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公開番号2024005873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022106300
出願日2022-06-30
発明の名称爆薬装填装置及び爆薬装填方法
出願人前田建設工業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類F42D 1/22 20060101AFI20240110BHJP(弾薬;爆破)
要約【課題】切羽面に穿孔された発破孔に爆薬を装填する爆薬装填装置において、親ダイを装着した状態で当該親ダイを発破孔に装填するための装填ロッドをより精度良く制御するための技術を提供する。
【解決手段】施工重機における爆薬装填用ブームのガイドシェルに搭載され、切羽面に穿孔された発破孔に爆薬を装填する爆薬装填装置であって、先端側に起爆用爆薬を装着可能であって、起爆用爆薬を発破孔に装填する装填ロッドと、装填ロッドをガイドシェルの前後方向に沿って進退動させる装填ロッド送り機構と、装填ロッドをガイドシェルの横方向および上下方向に沿って駆動する装填ロッド位置合わせ機構と、装填ロッドの前方に配置されると共に複数の起爆用爆薬を収容する収容ユニットと、ガイドシェルの横方向に沿って収容ユニットを駆動する収容ユニット駆動機構と、を有する起爆用爆薬供給装置と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
施工重機における爆薬装填用ブームのガイドシェルに搭載され、トンネルの切羽面に穿孔された発破孔に爆薬を装填する爆薬装填装置であって、
先端側に起爆用爆薬を装着可能であって、起爆用爆薬を発破孔に装填するための装填ロッドと、
前記装填ロッドを前記ガイドシェルの前後方向に沿って進退動させる装填ロッド送り機構と、
前記装填ロッドを、前記ガイドシェルの横方向および上下方向に沿って駆動する装填ロッド位置合わせ機構と、
前記装填ロッドの前方に配置されると共に複数の起爆用爆薬を収容する収容ユニットと、前記ガイドシェルの横方向に沿って前記収容ユニットを駆動する収容ユニット駆動機構と、を有する起爆用爆薬供給装置と、
を備える、爆薬装填装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記収容ユニットは、起爆秒時が異なる起爆用爆薬を相互に仕分けして収容可能な複数の仕分け収容部を有する、
請求項1に記載の爆薬装填装置。
【請求項3】
前記装填ロッド位置合わせ機構は、前記ガイドシェルの前後方向に間隔をおいて配置された第1駆動部および第2駆動部を有し、
前記第1駆動部および第2駆動部の各々が、
前記装填ロッドを挿通させた状態で軸受けするロッドホルダと、
前記ロッドホルダを前記ガイドシェルの横方向に沿って駆動させる横スライド機構と、
前記ロッドホルダを前記ガイドシェルの上下方向に沿って駆動させる昇降駆動機構と、
を有する、
請求項1又は2に記載の爆薬装填装置。
【請求項4】
施工重機における爆薬装填用ブームのガイドシェルに搭載され、トンネルの切羽面に穿孔された発破孔に爆薬を装填する爆薬装填装置を用いた爆薬装填方法であって、
前記爆薬装填装置は、
先端側に起爆用爆薬を装着可能であって、起爆用爆薬を発破孔に装填するための装填ロッドと、
前記装填ロッドを前記ガイドシェルの前後方向に沿って進退動させる装填ロッド送り機構と、
前記装填ロッドを、前記ガイドシェルの横方向および上下方向に沿って駆動する装填ロッド位置合わせ機構と、
前記装填ロッドの前方に配置されると共に複数の起爆用爆薬を収容する収容ユニットと、前記ガイドシェルの横方向に沿って前記収容ユニットを駆動する収容ユニット駆動機構と、を有する起爆用爆薬供給装置と、
を備え、
前記収容ユニット駆動機構及び前記装填ロッド位置合わせ機構を作動させることによって、前記収容ユニットに収容されている複数の起爆用爆薬のうち、前記発破孔に装填する対象となる起爆用爆薬の後方位置に前記装填ロッドの先端側を位置合わせするピックアップ時位置合わせ工程と、
前記装填ロッド送り機構及び前記装填ロッド位置合わせ機構を作動させることによって、前記装填ロッドの先端側に前記起爆用爆薬を装着するピックアップ工程と、
前記装填ロッド位置合わせ機構を作動させることによって、前記装填ロッドの先端に
装着した前記起爆用爆薬の先端部を前記発破孔に位置合わせする起爆用爆薬位置合わせ工程と、
前記装填ロッド送り機構によって前記装填ロッドを前送りすることによって、前記起爆用爆薬を前記発破孔に挿入する起爆用爆薬挿入工程と、
を含む、爆薬装填方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発破工法によって施工されるトンネルにおいて、切羽面に穿孔された発破孔に爆薬を装填する技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
トンネルの掘削工法として、発破工法が知られている。発破工法でトンネルを掘削する場合、切羽面に穿孔した複数の発破孔(装薬孔)に雷管を取り付けた爆薬を挿入し、雷管を起爆することで爆薬を爆破して切羽面を掘削する。
【0003】
従来、発破方式によって施工されるトンネル現場において、発破孔への爆薬の装填は、作業者よる手装填が行われているのが一般的であった。この装填作業は発破孔に長尺棒材を用いて順次爆薬を押し込む作業となり、かなりの重労働となっていた。
【0004】
そのため、ホースやパイプを使用して切羽面から離れた位置から起爆用の起爆用爆薬(以下、「親ダイ」(親ダイナマイト)と呼ぶ場合がある)と、発破時の爆破力を増大させるための追加用爆薬(以下、「増しダイ」(増しダイナマイト)と呼ぶ場合がある)を発破孔に装填する技術が提案されている(例えば、特許文献1~4等を参照)。この種の爆薬装填技術は、機械装填(遠隔装填)等とも呼ばれている。このような機械装填としては、例えば、ドリルジャンボの架台(ケージ)上に搭乗した作業員が切羽面に穿孔された発破孔に装填パイプの先端部を挿入し、装填パイプに連結されているホースの基端部に設けられている装填機から圧縮空気を装填パイプの先端部に向けて圧送し、圧縮空気と共に親ダイおよび増しダイを装填パイプによって装薬孔内に装填する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2860847号公報
特許第5614139号公報
特許第5854923号公報
特開2008-25972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の爆薬装填装置は、親ダイを装着した状態で当該親ダイを発破孔に装填するための装填ロッドをより精度良く制御することについて改善の余地があり、施工性が決して優れたものとは言えなかった。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、トンネルの発破工法に適用され、切羽面に穿孔された発破孔に爆薬を装填する爆薬装填装置において、親ダイを装着した状態で当該親ダイを発破孔に装填するための装填ロッドをより精度良く制御するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題の解決するために、本発明は以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、施工重機における爆薬装填用ブームのガイドシェルに搭載され、トンネルの切羽面に穿孔された発破孔に爆薬を装填する爆薬装填装置であって、先端側に起爆用爆薬を装着可能であって、起爆用爆薬を発破孔に装填するための装填ロッドと、前記装填ロッドを前記ガイドシェルの前後方向に沿って進退動させる装填ロッド送り機構と、前記装填ロッドを、前記
ガイドシェルの横方向および上下方向に沿って駆動する装填ロッド位置合わせ機構と、前記装填ロッドの前方に配置されると共に複数の起爆用爆薬を収容する収容ユニットと、前記ガイドシェルの横方向に沿って前記収容ユニットを駆動する収容ユニット駆動機構と、を有する起爆用爆薬供給装置と、を備える。
【0009】
また、前記収容ユニットは、起爆秒時が異なる起爆用爆薬を相互に仕分けして収容可能な複数の仕分け収容部を有していてもよい。
【0010】
また、前記装填ロッド位置合わせ機構は、前記ガイドシェルの前後方向に間隔をおいて配置された第1駆動部および第2駆動部を有し、前記第1駆動部および第2駆動部の各々が、前記装填ロッドを挿通させた状態で軸受けするロッドホルダと、前記ロッドホルダを前記ガイドシェルの横方向に沿って駆動させる横スライド機構と、前記ロッドホルダを前記ガイドシェルの上下方向に沿って駆動させる昇降駆動機構と、を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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