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公開番号
2024006898
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-01-17
出願番号
2022195761
出願日
2022-12-07
発明の名称
外用組成物
出願人
大正製薬株式会社
代理人
主分類
A61K
8/99 20170101AFI20240110BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】
ヘパリン類似物質とトラネキサム酸及びシロキクラゲ多糖体を含有し、経時的な着色を抑えた外用組成物を提供すること。
【解決手段】
ヘパリン類似物質、トラネキサム酸、及びシロキクラゲ多糖体を含有する外用組成物に、特定の多価アルコールを配合することにより、経時的な着色を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、
(a)ヘパリン類似物質、(b)トラネキサム酸又はその塩、(c)シロキクラゲ多糖体、並びに(d)1,3-ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコール、を含有することを特徴とする外用組成物、である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)ヘパリン類似物質、(b)トラネキサム酸又はその塩、(c)シロキクラゲ多糖体、並びに(d)1,3-ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコール、を含有することを特徴とする外用組成物。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
(b)ヘパリン類似物質の含有量が0.01~5w/w%である請求項1に記載の外用組成物。
【請求項3】
(b)トラネキサム酸又はその塩の含有量が0.1~10w/w%である請求項1又は2に記載の外用組成物。
【請求項4】
(c)シロキクラゲ多糖体の含有量が0.01~1w/w%である請求項1又は2に記載の外用組成物。
【請求項5】
化粧料、医薬部外品、又は医薬品である、請求項1又は2に記載の外用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘパリン類似物質、トラネキサム酸及びシロキクラゲ多糖体を含有する外用組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ヘパリン類似物質は、酸性ムコ多糖類の一種であり、皮膚に対する保湿効果や抗炎症作用、血流促進、瘢痕・ケロイドの治療や予防など幅広い効果があることから医薬品や医薬部外品などの外用製剤に配合されている。従来、ヘパリン類似物質の効果を向上させる検討は種々行われており、例えば、ヘパリン類似物質にベタイン類を併用することで、ヘパリン類似物質の角質水分保持増強作用とベタイン類の保湿作用が相乗的に作用し、肌荒れに対して顕著な改善・予防効果を示すことが知られている(特許文献1)。
【0003】
トラネキサム酸は止血作用、抗炎症作用、美白作用を有するため医薬品、化粧品の成分
として汎用されている(特許文献2)。
シロキクラゲ多糖体はシロキクラゲ科シロキクラゲ(Tremella fuciformis Berk.)の子実体の抽出物であり、高い保湿効果を有し、なめらかで優れた使用感を付与することができる化粧品原料として、広く使用されている。(特許文献3)
【0004】
ヘパリン類似物質、シロキクラゲ多糖体、グリセリン、ペンチレングリコール、ジグリセリンを配合した化粧料として、2019年9月にアドライズ(登録商標) アクティブローション ディープモイストが発売されている。
今までにヘパリン類似物質とプラセンタエキスを配合した水溶液、クリーム、軟膏について、経時的に着色することが明らかになっており、シロキクラゲ多糖体を配合することにより着色が抑えられることが報告されている(特許文献4)。しかし、ヘパリン類似物質とシロキクラゲ多糖体とトラネキサム酸を配合した外用組成物は知られておらず、当該成分を配合することによる製剤安定性への影響は報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-143486号公報
特開2009-234957号公報
特開2008-127341号
特開2021-35933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、ヘパリン類似物質とトラネキサム酸及びシロキクラゲ多糖体を含有する外用組成物を保存したところ経時的に着色が見られるという新たな課題を見出した。製剤の着色は、製剤安定性の観点から好ましくない。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘパリン類似物質とトラネキサム酸及びシロキクラゲ多糖体を含有し、経時的な着色を抑えた外用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ヘパリン類似物質、トラネキサム酸、及びシロキクラゲ多糖体を含有する外用組成物に、特定の多価アルコールを配合することにより、経時的な着色を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、
(1)(a)ヘパリン類似物質、(b)トラネキサム酸又はその塩、(c)シロキクラゲ多糖体、並びに(d)1,3-ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコール、を含有することを特徴とする外用組成物、
(2)(b)ヘパリン類似物質の含有量が0.01~5w/w%である(1)に記載の外用組成物、
(3)(b)トラネキサム酸又はその塩の含有量が0.1~10w/w%である(1)又は(2)に記載の外用組成物、
(4)(c)シロキクラゲ多糖体の含有量が0.01~1w/w%である(1)~(3)のいずれかに記載の外用組成物、
(5)化粧料、医薬部外品、又は医薬品である、(1)~(4)のいずれかに記載の外用組成物、
である。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、ヘパリン類似物質とトラネキサム酸、シロキクラゲ多糖体を含有し、経時的な着色を抑制した優れた外用組成物を提供することが可能になった。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の外用組成物において用いる各成分は、通常医薬品、医薬部外品、又は化粧料に用いられる品質のものを適宜使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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