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公開番号
2024097726
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-19
出願番号
2023001404
出願日
2023-01-07
発明の名称
SLO装置
出願人
株式会社ニデック
代理人
主分類
A61B
3/10 20060101AFI20240711BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】被検眼の眼底画像を良好に撮影できるSLO装置を提供すること。
【解決手段】SLO装置は、半導体レーザー111,112,113,114を含み、レーザー光を出射するレーザー光源11と、前記レーザー光源からの前記レーザー光を、被検眼の眼底上においてスポット状に集光する対物光学系と、眼底上においてスポット状に集光されたレーザー光を、眼底上において2次元的にスキャンする2次元光スキャナと、前記レーザー光の眼底反射光の受光光路上において眼底と共役な位置に配置されており、前記眼底反射光を通過させると共に有害光を除去するアパーチャと、前記アパーチャを通過した眼底反射光を受光する受光素子と、を含むコンフォーカルな撮影光学系と、前記半導体レーザーの駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳回路と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体レーザーを含み、レーザー光を出射するレーザー光源と、
前記レーザー光源からの前記レーザー光を、被検眼の眼底上においてスポット状に集光する対物光学系と、
眼底上においてスポット状に集光されたレーザー光を、眼底上において2次元的にスキャンする2次元光スキャナと、
前記レーザー光の眼底反射光の受光光路上において眼底と共役な位置に配置されており、前記眼底反射光を通過させると共に有害光を除去するアパーチャと、
前記アパーチャを通過した眼底反射光を受光する受光素子と、を含むコンフォーカルな撮影光学系と、
前記半導体レーザーの駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳回路と、を備える、SLO装置。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記撮影光学系を介して40°以上の画角で眼底画像を撮影する請求項1記載のSLO装置。
【請求項3】
前記アパーチャは、0.5mm以上3.0mm以下の範囲で開口が形成されている、請求項2記載のSLO装置。
【請求項4】
前記レーザー光源は、複数の色のレーザー光を出射するものであって、色毎に前記半導体レーザーおよび前記高周波重畳回路を有する、請求項1から3のいずれかに記載のSLO装置。
【請求項5】
前記高周波重畳回路による高周波重畳駆動に基づいて出射されるレーザー光を励起光として、蛍光眼底画像を撮影する、請求項1から4のいずれかに記載のSLO装置。
【請求項6】
波面補償光学系を備えない、請求項1から5のいずれかに記載のSLO装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼の眼底画像を撮影するSLO装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、眼底撮影装置の1種として、SLO装置(SLO:Scanning Laser Ophthalmoscope,走査型レーザー検眼鏡)が知られている。SLO装置は、コンフォーカル(共焦点)な光学系を有しているので、鮮明に組織が描写された眼底画像を撮影できる。レーザー光を眼底上で2次元的にスキャンすることで眼底の正面画像が、眼底画像として撮影される(例えば、特許文献1参照)。SLO装置では、レーザーによる単色光(波長範囲の狭い光)が、撮影に利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-123467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、SLO装置において、レーザー光の出力が時間的に不安定であることは、画像ノイズの原因となり得る。すなわち、スキャン中にレーザー光の光量が変化してしまうと、光量の強弱に基づく明暗がノイズとして眼底画像上に描写され得る。
【0005】
また、SLO装置において、レーザー光が楕円偏光していると、眼底組織の質感(テクスチャ)を描写することが困難になる。例えば、眼底は線維構造を有しているところ、直線偏光されたレーザー光を用いて撮影されれば線維構造が適切に描写され、病変の発見・観察・診断等に有用であるのに対し、レーザー光が楕円偏光していると、線維構造が描写されにくくなってしまう。
【0006】
本開示は、従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、被検眼の眼底画像を良好に撮影できるSLO装置を提供すること、を技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様に係るSLO装置は、半導体レーザーを含み、レーザー光を出射するレーザー光源と、前記レーザー光源からの前記レーザー光を、被検眼の眼底上においてスポット状に集光する対物光学系と、眼底上においてスポット状に集光されたレーザー光を、眼底上において2次元的にスキャンする2次元光スキャナと、前記レーザー光の眼底反射光の受光光路上において眼底と共役な位置に配置されており、前記眼底反射光を通過させると共に有害光を除去するアパーチャと、前記アパーチャを通過した眼底反射光を受光する受光素子と、を含むコンフォーカルな撮影光学系と、前記半導体レーザーの駆動電流に高周波を重畳する高周波重畳回路と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、被検眼の眼底画像を良好に撮影できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例に係るSLO装置の概略構成を示す図である。
実施例に係るSLO装置の光学系を示す図である。
実施例に係るレーザー光源の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
「概要」
以下、本開示を、実施形態に基づいて説明する。実施形態に係るSLO装置(SLO:Scanning Laser Ophthalmoscope,走査型レーザー検眼鏡)は、被検眼における眼底の正面画像(以下、眼底画像と称する)を撮影する眼底撮影装置の1種である。実施形態に係るSLO装置は、共焦点眼底撮影装置である。すなわち、レーザー光源からのレーザー光を被検眼の眼底上においてスポット状に照射し、更に、2次元的にスキャンすると共に、眼底と共役な位置に配置されたアパーチャ(共焦点アパーチャ)を介して眼底反射光を受光することによって、被検眼における眼底画像を撮影する。撮影光学系の光学素子、および、眼底とは異なる被検眼の部位で、レーザー光が反射・散乱されることで、有害光(迷光)が生じるが、眼底と共役な位置に配置されたアパーチャによって有害光は取り除かれるので、被検眼における眼底画像が良好に撮影される。なお、本開示において「共役」とは、必ずしも完全な共役関係に限定されるものではない。眼底画像の利用目的(例えば、観察、解析等)との関係で許容される範囲で、完全な共役関係からの誤差が許容され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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