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公開番号2023162078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-08
出願番号2022081912
出願日2022-04-26
発明の名称歯科用ハンドピース
出願人個人
代理人
主分類A61C 1/07 20060101AFI20231031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 歯科用ハンドピースと、痛みを力学的に軽減するためのエイクレス装置と、を一体化する。
【解決手段】 歯科用ハンドピース1は、歯の切削用刃具2を回転させるためのエアタービン3を備えた筐体10と、この筐体に取り付けられた、エアタービン3のための給気通路14を内蔵するハンドル側筐体11とから成り、エアタービン3が回転バランスを壊すことで超音波振動を発するように設けられた羽車30を備えている。羽車30の回転バランスを壊すために、羽車30の10枚のブレードを回転対称に設けるのであるが、9枚のブレード33の中に、1枚のより軽量なブレード34を混在させた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
歯の切削用刃具を回転させるためのエアタービンを備えた筐体と、この筐体に取り付けられた、前記エアタービンのための給気通路を内蔵するハンドル側筐体とから成り、前記エアタービンが、回転バランスを壊すことで超音波振動を発するように設けられた羽車を備えている、歯科用ハンドピース。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
回転バランスを壊すべく前記羽車を構成する複数枚のブレードの中に他のブレードとは重さの異なるブレードが取り付けられている、請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
【請求項3】
回転バランスを壊すべく前記羽車のブレード以外の回転部位に他の部位とは重さの異なる部位が設けられている、請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
【請求項4】
回転バランスを壊すべく前記羽車を構成する複数枚のブレードの中に他のブレードとは空気抵抗の異なるブレードが設けられている、請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
【請求項5】
回転バランスを壊すべく前記羽車の回転シャフトに偏心錘が取り付けられている、請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
【請求項6】
回転バランスを壊すべく前記羽車を構成する複数枚のブレードが回転対称ではないように配設されている、請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
【請求項7】
回転バランスを壊すべく前記エアタービンの前記羽車とこれを納めるタービンルームとが、一方の少なくとも一部が磁性体で、他方の一部が前記磁性体を吸引する磁石であるように構成されている、請求項1に記載の歯科用ハンドピース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は切削用刃具に超音波振動を加えるようにしたエアタービン式の歯科用ハンドピースに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
エアタービン式の歯科用ハンドピースは、コンプレッサからの圧搾空気によりエアタービン内部の羽車を高速回転させて、この羽車に一般的には同軸で取り付けられている切削用刃具によって、虫歯の切削や除去を行う器具である。より詳しくは、筐体と、該筐体に内蔵された、歯の切削用刃具が設けられたエアタービンと、この筐体に取り付けた、エアタービンのための給気通路や排気通路などを内蔵するハンドル側筐体と、から成るものが一般的である。さらに洗浄水の噴霧口への洗浄水路や噴霧気路が設けられているものもある。なお噴霧気路に排気通路が接続される構成とする場合もある。なおコンプレッサからの圧搾空気は、チェアユニットのペダル等を含んで給気量を制御するための給気回路の、供給口に接続された給気チューブを介して供給される。
【0003】
歯科医師はこのような歯科用ハンドピースを用いて、チェアユニットのペダルを操作しつつ、高速回転させた切削用刃具で虫歯の切削を行うのである。この際に歯科治療の痛みを力学的に軽減する、エイクレス(登録商標、以下同様)と称呼される装置が併用されている。このものはおよそ60KHzの超音波振動を発する一種のアクチュエータであり、プローブすなわちホーン部を切削する歯の側面に軽く当てるようにすることによって患者に与える痛みやストレスを少なくして治療することが可能となる。また治療に当たる歯科医師にとっては、リーミングやファイリングそのものが軽くなったり、切削用刃具からの騒音や発熱が少なくなったり、切削用刃具の寿命が延びたり、治療に要する時間が短縮したりするなどの利点がある。
【0004】
歯科治療の痛みを力学的に軽減する仕組みすなわち力学的麻酔法に付いては特開昭58-036540号に詳しく開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭58-036540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような利点があるにも拘らず、別々の装置である歯科用ハンドピースとエイクレス装置とを、同時に扱わなければならなかったり、患者の口腔内に一緒に入れなければならない制約があったりするなどの、煩雑な問題をなお抱えている。この発明の課題は上記のような問題点の解決にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の解決に先立ち当発明者は、歯科用ハンドピースとエイクレス装置とを一体化することは出来ないものか、と思考した。
【0008】
鋭意研究開発の結果、この発明では、歯の切削用刃具を回転させるためのエアタービンを備えた筐体と、この筐体に取り付けられた、前記エアタービンのための給気通路を内蔵するハンドル側筐体とから成り、前記エアタービンが回転バランスを壊すことにより超音波振動を発するように設けられた羽車を備えている、歯科用ハンドピースを提供する。
【0009】
そもそもエアタービンの羽車というものは回転軸回りに回転対称に設けられているものである。それと言うのも羽車には何よりも円滑に回転することが求められているからである。この常識を破ったのがこの発明であり、敢えて回転バランスを壊すように設けられた羽車を備えている点に特徴を有する。円滑回転に対して回転バランスが壊れることによって、およそ60KHzの超音波振動を発するように構成することが出来る。
【0010】
この超音波振動は、羽車に同軸で取り付けられている切削用刃具に伝えられ、回転する切削用刃具が超音波のホーン部となり、このホーン部に接触する歯に直に加えられることになる。すなわち切削用刃具を虫歯の切削を行うべく歯に接触させることで、虫歯に超音波振動が伝わり、患者に痛みを感じ難くさせることが出来るのである。従来のエイクレスはホーン部を切削する歯の側面に当てていたが、この発明では切削を行う虫歯の中に当てる点で大きく異なっている。従って、別々の装置である歯科用ハンドピースとエイクレス装置とを、同時に扱う必要もなければ患者の口腔内に一緒に入れる必要もなくなり、装置の取り回しが極めて楽なものとなっている。
(【0011】以降は省略されています)

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