態では、IL-2v融合タンパク質が、ナチュラルキラー(NK)細胞の最大増殖の50%を誘発する濃度(EC50)は、例えば、KHYG-1細胞を使用して測定して、wt IL-2、又は配列番号43及び44のうちのいずれか1つのIL-2v、wt IL 2に作動可能に結合されたFcを含む融合タンパク質、又は配列番号117、118、161、若しくは162のうちのいずれか1つの融合タンパク質の増殖についてのEC50と比較して、少なくとも10倍、例えば、少なくとも12倍、例えば、少なくとも15倍、例えば、少なくとも16倍、例えば、少なくとも18倍、例えば、少なくとも20倍高い。いくつかの実施形態では、IL-2vは、125位にセリン(C125)と、R38、F42、Y45、E61、及びE62からなる群から選択されるアミノ酸位置に少なくとも2つ又は少なくとも3つの置換と、を含み、位置番号が、配列番号44のIL-2vに関するものである。いくつかの実施形態では、IL-2vは、125位にセリン(C125)と、R38、F42、Y45、及びE62からなる群から選択されるアミノ酸位置に少なくとも2つ又は少なくとも3つの置換と、を含み、位置番号が、配列番号44のIL-2vに関するものである。いくつかの実施形態では、IL-2vは、125位にセリン(C125)と、R38、F42、及びE62からなる群から選択されるアミノ酸位置に少なくとも2つ又は少なくとも3つの置換と、を含み、位置番号が、配列番号44のIL-2vに関するものである。いくつかの実施形態、IL-2vは、Y45、E61、E68、及びL72からなる群から選択される1つ以上の位置にアミノ酸置換を含まない。いくつかの実施形態では、IL-2vは、アミノ酸配列APTSS(配列番号163)を含む。いくつかの実施形態では、IL-2vは、ヒト野生型IL-2からである。いくつかの実施形態では、IL-2vは、配列番号1~42からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号1~42からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4からである。いくつかの実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1又はIgG4からである。いくつかの実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1アイソタイプを含み、N297A、N297G、N297Q、N297G、D265A、L234A、L235A、C226S、C229S、P238S、E233P、L234V、P238A、A327Q、A327G、P329A、P329G、K322A、L234F、L235E、P331S、T394D、A330L、M252Y、S254T、T256E、M428L、N434S、T366W、T366S、L368A、F405L、Y407V、K409R、H435R、Y436F、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される残基位置でのFc領域における1つ以上のアミノ酸置換を含み、残基のナンバリングが、EUナンバリングに従う。いくつかの実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1アイソタイプを含み、L234A、L234V、L234F、L235A、L235E、D265A、P329G、P331S、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される残基位置でのFc領域における1つ以上のアミノ酸置換を含み、残基のナンバリングが、EUナンバリングに従う。いくつかの実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG4アイソタイプを含み、E233P、F234V、F234A、L235A、G237A、E318A、S228P、L235E、T394D、M252Y、S254T、T256E、N297A、N297G、N297Q、T366W、T366S、L368A、F405L、Y407V、K409R、M428L、N434S、H435R、Y436F、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される残基位置でのFc領域における1つ以上のアミノ酸置換を含み、残基のナンバリングが、EUナンバリングに従う。いくつかの実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG4アイソタイプを含み、F234V、F234A、L235A、L235E、S228P、及びこれらの任意の組合せからなる群から選択される残基位置でのFc領域における1つ以上のアミノ酸置換を含み、残基のナンバリングは、EUナンバリングに従う。いくつかの実施形態では、Fc領域は、指示位置(EUインデックスナンバリング)に、以下のアミノ酸:252位にチロシン、254位にスレオニン、及び256のグルタミン酸(YTE);又は428位にロイシン及び434位にセリン(LS)を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、指示位置(EUインデックスナンバリング)に、以下のアミノ酸:435位にアルギニン及び436位にフェニルアラニンを含む。いくつかの実施形態では、末端Fcアミノ酸残基(例えば、K447)は、除去又は排除される。いくつかの実施形態では、Fc領域は、配列番号45~72からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号45~72からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、配列番号45、47、49、52、54、56、57、59、61、63、65、67、69、及び71からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号45、47、49、52、54、56、57、59、61、63、65、67、69、及び71からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、N末端からC末端への順序で、Fc領域及びIL-2vを含む。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、Fc領域とIL-2vとの間に柔軟なリンカーを含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、4~50アミノ酸、例えば、5アミノ酸~25アミノ酸、例えば、15アミノ酸~25アミノ酸の長さを有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGGS(配列番号265)、GGGGS(配列番号264)、及びそれらの組み合わせから選択される1~10単位、例えば、1~5単位、例えば、3~5単位のポリ-グリシンセリンリンカーを含む。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号75~116及び119~160からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号75~116及び119~160からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは99%同一であるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、配列番号166~171からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むか、又は配列番号166~171からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むこと。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、Fc受容体又はインターロイキン2受容体サブユニットベータ(IL-2RB;CD122)とインターロイキン2受容体サブユニットガンマ(IL-2RG;CD132)との複合体以外の、いずれの抗原にも特異的に結合しない。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、N末端シグナルペプチド又はリーダー配列を含む。いくつかの実施形態では、融合タンパク質中のIL-2vは、PEG化されていない。
【0006】
更に提供されるのは、上記及び本明細書に記載の2つのFc-IL-2v融合タンパク質を含むホモ二量体である。
【0007】
別の態様では、提供されるのは、(i)第1のFcドメインを含む、上記及び本明細書に記載の第1のFc-IL-2v融合タンパク質と、(ii)第2のFcドメインを含む、上記及び本明細書に記載の第2のFc-IL-2v融合タンパク質と、を含む、ヘテロ二量体である。別の態様では、提供されるのは、(i)第1のFcドメインを含む、上記及び本明細書に記載の1つの(すなわち、1つの)Fc-IL-2v融合タンパク質と、(ii)例えば、空であるか、又は標的化部分若しくは抗原結合ドメインを含まない、第2のFcドメインと、を含む、ヘテロ二量体である。いくつかの実施形態では、第1のFcドメイン及び第2のFcドメインは、それぞれ、以下のアミノ酸置換(EUナンバリング):T366W及びT366S/L368A/Y407V;T366S/L368A/Y407V及びT366W;T366W/S354C及びT366S/L368A/Y407V/Y349C;T366S/L368A/Y407V/Y349C及びT366W/S354C;S364H/F405A及びY349T/T394F;Y349T/T394F及びS364H/F405A;T350V/L351Y/F405A/Y407V及びT350V/T366L/K392L/T394W;T350V/T366L/K392L/T394W及びT350V/L351Y/F405A/Y407V;K360D/D399M/Y407A及びE345R/Q347R/T366V/K409V;E345R/Q347R/T366V/K409V及びK360D/D399M/Y407A;K409D/K392D及びD399K/E356K;D399K/E356K及びK409D/K392D;K360E/K409W及びQ347R/D399V/F405T;Q347R/D399V/F405T及びK360E/K409W;K360E/K409W/Y349C及びQ347R/D399V/F405T/S354C;Q347R/D399V/F405T/S354C及びK360E/K409W/Y349C;K370E/K409W及びE357N/D399V/F405T;又はE357N/D399V/F405T及びK370E/K409Wを含む。いくつかの実施形態では、第1のFcドメイン及び第2のFcドメインのうちの一方又は両方は、指示位置(EUインデックスナンバリング)に、以下のアミノ酸:252位にチロシン、254位にスレオニン、及び256位にグルタミン酸(YTE);又は428位にロイシン及び434位にセリン(LS)を含む。いくつかの実施形態では、第1のFcドメイン及び第2のFcドメインのうちの一方又は両方は、指示位置(EUインデックスナンバリング)に、以下のアミノ酸:435位にアルギニン及び436位にフェニルアラニンを含む。いくつかの実施形態では、第1のFcドメイン及び第2のFcドメインのうちの一方又は両方は、ヒトIgG4アイソタイプを含み、F234V、F234A、L235A、L235E、S228P、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される残基位置でのFc領域における1つ以上のアミノ酸置換を含み、残基のナンバリングが、EUナンバリングに従う。いくつかの実施形態では、第1のFcドメイン及び第2のFcドメインのうちの一方又は両方は、ヒトIgG1アイソタイプを含み、L234A、L234V、L234F、L235A、L235E、P331S、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される残基位置でのFc領域における1つ以上のアミノ酸置換を含み、残基のナンバリングが、EUナンバリングに従う。いくつかの実施形態では、末端Fcアミノ酸残基(例えば、K447)は、第1のFcドメイン及び第2のFcドメインのうちの一方又は両方から除去又は排除される。いくつかの実施形態では、第1のFcドメイン及び第2のFcドメインは、それぞれ以下に記載のアミノ酸配列を含むか、又はそれぞれ以下に記載のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む:配列番号45及び46;配列番号47及び48;配列番号49及び46;配列番号45及び51;配列番号49及び51;配列番号52及び48;配列番号47及び53;配列番号52及び53;配列番号54及び46;配列番号45及び55;配列番号54及び55;配列番号56及び48;配列番号47及び50;配列番号56及び50;配列番号57及び58;配列番号59及び60;配列番号61及び58;配列番号57及び62;配列番号63及び64;配列番号65及び60;配列番号59及び66;配列番号67及び68;配列番号69及び58;配列番号57及び70;配列番号69及び70;配列番号71及び60;配列番号59及び72;又は配列番号71及び72。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、配列番号75~116からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号75~116からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むヒトIgG4 Fc-IL-2v融合タンパク質と、配列番号46、51、及び55からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号46、51、及び55からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む第2のFc領域と、を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、(i)以下に記載の第1のアミノ酸配列、又は以下に記載の第1のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列と、(ii)以下に記載の第2のアミノ酸配列、又は以下に記載の第2のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む第2のFc領域と、をそれぞれ含む、ヒトIgG4 Fc-IL-2v融合タンパク質を含む:配列番号75及び配列番号46;配列番号76及び配列番号46;配列番号77及び配列番号46;配列番号78及び配列番号46;配列番号79及び配列番号46;配列番号80及び配列番号46;配列番号81及び配列番号46;配列番号82及び配列番号46;配列番号83及び配列番号46;配列番号84及び配列番号46;配列番号85及び配列番号46;配列番号86及び配列番号46;配列番号87及び配列番号46;配列番号88及び配列番号46;配列番号89及び配列番号46;配列番号90及び配列番号46;配列番号91及び配列番号46;配列番号92及び配列番号46;配列番号93及び配列番号46;配列番号94及び配列番号46;配列番号95及び配列番号46;配列番号96及び配列番号46;配列番号97及び配列番号46;配列番号98及び配列番号46;配列番号99及び配列番号46;配列番号100及び配列番号46;配列番号101及び配列番号46;配列番号102及び配列番号46;配列番号103及び配列番号46;配列番号104及び配列番号46;配列番号105及び配列番号46;配列番号106及び配列番号46;配列番号107及び配列番号46;配列番号108及び配列番号46;配列番号109及び配列番号46;配列番号110及び配列番号46;配列番号111及び配列番号46;配列番号112及び配列番号46;配列番号113及び配列番号46;配列番号114及び配列番号46;配列番号115及び配列番号46;又は配列番号116及び配列番号46。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、(i)以下に記載の第1のアミノ酸配列、又は以下に記載の第1のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列と、(ii)以下に記載の第2のアミノ酸配列、又は以下に記載の第2のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む第2のFc領域と、をそれぞれ含む、ヒトIgG4 Fc-IL-2v融合タンパク質を含む:配列番号80及び配列番号46;配列番号107及び配列番号46;又は配列番号114及び配列番号46。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、(i)配列番号114の第1のアミノ酸配列、又は配列番号114と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列と、(ii)配列番号46のアミノ酸配列、又は配列番号46と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む第2のFc領域と、を含む、ヒトIgG4 Fc-IL-2v融合タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、配列番号119~160からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号119~160からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むヒトIgG1 Fc-IL-2v融合タンパク質と、配列番号58、62、及び70からなる群から選択されるアミノ酸配列、又は配列番号58、62、及び70からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む第2のFc領域と、を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、(i)以下に記載の第1のアミノ酸配列、又は以下に記載の第1のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列と、(ii)以下に記載の第2のアミノ酸配列、又は以下に記載の第2のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、
少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む第2のFc領域と、をそれぞれ含む、ヒトIgG1 Fc-IL-2v融合タンパク質を含む:配列番号119及び配列番号58;配列番号120及び配列番号58;配列番号121及び配列番号58;配列番号122及び配列番号58;配列番号123及び配列番号58;配列番号124及び配列番号58;配列番号125及び配列番号58;配列番号126及び配列番号58;配列番号127及び配列番号58;配列番号128及び配列番号58;配列番号129及び配列番号58;配列番号130及び配列番号58;配列番号131及び配列番号58;配列番号132及び配列番号58;配列番号133及び配列番号58;配列番号134及び配列番号58;配列番号135及び配列番号58;配列番号136及び配列番号58;配列番号137及び配列番号58;配列番号138及び配列番号58;配列番号139及び配列番号58;配列番号140及び配列番号58;配列番号141及び配列番号58;配列番号142及び配列番号58;配列番号143及び配列番号58;配列番号144及び配列番号58;配列番号145及び配列番号58;配列番号146及び配列番号58;配列番号147及び配列番号58;配列番号148及び配列番号58;配列番号149及び配列番号58;配列番号150及び配列番号58;配列番号151及び配列番号58;配列番号152及び配列番号58;配列番号153及び配列番号58;配列番号154及び配列番号58;配列番号155及び配列番号58;配列番号156及び配列番号58;配列番号157及び配列番号58;配列番号158及び配列番号58;配列番号159及び配列番号58;又は配列番号160及び配列番号58。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、(i)以下に記載の第1のアミノ酸配列、又は以下に記載の第1のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列と、(ii)以下に記載の第2のアミノ酸配列、又は以下に記載の第2のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む第2のFc領域と、をそれぞれ含む、ヒトIgG1 Fc-IL-2v融合タンパク質を含む:配列番号124及び配列番号58;配列番号151及び配列番号58;又は配列番号158及び配列番号58。ヘテロ二量体のいくつかの実施形態では、第1のFcドメインを含むポリペプチドは、第1のN末端シグナルペプチド又はリーダー配列を含み、第2のFcドメインを含むポリペプチドは、第2のN末端シグナルペプチド又はリーダー配列を含む。いくつかの実施形態では、第1のN末端シグナルペプチド又はリーダー配列と第2の第1のN末端シグナルペプチド又はリーダー配列とは、同じである。いくつかの実施形態では、第1のN末端シグナルペプチド又はリーダー配列と第2の第1のN末端シグナルペプチド又はリーダー配列とは、異なる。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、Fc受容体又はインターロイキン2受容体サブユニットベータ(IL-2RB;CD122)とインターロイキン2受容体サブユニットガンマ(IL-2RG;CD132)との複合体以外の、いずれの抗原にも特異的に結合しない。いくつかの実施形態では、第2のFcドメインは、抗原結合ドメインに融合されていない。いくつかの実施形態では、第1のFcドメインも第2のFcドメインも、抗原結合ドメインに融合されていない。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体は、少なくとも6、9、12、15、18、21、24時間、例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14日以上のヒトにおける血清半減期を含む。いくつかの実施形態では、第2のFcドメインは、抗原結合ドメインに融合されている。いくつかの実施形態では、抗原結合分子は、CD8に結合する。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、免疫チェックポイントタンパク質に結合する。いくつかの実施形態では、免疫チェックポイントタンパク質は、CD27、CD70;CD40、CD40LG;CD47、CD48(SLAMF2)、膜貫通ドメイン及び免疫グロブリンドメイン含有2(transmembrane and immunoglobulin domain containing、TMIGD2、CD28H)、CD84(LY9B、SLAMF5)、CD96、CD160(NK1、NK28、BY55)、MS4A1(CD20)、CD244(SLAMF4);CD276(B7H3);Vセットドメイン含有T細胞活性化阻害剤1(V-set domain containing T cell activation inhibitor、VTC
N1、B7H4);Vセット免疫制御性受容体(V-set immunoregulatory receptor、
VSIR、B7H5、VISTA);免疫グロブリンスーパーファミリーメンバー11(immunoglobulin superfamily、IGSF11、VSIG3);ナチュラルキラー細胞傷害性受容体3リガンド1(natural killer cell cytotoxicity receptor 3 ligand、NCR3LG1、B7H6);HERV-H LTR関連2(HERV-H LTR-associating、HHLA2、B7H7);誘導性T細胞共刺激因子(inducible T cell co-stimulator、ICOS、CD278);誘導性T細胞共刺激因子リガンド(inducible T cell costimulator ligand、ICOSLG、B7H2);TNF受容体スーパーファミリーメンバー4(TNF receptor superfamily member、TNFRSF4、OX40);TNFスーパーファミリーメンバー4(TNFSF4、OX40L);TNFRSF8(CD30)、TNFSF8(CD30L);TNFRSF10A(CD261、DR4、TRAILR1)、TNFRSF9(CD137)、TNFSF9(CD137L);TNFRSF10B(CD262、DR5、TRAILR2)、TNFRSF10(TRAIL);TNFRSF14(HVEM、CD270)、TNFSF14(HVEML);CD272(B及びTリンパ球関連(BTLA));TNFRSF17(BCMA、CD269)、TNFSF13B(BAFF);TNFRSF18(GITR)、TNFSF18(GITRL);MHCクラスIポリペプチド関連配列A(MHC class I polypeptide-related sequence A、MICA);MHCクラスIポリペ
プチド関連配列B(MHC class I polypeptide-related sequence B、MICB);
CD274(CD274、PDL1、PD-L1);プログラム細胞死1(programmed cell death、PDCD1、PD1、PD-1);細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質
4(cytotoxic T-lymphocyte associated、CTLA4、CD152);CD80(B
7-1)、CD28;ネクチン細胞接着分子2(nectin cell adhesion molecule、NECTIN2、CD112);CD226(DNAM-1);ポリオウイルス受容体(Poliovirus receptor、PVR)細胞接着分子(PVR、CD155);PVR関連免疫グロブリンドメイン含有(PVR related immunoglobulin domain containing、PVRIG、CD112R);Ig及びITIMドメインを有するT細胞免疫受容体(T cell immunoreceptor with Ig and ITIM domain、TIGIT);T細胞免疫グロブリン及びムチンドメイン含有4(T cell immunoglobulin and mucin domain containing
、TIMD4;TIM4);A型肝炎ウイルス細胞受容体2(hepatitis A virus cellular receptor、HAVCR2、TIMD3、TIM3);ガレクチン9(LGALS
9);リンパ球活性化3(lymphocyte activating、LAG3、CD223);シグナル伝達リンパ球活性化分子ファミリーメンバー1(signaling lymphocytic activation molecule family、SLAMF1、SLAM、CD150);リンパ球抗原9(lymphocyte antigen、LY9、CD229、SLAMF3);SLAMファミリーメンバー6(
SLAMF6、CD352);SLAMファミリーメンバー7(SLAMF7、CD319);シアル酸結合Ig様レクチン7(sialic acid binding Ig like lectin、S
IGLEC7);シアル酸結合Ig様レクチン9(SIGLEC9);UL16結合タンパク質1(UL16 binding protein、ULBP1);UL16結合タンパク質2(ULBP2);UL16結合タンパク質3(ULBP3);レチノイン酸初期転写物1E(retinoic acid early transcript 1E、RAET1E;ULBP4)
;レチノイン酸初期転写物1G(RAET1G;ULBP5);レチノイン酸初期転写物1L(RAET1L;ULBP6);キラー細胞免疫グロブリン様受容体、3つのIgドメイン、及び長い細胞質側末端1(killer cell immunoglobulin like receptor、KIR、CD158E1);CD160;キラー細胞レクチン様受容体B1(killer cell
lectin like receptor、KLRB1、CD161);キラー細胞レクチン様受容体C1(KLRC1、NKG2A、CD159A);キラー細胞レクチン様受容体K1(KLRK1、NKG2D、CD314);キラー細胞レクチン様受容体C2(KLRC2、CD159c、NKG2C);キラー細胞レクチン様受容体C3(KLRC3、NKG2E);キラー細胞レクチン様受容体C4(KLRC4、NKG2F);キラー細胞免疫グロブリン様受容体、1つのIgドメイン、及び長い細胞質尾部2(KIR2DL1);キラー細胞免疫グロブリン様受容体、2つのIgドメイン、及び長い細胞質尾部2(KIR2DL2);キラー細胞免疫グロブリン様受容体、3つのIgドメイン、及び長い細胞質尾部2(KIR2DL3);キラー細胞免疫グロブリン様受容体、3つのIgドメイン、及び長い細胞質尾部1(KIR3DL1);キラー細胞レクチン様受容体D1(KLRD1);キラー細胞レクチン様受容体G1(KLRG1;CLEC15A、MAFA、2F1);シアル酸結合Ig様レクチン7(SIGLEC7);並びに、シアル酸結合Ig様レクチン9(SIGLEC9)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、免疫チェックポイントタンパク質は、CD274(CD274、PDL1、PD-L1)及びプログラム細胞死1(PDCD1、PD1、PD-1)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、主要組織適合遺伝子複合体(major histocompatibility complex、MHC)分子に提示される(pMHC)、アシアロ糖タンパク質受容体1(asialoglycoprotein receptor、ASGR1)、アシアロ糖タンパク質受容体2(ASGR2)、ATP結合カセット(ATP binding cassette、ABC)ファミリー輸送体(例えば、ATP結合カセットサブファミリーBメンバー1(ABCB1;P-GP)、ATP結合カセットサブファミリーBメンバー4(ABCB4;MDR3)、ATP結合カセットサブファミリーCメンバー1(ABCC1;MRP1)、ATP結合カセットサブファミリーCメンバー2(ABCC2;MRP2)、ATP結合カセットサブファミリーCメンバー3(ABCC3;MRP3)、ATP結合カセットサブファミリーCメンバー4(ABCC4;MRP4)、ATP結合カセットサブファミリーGメンバー2(Junior血液型;ABCG2;BCRP)、及びATP結合カセットサブファミリーBメンバー11(ABCB11;別名胆汁酸塩排出ポンプ(Bile Salt Export Pump、BSEP));溶質キャリア(solute carrier、SLC)ファミリー輸送体(例えば
、溶質キャリアファミリー10メンバー1(SLC10A1;別名、タウロコール酸ナトリウム共輸送ポ
リペプチド(Sodium-taurocholate Co-transporting Polypeptide、NTCP));溶
質キャリアファミリー16メンバー1(SLC16A1;MCT1)、溶質キャリアファミリー22メンバー1(SLC22A1;OCT1)、溶質キャリアファミリー22メンバー3(SLC22A3;OCT3)、溶質キャリアファミリー22メンバー7(SLC22A7;OAT2)、溶質キャリアファミリー27メンバー5(SLC27A5;FATP5)、溶質キャリア有機アニオン輸送体ファミリーメンバー1B1(solute carrier organic anion transporter、SLCO1B1;OATP1B1)、溶質キャリア有機アニオン輸送体ファミリーメンバー1B3(SLCO1B3;OATP1B3)、及び溶質キャリア有機アニオン輸送体ファミリーメンバー2B1(SLCO2B1;OATP2B1))、トランスフェリン受容体2(transferrin receptor、TFR2、TFRC
2)及びHBVエピトープ(例えば、HBVコア18-27;env181-193;env335-343;pol575-583)からなる群から選択される標的に結合する。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus、HIV)gp120、HIV gp41、ヒトCD4、及びヒトインターロイキン7受容体(IL7R;CD127)からなる群から選択される標的に結合する。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、ヘルペス単純ウイルス(herpes simple virus、HSV)糖タンパク質B(glycoprotein B、gB)、糖タンパク質C(glycoprotein C、gC)、糖タンパク質D(glycoprotein D、gD)、及び糖タンパク質E(glycoprotein E、gE)からなる群から選択される標的に結合する。いくつかの
実施形態では、抗原結合ドメインは、CD19;膜貫通4ドメインA1(membrane spanning 4-domains A1、MS4A1;CD20);CD22(SIGLEC2);CD2
7(TNFRSF7);TNFRSF8(CD30);CD33(SIGLEC3);CD37;CD38;CD40(TNFRSF5)、CD44;CD47;CD48(SLAMF2);CD52;CD70(TNFSF7)、CD27L);5’-ヌクレオチダーゼエクト(NT5E;CD73)、エクトヌクレオシド三リン酸ジホスホヒドロラーゼ1(CD39)CD74;CD79B;CD80;CD86;インターロイキン3受容体サブユニットアルファ(interleukin 3 receptor subunit alpha、IL3RA)、プロミニン1(prominin、PROM1;CD133);TNFRSF9(CD137);シンデカン1(syndecan 1、SDC1;CD138);CD200分子(CD200);
アルファフェトタンパク質(alpha fetoprotein、AFP)、BAGコシャペロン6(BAG6);METがん原遺伝子、受容体チロシンキナーゼ(MET);KITがん原遺伝子、受容体チロシンキナーゼ(KIT);C型レクチンドメインファミリー12メンバーA(C-type lectin domain family 12 member A、CLEC12A;CD371)
;C型レクチンドメイン含有9A(C-type lectin domain containing 9A、CLEC9A;CD370);カドヘリン3(cadherin、CDH3);炭酸脱水酵素6(carbonic anhydrase、CA6);炭酸脱水酵素9(CA9);がん胎児抗原関連細胞接
着分子3(carcinoembryonic antigen related cell adhesion molecule、CEACAM3);がん胎児抗原関連細胞接着分子5(CEACAM5);がん胎児抗原関連細胞接着分子6(CEACAM6);絨毛性ソマトマンモトロピンホルモン1(chorionic somatomammotropin hormone、CSH1;凝固因子III、組織因子(F3);コレクチ
ンサブファミリーメンバー10(collectin subfamily member、COLEC10;CLL1);デルタ様カノニカルノッチリガンド3(delta like canonical Notch ligand、DLL3);エクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼ3(ectonucleotide pyrophosphatase/phosphodiesterase、ENPP3);エフリンA1(EFNA1);上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor、EGFR;E
RBB;HER1);EGFRバリアントIII(EGFRvIII);EPH受容体A2(EPHA2);上皮細胞接着分子(epithelial cell adhesion molecule、EPCAM);erb-b2受容体チロシンキナーゼ2(ERBB2;HER-2/neu);線維芽細胞活性化タンパク質α(fibroblast activation protein、FAP);線維芽
細胞成長因子受容体2(FGFR2);線維芽細胞成長因子受容体3(FGFR3);葉酸ヒドロラーゼ1(folate hydrolase、FOLH1);葉酸受容体1(folate receptor、FOLR1);GD2ガングリオシド;糖タンパク質NMB(glycoprotein NMB、GPNMB;オステオアクチビン);グアニル酸シクラーゼ2C(guanylate cyclase、GUCY2C);ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus、HPV)E6;HP
V E7;主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスI提示ネオ抗原、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスII提示ネオ抗原、主要組織適合遺伝子複合体、クラスI、E(HLA-E);主要組織適合遺伝子複合体、クラスI、F(HLA-F);主要組織適合遺伝子複合体、クラスI、G(HLA-G);MHCクラスIポリペプチド関連配列A(MICA);MHCクラスIポリペプチド関連配列B(MICB);インテグリンサブユニットβ7(integrin subunit beta、ITGB7);白血球免疫グロブリン様受
容体B1(leukocyte immunoglobulin like receptor B、LILRB1;ILT2);白血球免疫グロブリン様受容体B2(LILRB2;ILT4);LY6/PLAURドメイン含有3(LY6/PLAUR domain containing、LYPD3);グリピカン3(glypican、GPC3);KRASがん原遺伝子、GTPアーゼ(KRAS);MAGEファミ
リーメンバーA1(MAGEA1);MAGEファミリーメンバーA3(MAGEA3);MAGEファミリーメンバーA4(MAGEA4);MAGEファミリーメンバーA11(MAGEA11);MAGEファミリーメンバーC1(MAGEC1);MAGEファミリーメンバーC2(MAGEC2);MAGEファミリーメンバーC3(MAGEC3);MAGEファミリーメンバーD1(MAGED1);MAGEファミリーメンバーD2(MAGED2);メソセリン(mesothelin、MSLN);ムチン1(mucin、MUC1)、及びそのスプライスバリアント(例えば、MUC1/A、C、D、X、Y、Z、及びREPを含む);ムチン16(MUC16;CA125);ナチュラルキラー細胞傷害性受容体3リガンド1(NCR3LG1;B7-H6);ネクジン、MAGEファミリーメンバー(NDN);ネクチン細胞接着分子2(NECTIN2);ネクチン細胞接着分子4(NECTIN4);SLIT及びNTRK様ファミリーメンバー6(SLITRK6);前骨髄球性白血病(promyelocytic leukemia、PML);タンパク質チロ
シンキナーゼ7(不活性)(protein tyrosine kinase、PTK7);ポリオウイルス
受容体(PVR)細胞接着分子(PVR);SLAMファミリーメンバー6(SLAMF6);SLAMファミリーメンバー7(SLAMF7);シアル酸結合Ig様レクチン7(SIGLEC7);シアル酸結合Ig様レクチン9(SIGLEC9);シアル酸結合Ig様レクチン10(SIGLEC10);シグナル制御性タンパク質アルファ(signal
regulatory protein alpha、SIRPA)溶質キャリアファミリー34(リン酸ナトリウム)、メンバー2(SLC34A2);溶質キャリアファミリー39メンバー6(SLC39A6);STEAPファミリーメンバー1(STEAP1);腫瘍原性の抑制2(suppression of tumorigenicity、ST2);TNF受容体スーパーファミリーメン
バー4(TNFRSF4;OX40);TNFスーパーファミリーメンバー9(TNFSF9;4-1BB-L、CD137L);TNFRSF10A(DR4、TRAILR1);TNFRSF10B(DR5、TRAILR2);TNFRSF13B(BAFF);TNFRSF17(BCMA);TNFRSF18(GITR);トランスフェリン(transferrin、TF);形質転換成長因子ベータ1(transforming growth factor、TGFB1)及びそのアイソフォーム;骨髄細胞上に発現されるトリガー受容体1(triggering receptor expressed on myeloid cell、TREM1);骨髄細胞上に発現されるトリガー受容体2(TREM2);トロホブラスト糖タンパク質(trophoblast glycoprotein、TPBG);トロフィニン(trophinin、TRO);腫瘍関連カルシウムシグナル伝達因子2(tumor associated calcium signal transducer、TACSTD2);フコシルGM1;シアリルルイス接着分子(sLe);並びにルイスY抗原からなる群から選択される標的、又は腫瘍関連抗原(tumor associated antigen、TAA)に結合する。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子に提示される、標的抗原又は腫瘍関連抗原(TAA)のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、TAAは、がん精巣抗原である。いくつかの実施形態では、がん精巣抗原は、アクロシン結合タンパク質(acrosin binding protein、AC
RBP)、アルファフェトプロテイン(alpha fetoprotein、AFP)、Aキナーゼアンカリングタンパク質4(A-kinase anchoring protein、AKAP4)、ATPアーゼファミリーAAAドメイン含有2(ATPase family AAA domain containing、ATAD
2)、キネトコア足場1(kinetochore scaffold、KNL1;別名、CASC5)、中
心体タンパク質55(CEP55)、がん/精巣抗原1A(CTAG1A;別名、ESO1;CT6.1;LAGE-2;LAGE2A;NY-ESO-1)、がん/精巣抗原1B(cancer/testis antigen、CTAG1B;別名、CT6.1、CTAG、CTAG1、ESO1、LAGE-2、LAGE2B、NY-ESO-1)、がん/精巣抗原2(CTAG2;別名、CAMEL、CT2、CT6.2、CT6.2a、CT6.2b、ESO2、LAGE-1、LAGE2B)、CCCTC結合剤様(CCCTC-binding factor like、CTCFL)、カテニンアルファ2(catenin alpha、CT
NNA2)、がん/精巣抗原83(CT83)、サイクリンA1(CCNA1)、DEAD-box型ヘリカーゼ43(DEAD-box helicase、DDX43)、発生多能性関連2(developmental pluripotency associated、DPPA2)、胎児及び成体精巣発現1(fetal and adult testis expressed、FATE1)、FMR1隣接(FMR1NB)
、HORMAドメイン含有1(HORMA domain containing、HORMAD1)、インス
リン様成長因子2 mRNA結合タンパク質3(insulin like growth factor 2 mRNA binding protein、IGF2BP3)、ロイシンジッパータンパク質4(leucine zipper protein、LUZP4)、リンパ球抗原6ファミリーメンバーK(lymphocyte antigen 6 family member K、LY6K)、maelstrom精子形成トランスポゾ
ンサイレンサ(maelstrom spermatogenic transposon silencer、MAEL)、MAGEファミリーメンバーA1(MAGEA1);MAGEファミリーメンバーA3(MAGEA3);MAGEファミリーメンバーA4(MAGEA4);MAGEファミリーメンバーA11(MAGEA11);MAGEファミリーメンバーC1(MAGEC1);MAGEファミリーメンバーC2(MAGEC2);MAGEファミリーメンバーD1(MAGED1);MAGEファミリーメンバーD2(MAGED2)、キネシンファミリーメンバー20B(KIF20B;別名、MPHOSPH1)、NDC80キネトコア複合体NUF2構成要素(NU
F2)、核外RNA輸送因子2(nuclear RNA export factor、NXF2)、PASドメイン含有リプレッサ1(PAS domain containing repressor、PASD1)、PDZ結合キナーゼ(PDZ binding kinase、PBK)、piwi様RNA媒介遺伝子サイレンシング2(piwi like RNA-mediated gene silencing、PIWIL-2)、メラノーマ優先発現抗原(preferentially expressed antigen in melanoma、PRAME)、精子関連抗原9(sperm associated antigen、SPAG9)、核X結合ファミリーメンバーA1関連精子タンパク質(sperm protein associated with the nucleus、SPANXA1)、SPANXファミリーメンバーA2(SPANXA2)、SPANXファミリーメンバーC(SPANXC)、SPANXファミリーメンバーD(SPANXD)、SSXファミリーメンバー1(SSX1)、SSXファミリーメンバー2(SSX2)、シナプトネマ構造タンパク質3(synaptonemal complex protein、SYCP3)、精巣発現14細胞間橋形成因子(TEX14)、転写因子Dpファミリーメンバー3(transcription factor Dp family member、TFDP3)、セリンプロテアーゼ50(P
RSS50、別名TSP50)、TTKプロテインキナーゼ(TTK protein kinase、TTK)、並びにジンクフィンガタンパク質165(zinc finger protein、ZNF16
5)からなる群から選択される。
【0008】
更なる態様では、提供されるのは、治療剤に結合した上記及び本明細書に記載のIL-2v、上記及び本明細書に記載のFc-IL-2v融合タンパク質、上記及び本明細書に記載のホモ二量体、又は上記及び本明細書に記載のヘテロ二量体を含む、コンジュゲートである。いくつかの実施形態では、治療剤は、例えばIL-2v、Fc-IL-2v融合タンパク質、ホモ二量体又はヘテロ二量体に共有結合される。いくつかの実施形態では、治療剤は、小有機化合物である。いくつかの実施形態では、治療剤は、GS-4224及びGS-4416から選択される。いくつかの実施形態では、治療剤は、パターン認識受容体(pattern recognition receptor、PRR)、例えば、Toll様受容体(Toll-like receptor、TLR)、RIG-I様受容体(RIG-I-like receptor、RLR)、N
OD様受容体(NOD-like receptor、NLR)、AIM2様受容体(AIM2-like receptor、ALR)、C型レクチン受容体(C-type lectin receptor、CLR)、DNA受容
体、又はRNA受容体のアゴニスト又は活性化剤である。いくつかの実施形態では、治療剤は、toll様受容体(TLR)、DExD/H-boxヘリカーゼ58(DDX58;別名、RIG-I)、又はインターフェロン遺伝子刺激因子(stimulator of interferon gene、STING)受容体のアゴニスト又は活性化剤である。いくつかの実施形態では、TLRアゴニスト又は活性化剤は、TLR2アゴニスト、TLR3アゴニスト、TLR4アゴニスト、TLR5アゴニスト、TLR7アゴニスト、TLR8アゴニスト、及びTLR9アゴニストからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、TLR7アゴニストは、ベサトリモド(GS-9620)、DS-0509、LHC-165、TMX-101(イミキモド)、RO7020531、及びJNJ-4964からなる群から選択され、かつ/又はTLR8アゴニストが、セルガントリモド(GS-9688)及びNKTR-262(デュアルTLR7/TLR8アゴニスト)からなる群から選択される。
【0009】
更なる態様では、提供されるのは、上記及び本明細書に記載のIL-2v、上記及び本明細書に記載のFc-IL-2v融合タンパク質、又は上記及び本明細書に記載のホモ二量体をコードするポリヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、配列番号175~212からなる群から選択される核酸配列、又は配列番号175~212からなる群から選択される核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一である核酸配列を含む。更に提供されるのは、上記及び本明細書に記載のヘテロ二量体の、Fc-IL-2v融合タンパク質及び第2のFc領域をコードする、ポリヌクレオチド又は複数のポリヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、Fc-IL-2v融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、配列番号175~212からなる群から選択される核酸、又は配列番号175~212からなる群から選択される核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一である核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2のFc領域をコードするポリヌクレオチド又は複数のポリヌクレオチドは、配列番号214~215からなる群から選択される核酸、又は配列番号214~215からなる群から選択される核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一である核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド又は複数のポリヌクレオチドは、DNA、cDNA、RNA、又はmRNAからなる群から選択される。更に提供されるのは、上記及び本明細書に記載のポリヌクレオチド又は複数のポリヌクレオチドに作動可能に結合された1つ以上の制御性配列を含む、発現カセット又は複数の発現カセットである。
【0010】
更なる態様では、提供されるのは、上記及び本明細書に記載のポリヌクレオチド若しくは複数のポリヌクレオチド、又は発現カセットを含む、ベクターである。いくつかの実施形態では、ベクターは、プラスミドベクター又はウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、ウイルスベクターは、腫瘍溶解性ウイルスベクターを含む。いくつかの実施形態では、ウイルスベクターは、DNAウイルス又はRNAウイルスを含む。いくつかの実施形態では、ウイルスベクターは、アデノウイルス科(例えば、アデノウイルス)、アレナウイルス科(例えば、リンパ球性脈絡髄膜炎マムアレナウイルス、カリマムアレナウイルス(別名ピチンデマムアレナウイルス)、ポックスウイルス科(例えば、ワクシニアウイルス)、ヘルペスウイルス科(例えば、ヘルペスウイルス、例えば、HSV-1)、パルボウイルス科(例えば、パルボウイルスH1)、レオウイルス科(例えば、レオウイルス)、レトロウイルス科(例えば、レンチウイルス)、ピコルナウイルス科(例えば、コクサッキーウイルス、セネカバレーウイルス、ポリオウイルス)、パラミクソウイルス科(例えば、はしかウイルス、ニューカッスル病ウイルス(Newcastle disease virus
、NDV))、ラブドウイルス科(例えば、水疱性口内炎ウイルス(Vesicular stomatitis virus、VSV))、トガウイルス科(例えば、アルファウイルス、シンドビスウイルス)、及びエンテロウイルス科(例えば、エコーウイルス)からなる群から選択されるウイルスファミリーからである。更に提供されるのは、上記及び本明細書に記載のポリヌクレオチド若しくは複数のポリヌクレオチド、発現カセット、又はベクターを含む、リポプレックス、例えば脂質ナノ粒子(lipid nanoparticle、LNP)である。
(【0011】以降は省略されています)

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