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公開番号2023142605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022049575
出願日2022-03-25
発明の名称浄化カラム
出願人東レ株式会社
代理人
主分類A61M 1/34 20060101AFI20230928BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、ケースの端部、担体の外表面、及び、ヘッダーの内表面、で分画される所定の空間における被処理流体の滞留部が極小化された、効率性かつ安全性の高い浄化カラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、外側に向けて直径が拡大するテーパー部が端部に設けられた、円筒状のケースと、該ケース内部に充填され、その一部が該ケースの端面から延出した、担体と、上記ケースの端部と、上記延出した担体とを覆う、ヘッダーと、を備え、上記ケースの端部、上記担体の外表面、並びに、上記ヘッダーの内表面、で分画される、空間Aを有し、該空間Aは、上記ケースの端面を境界として空間A1と空間A2とに区分される、浄化カラムを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外側に向けて直径が拡大するテーパー部が端部に設けられた、円筒状のケースと、
該ケース内部に充填され、その一部が該ケースの端面から延出した、担体と、
前記ケースの端部と、前記延出した担体とを覆う、ヘッダーと、を備え、
前記ケースの端部、前記担体の外表面、及び、前記ヘッダーの内表面、で分画される、空間Aを有し、
該空間Aは、上記ケースの端面を境界として空間A1と空間A2とに区分される、浄化カラム。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記ケースの軸方向における長さをLh、
前記ケースの軸方向における前記テーパー部の幅をW、としたときに、
W/Lh≦0.5
の関係を満たす、請求項1記載の浄化カラム。
【請求項3】
前記テーパー部と、前記担体の外表面とがなす角度αが、90°未満である、請求項1又は2記載の浄化カラム。
【請求項4】
前記ケースの端面における前記空間Aの幅をX、
前記ケースの端面における前記ケースの最端部の幅をY、としたときに、
1≦X/Y≦200
の関係を満たす、請求項1~3のいずれか一項記載の浄化カラム。
【請求項5】
前記ケースの軸方向における前記空間A1の断面積をS1、
前記ケースの軸方向における前記空間A2の断面積をS2、としたときに、
S2<S1
の関係を満たす、請求項1~4のいずれか一項記載の浄化カラム。
【請求項6】
前記空間Aの総容量をVA、
前記担体の総体積をVC、としたときに、
VA/VC≦0.30
の関係を満たす、請求項1~5のいずれか一項記載の浄化カラム。
【請求項7】
前記担体が、複数の糸を束ねた糸束である、請求項1~6のいずれか一項記載の浄化カラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浄化カラムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
浄化カラムは、担体の特性を利用して、被処理流体中の対象物質を除去するために用いられる。浄化カラムは一般的に上記の担体以外に、円筒状のケースと、該ケースの端部に配置されるヘッダーと、からなる。
【0003】
担体としては中実又は中空の多孔質繊維、すなわち、中実糸や中空糸が選択されることが多いが、これら多孔質繊維を束にしてケースの内部に高密に充填する場合には、ケースの軸方向の長さよりも長い多孔質繊維を束にしてケース内に挿入し、その後、ケースの端面から延出した余剰の多孔質繊維をカットする手法が通常である。しかしケースの破損等を回避するためには、多孔質繊維の束、つまり担体がケースの端面から一切延出しないようにカットをすることは不可能であり、ケースの端面から多少の担体が延出した状態となる。
【0004】
この場合ヘッダーは、ケースの端部と、多少延出した担体と、の双方を覆うように配置されるが、その配置の際に担体を押し潰すこと等が無いよう、担体よりも大きめの、若干の余裕ある内径に設計されることが通常である。
【0005】
上記のようにケース端部から延出した担体、及び、大きめに設計されたヘッダーを備える浄化カラムが構成された結果として、該浄化カラムは、ケースの端部、担体の外表面、及び、ヘッダーの内表面、で分画される、所定の空間を有することとなる。
【0006】
例えば特許文献1には、このような空間を有する浄化カラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2018/139245号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら上記のように形成された空間では、被処理流体の滞留部が生じ、例えば被処理流体が血液である場合には滞留部での凝固が懸念される等、浄化カラムが奏する浄化作用に悪影響を与えかねないのが現状であった。
【0009】
そこで本発明は、上記空間における被処理流体の滞留部が極小化された、効率性かつ安全性の高い浄化カラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、外側に向けて直径が拡大するテーパー部が端部に設けられた、円筒状のケースと、該ケース内部に充填され、その一部が該ケースの端面から延出した、担体と、上記ケースの端部と、上記延出した担体とを覆う、ヘッダーと、を備え、上記ケースの端部、上記担体の外表面、並びに、上記ヘッダーの内表面、で分画される、空間Aを有し、該空間Aは、上記ケースの端面を境界として空間A1と空間A2とに区分される、浄化カラムを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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