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公開番号2024092995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2023217721
出願日2023-12-25
発明の名称香料組成物
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/34 20060101AFI20240701BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油及びPPG-6デシルテトラデセス-20を特定の量、比率で組み合わせることで、人体への噴霧を前提とした香料組成物として十分な匂い強度を担保できる水準の量で香料を含有しつつ、エタノールの含有量も適度に低減し、また外観の透明度、経時での低温安定性、べたつきのなさに優れた香料組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
次の成分(A)~(C);
(A)エタノール
(B1)イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油
(B2)PPG-6デシルテトラデセス-20
(C)引火点が110℃未満である油性香料である1種又は2種以上
を含有し
香料組成物全量に対して成分(A)の含有量が40~50質量%、成分(B1)と成分(B2)を合算した含有量が0.7~1質量%、成分(C)の含有量が、3~6質量%であり、前記成分(B2)に対する成分(B1)の含有質量割合(B1)/(B2)が4.0~9.0である香料組成物。


【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C);
(A)エタノール
(B1)イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油、
(B2)PPG-6デシルテトラデセス-20、
(C)引火点が110℃未満である油性香料1種又は2種以上
を含有し、
香料組成物全量に対して成分(A)の含有量が40~50質量%、成分(B1)と成分(B2)を合算した含有量が0.7~1質量%、成分(C)の含有量が、3~6質量%であり、
前記成分(B2)に対する成分(B1)の含有質量割合(B1)/(B2)が4.0~9.0である香料組成物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記成分(C)がリナロール、ゲラニオール、ヒドロキシシトロネラール、ベンズアルデヒド、α-ターピネオール、リナリルアセテートから選択される1種又は2種以上である、請求項1に記載の香料組成物
【請求項3】
香水、またはボディ用フレグランスである請求項1または2に記載の香料組成物
【請求項4】
可溶化粒子または乳化粒子の平均粒子径が90nm未満である請求項1または2に記載の香料組成物
【請求項5】
成分(D)引火点が110℃以上の油性成分(油性香料を含む)及び引火点が110未満である油性香料を実質的に含有しない請求項1または2に記載の香料組成物

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、香料組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、香料組成物の分野において、香料の種類、香り立ちの良さ、香りの持続、香り立ちが起きるタイミングのコントロール、外観透明性の確保、安定性の向上(経時での変色や変臭、合一による白濁の防止)、塗布時のべたつきの改善等の香料組成物の開発が盛んに行われている。近年では、従来から存在する香料とエタノールを混合した香水に限らず、エタノールを含有しない水性香水の開発等、消費者ニーズの多様性、新たなカテゴリの香料組成物の開発も求められている。
中でも、使用時の過度な清涼感の忌避や、各国の規制による商品中のエタノール量の制限への対応や、使用感や安全性などが考慮された、毛髪、または毛髪も含めた全身への使用に適したヘア用、ボディ用フレグランスとしての開発要望等により、エタノール量を低減した香料組成物の開発も進められている。
【0003】
このようなエタノール量の低減を具現化した香料組成物として、エタノール量を低減しつつ化粧料そのものを着色し、透明又は半透明の容器に充填し、外観に鮮やかな色調を付与しつつ、内容物残量を確認できる仕様にて、光による安定性の劣化を防止するためにUV吸収剤や酸化防止剤を組み合わせた透明液状化粧料(特許文献1参照)や、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテルを用いて、香料を可溶化した化粧水の温度変化に対する経時安定性(透明性、外観の均一性)を長期に渡って維持する外用剤の検討等がなされている(特許文献2参照)
また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを併用する事により、油溶性香料を多く含有しつつも、十分に可溶化されて白濁が抑制された優れた保存安定性を有する技術(特許文献3参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-256215号公報
特開2008-266217号公報
特開2020-002042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術においては、エタノール及び可溶化剤の含有量を低減しつつ経時安定性の向上を図った技術ではあるが、いずれの実施例においても香料成分の含有量が1%程度と低く、匂いの強度の観点から香水として用いるには不十分であった。
また特許文献3についても、活性剤及びグリセリンの含有量が多く、人体への噴霧を前提として用いられる香料組成物にはべたつきなどの使用性の観点で好ましくなく、またグリセリンの含有量が多いため、吐出時の粒子が大きくなる傾向となり、水―エタノール混合物と比較してミスト状の吐出に適していないものであるといえる。
【0006】
従って本発明は、人体への噴霧を前提とした香料組成物として十分な匂い強度を担保した水準の量で香料を含有しつつ、エタノールの含有量も適度に低減し、また外観審美性に優れた外観の透明度、経時での低温安定性に優れた香料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油及びPPG-6デシルテトラデセス-20を特定の量、比率で組み合わせることで、人体への噴霧を前提とした香料組成物として十分な匂い強度を担保できる水準の量で、特定の香料を含有することができることを見出し、上記課題を解決した。
【0008】
本発明は、香料組成物において、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油及びPPG-6デシルテトラデセス-20を特定の量、比率で組み合わせることにより、人体への噴霧を前提とした香料組成物として十分な匂い強度を担保できる水準の量で、特定の香料を含有しつつ、エタノールの含有量も適度に低減し、また外観の透明度、経時での低温安定性に優れ、べたつきがないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下を提供する。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)エタノール
(B1)イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油
(B2)PPG-6デシルテトラデセス-20
(C)引火点が110℃未満である油性香料1種又は2種以上
を含有し、
香料組成物全量に対して成分(A)の含有量が40~50質量%、成分(B1)と成分(B2)を合算した含有量が0.7~1質量%、成分(C)の含有量が、3~6質量%であり、
前記成分(B2)に対する成分(B1)の含有質量割合(B1)/(B2)が4.0~9.0である香料組成物である。
[2]
前記成分(C)がリナロール、ゲラニオール、ヒドロキシシトロネラール、ベンズアルデヒド、α-ターピネオール、リナリルアセテートから選択される1種又は2種以上である、[1]に記載の香料組成物である。
[3]
香水、またはボディ用フレグランスである[1]または[2]に記載の香料組成物である。
[4]
可溶化粒子または乳化粒子の平均粒子径が90nm未満である[1]または[2]に記載の香料組成物である。
[5]
(D)引火点が110℃以上の油性成分(油性香料を含む)及び引火点が110未満である油性香料を実質的に含有しない[1]または[2]に記載の香料組成物である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の香料組成物は、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油及びPPG-6デシルテトラデセス-20を特定の量、比率で組み合わせることにより、人体への噴霧を前提とした香料組成物として十分な匂い強度を担保できる水準の量で、特定の香料を含有しつつ、エタノールの含有量も適度に低減し、また外観の透明度、経時での低温安定性、べたつきのなさに優れるものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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