TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025091832
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207321
出願日
2023-12-07
発明の名称
医療画像処理装置および医療画像処理プログラム
出願人
株式会社ニデック
代理人
個人
主分類
A61B
3/10 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】同一の生体組織についての正面画像と断層画像を容易且つ適切にユーザに比較させることが可能な医療画像処理装置および医療画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像取得ステップでは、制御部は、同一の被検者の同一の生体組織について撮影された正面画像と断層画像を取得する。画像表示ステップでは、制御部は、正面画像と断層画像を表示部に表示させる。倍率同期変更ステップでは、制御部は、正面画像および断層画像のうちの一方に対する、表示部への表示倍率の変更指示の入力が受け付けられた場合に、正面画像および断層画像のうち、表示倍率の変更指示が行われた画像の表示倍率と、表示倍率の変更指示が行われていない画像の表示倍率の両方を、入力された指示に応じて変更する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
生体組織の画像データを処理する医療画像処理装置であって、
前記医療画像処理装置の制御部は、
同一の被検者の同一の生体組織について撮影された、前記生体組織を撮影光の光軸に沿う方向から見た場合の二次元画像である正面画像と、前記生体組織の深さ方向に広がる二次元画像である断層画像を取得する画像取得ステップと、
前記正面画像と前記断層画像を表示部に表示させる画像表示ステップと、
前記正面画像および前記断層画像のうちの一方に対する、前記表示部への表示倍率の変更指示の入力が受け付けられた場合に、前記正面画像および前記断層画像のうち、表示倍率の変更指示が行われた画像の表示倍率と、表示倍率の変更指示が行われていない画像の表示倍率の両方を、入力された指示に応じて変更する倍率同期変更ステップと、
を実行することを特徴とする医療画像処理装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の医療画像処理装置であって、
前記正面画像は、OCT装置によって生体組織の同一位置から異なる時間に取得された、複数のOCT信号を処理することで生成されるアンジオグラフィ正面画像であることを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の医療画像処理装置であって、
前記断層画像は、光コヒーレンストモグラフィの原理を利用して生体組織の画像を撮影するOCT装置によって撮影され、
前記断層画像には、前記OCT装置によって生体組織の同一位置から異なる時間に取得された、複数のOCT信号を処理することで生成されるモーションコントラストデータの情報が重畳されていることを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記倍率同期変更ステップでは、前記制御部は、前記断層画像のうち、深さ方向に対して垂直に交差する方向に延びる伸長方向における前記表示部での表示範囲と、前記正面画像の前記伸長方向における前記表示部での表示範囲を同期させた状態で、前記正面画像の表示倍率と、前記断層画像の表示倍率の両方を変更することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記制御部は、
前記画像取得ステップにおいて、前記正面画像と、深さ方向に対して垂直に交差する方向の1つである第1伸長方向に広がる第1断層画像と、前記深さ方向に対して垂直に交差し且つ前記第1伸長方向とは異なる第2伸長方向に広がる第2断層画像とを取得し、
前記画像表示ステップにおいて、前記正面画像、前記第1断層画像、および前記第2断層画像を前記表示部に表示させ、
前記倍率同期変更ステップでは、表示されている複数の画像のいずれかに対する表示倍率の変更指示の入力が受け付けられた場合に、前記正面画像の表示倍率と、前記第1断層画像の表示倍率と、前記第2断層画像の表示倍率を同期させて変更することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の医療画像処理装置であって、
前記制御部は、
前記第1断層画像の前記第1伸長方向における拡大および縮小の基準となる第1基準位置を設定する第1基準位置設定ステップと、
前記第2断層画像の前記第2伸長方向における拡大および縮小の基準となる第2基準位置を設定する第2基準位置設定ステップと、
をさらに実行し、
前記倍率同期変更ステップでは、前記第1基準位置を前記第1断層画像の拡大および縮小の基準とし、且つ、前記第2基準位置を前記第2層画像の拡大および縮小の基準として、前記第1断層画像と前記第2断層画像の表示倍率を同期させて変更することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の医療画像処理装置であって、
前記制御部は、
前記表示部に表示されている前記正面画像上に、前記第1基準位置および前記第2基準位置を表示させる基準位置表示ステップをさらに実行することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記倍率同期変更ステップでは、前記制御部は、前記正面画像および前記断層画像の少なくとも一方の表示領域内で、拡大および縮小の基準となる基準位置を指定する指示の入力を受け付けると共に、前記正面画像および前記断層画像の少なくとも一方の拡大処理および縮小処理を、指定された前記基準位置を中心として実行することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記制御部は、画像の表示倍率および表示位置の少なくとも一方を初期の状態に戻す指示の入力が受け付けられた場合に、前記正面画像および前記断層画像の表示倍率、および、前記表示部の表示枠内に表示させる表示位置の少なくとも一方を、表示開始時の状態にリセットする表示リセットステップをさらに実行することを特徴とする医療画像処理装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の医療画像処理装置であって、
前記制御部は、
前記正面画像および前記断層画像のうちの一方に対する、前記表示部への表示倍率の変更指示の入力が受け付けられた場合に、前記正面画像および前記断層画像のうち、表示倍率の変更指示が行われた画像の表示倍率を、入力された指示に応じて拡大または縮小させる倍率単独変更ステップを実行可能であり、
ユーザによって入力される指示に応じて、前記倍率同期変更ステップと、前記倍率単独変更ステップのいずれかを実行することを特徴とする医療画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、生体組織の画像データを処理する医療画像処理装置、OCT装置、および、医療画像処理装置において実行される医療画像処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
生体組織の画像は、ユーザ(例えば医療従事者等)による患者の診療を補助するために有用である。近年では、生体組織の深さ方向に広がる断層画像を撮影する技術も積極的に活用されている。例えば、特許文献1に記載の眼科撮影装置は、被検眼の断層画像と正面画像を表示モニタの同一画面に並べて表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-029467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
医療従事者は、同一の生体組織についての正面画像と断層画像を比較することで、患者に関する有用な情報を得たい場合も多い。しかしながら、従来の技術では、ユーザは、正面画像と断層画像の各々の表示態様を個別に変更できるのみであったので、正面画像と断層画像を適切に比較するためには煩雑な操作が必要となる場合があった。
【0005】
本開示の典型的な目的は、同一の生体組織についての正面画像と断層画像を容易且つ適切にユーザに比較させることが可能な医療画像処理装置および医療画像処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における典型的な実施形態が提供する医療画像処理装置は、生体組織の画像データを処理する医療画像処理装置であって、前記医療画像処理装置の制御部は、同一の被検者の同一の生体組織について撮影された、前記生体組織を撮影光の光軸に沿う方向から見た場合の二次元画像である正面画像と、前記生体組織の深さ方向に広がる二次元画像である断層画像を取得する画像取得ステップと、前記正面画像と前記断層画像を表示部に表示させる画像表示ステップと、前記正面画像および前記断層画像のうちの一方に対する、前記表示部への表示倍率の変更指示の入力が受け付けられた場合に、前記正面画像および前記断層画像のうち、表示倍率の変更指示が行われた画像の表示倍率と、表示倍率の変更指示が行われていない画像の表示倍率の両方を、入力された指示に応じて変更する倍率同期変更ステップと、を実行する。
【0007】
本開示における典型的な実施形態が提供する医療画像処理プログラムは、生体組織の画像データを処理する医療画像処理装置によって実行される医療画像処理プログラムであって、前記医療画像処理プログラムが前記医療画像処理装置の制御部によって実行されることで、同一の被検者の同一の生体組織について撮影された、前記生体組織を撮影光の光軸に沿う方向から見た場合の二次元画像である正面画像と、前記生体組織の深さ方向に広がる二次元画像である断層画像を取得する画像取得ステップと、前記正面画像と前記断層画像を表示部に表示させる画像表示ステップと、前記正面画像および前記断層画像のうちの一方に対する、前記表示部への表示倍率の変更指示の入力が受け付けられた場合に、前記正面画像および前記断層画像のうち、表示倍率の変更指示が行われた画像の表示倍率と、表示倍率の変更指示が行われていない画像の表示倍率の両方を、入力された指示に応じて変更する倍率同期変更ステップと、を前記医療画像処理装置に実行させる。
【0008】
本開示に係る医療画像処理装置および医療画像処理プログラムによると、同一の生体組織についての正面画像と断層画像を、容易且つ適切にユーザに比較させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
医療画像処理システム100の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮影装置1が生体組織50の三次元画像を撮影する方法を説明するための説明図である。
複数の断層画像61によって三次元画像が構成されている状態を説明するための説明図である。
三次元画像60の一例を示す図である。
正面画像70と断層画像80X,80Yがモニタ47に表示された状態の一例を示す図である。
第1実施形態の医療画像処理装置40が実行する画像表示処理のフローチャートである。
第1実施形態の画像表示処理中に実行される表示態様変更処理のフローチャートである。
第1実施形態における、画像拡大前の正面画像70および断層画像80Xと、画像拡大後の正面画像70および断層画像80Xの一例を示す図である。
第2実施形態の医療画像処理装置40が実行する画像表示処理のフローチャートである。
第2実施形態の画像表示処理中に実行される表示態様変更処理のフローチャートである。
第2実施形態における、画像拡大前の正面画像70A,70B,70Cおよび断層画像80XA,80XB,80XCと、画像拡大後の正面画像70A,70B,70Cおよび断層画像80XA,80XB,80XCの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<概要>
本開示で例示する医療画像処理装置は、生体組織の画像データを処理する。医療画像処理装置の制御部は、画像取得ステップ、画像表示ステップ、および倍率同期変更ステップを実行する。画像取得ステップでは、制御部は、同一の被検者の同一の生体組織について撮影された正面画像と断層画像を取得する。正面画像は、生体組織を撮影光の光軸に沿う方向から見た場合の二次元画像である。断層画像は、生体組織の深さ方向に広がる二次元画像である。画像表示ステップでは、制御部は、正面画像と断層画像を表示部に表示させる。倍率同期変更ステップでは、制御部は、正面画像および断層画像のうちの一方に対する、表示部への表示倍率の変更指示の入力が受け付けられた場合に、正面画像および断層画像のうち、表示倍率の変更指示が行われた画像の表示倍率と、表示倍率の変更指示が行われていない画像の表示倍率の両方を、入力された指示に応じて変更(拡大または縮小)する。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
白内障治療法
3か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
バッグ式オムツ
11日前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
ホバーアイロン
2か月前
個人
歯の修復用材料
5日前
三生医薬株式会社
錠剤
3か月前
個人
車椅子持ち上げ器
3か月前
個人
シャンプー
2か月前
個人
歯の保護用シール
1か月前
株式会社八光
剥離吸引管
25日前
個人
服薬支援装置
3か月前
株式会社結心
手袋
3か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
1か月前
個人
形見の製造方法
9日前
株式会社ニデック
眼科装置
11日前
個人
歯列矯正用器具
3か月前
株式会社GSユアサ
歩行器
1か月前
株式会社ファンケル
化粧料
3か月前
個人
高気圧環境装置
16日前
株式会社ダリヤ
皮膚化粧料
3か月前
クラシエ株式会社
皮膚化粧料
1か月前
個人
水素ガス吸引装置
1か月前
個人
手指と掌のマッサージ具
3か月前
株式会社東洋新薬
皮膚外用剤
25日前
株式会社東洋新薬
皮膚外用剤
25日前
株式会社竹村製作所
入浴装置
4か月前
株式会社ダリヤ
染毛料組成物
2か月前
合同会社デボラ
他動運動装置
3か月前
株式会社ノエビア
皮膚外用剤
3か月前
クラシエ株式会社
皮膚化粧料
1か月前
クラシエ株式会社
毛髪化粧料
1か月前
香栄興業株式会社
皮膚外用剤
3か月前
株式会社ダリヤ
化粧料組成物
3か月前
株式会社ダリヤ
染毛料組成物
1か月前
株式会社ノエビア
美白化粧料
3か月前
続きを見る
他の特許を見る