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公開番号2024050466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2023152542
出願日2023-09-20
発明の名称固形組成物
出願人大正製薬株式会社
代理人
主分類A61K 31/167 20060101AFI20240403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
アセトアミノフェンとグリシンを配合した固形製剤を製造したところ、製造された固形製剤は十分な硬度が得られないことがわかった。よって、本発明の目的は、アセトアミノフェン及びグリシンを含有し、十分な硬度を有する固形製剤を提供することである。
【解決手段】
カフェイン、エテンザミド、イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、及びブロムワレリル尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種を配合することで、アセトアミノフェンとグリシンを配合した固形製剤の硬度が上昇することを見出した。すなわち、本発明は、(A)アセトアミノフェン、(B)グリシン、並びに(C)カフェイン、エテンザミド、イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、及びブロモバレリル尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する固形製剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)アセトアミノフェン、(B)グリシン、並びに(C)カフェイン、エテンザミド、イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、及びブロモバレリル尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する固形製剤。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
(B)グリシン1質量部に対し、(A)アセトアミノフェンが0.2~15質量部である請求項1に記載の固形製剤。
【請求項3】
(C)カフェインが無水カフェインである、請求項1又は2に記載の固形製剤。
【請求項4】
(C)カフェインの含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~0.40質量部である、請求項1又は2に記載の固形製剤。
【請求項5】
(C)エテンザミドの含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~10質量部である、請求項1又は2に記載の固形製剤。
【請求項6】
(C)イブプロフェンの含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.02~0.42である、請求項1又は2に記載の固形製剤。
【請求項7】
(C)アリルイソプロピルアセチル尿素の含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~1質量部である、請求項1又は2に記載の固形製剤。
【請求項8】
(C)ブロモバレリル尿素の含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~5質量部である、請求項1又は2に記載の固形製剤。
【請求項9】
固形製剤が錠剤である請求項1又は2記載の固形製剤。
【請求項10】
錠剤の直径が11mm以下である請求項9に記載の固形製剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アセトアミノフェンとグリシンを含有する固形製剤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
アセトアミノフェン(パラセタモール)は、パラアミノフェノール系の解熱鎮痛剤であり、頭痛、筋肉痛、月経痛、歯痛などの鎮痛や、急性上気道炎での解熱、鎮痛などに汎用されている(非特許文献1)。
【0003】
グリシン(別名:アミノ酢酸)は、アミノ酸の一種で、カルボキシル基が結合した炭素(α-炭素)にアミノ基が直結しているα-アミノ酸の中では、唯一D-、L-の立体異性がなく、非極性側鎖アミノ酸に分類されるアミノ酸である。また、グリシンは人間の体内で作ることのできる非必須アミノ酸に分類され、様々な身体機能に関わり、特に血液中での酸素を運ぶ機能に関係するポルフィリンや筋肉運動に必要なクレアチン、抗酸化物質のグルタチオンや核酸のプリン体を構成する物質としても知られている。さらにグリシンは両性化合物であり,胃液に対し緩衝作用を有する(非特許文献2)。
【0004】
アセトアミノフェン及びグリシンを配合した製剤はいくつか知られている。例えば、特許文献1では水性組成物中のアセトアミノフェンの安定化剤としてグリシンを使用している。特許文献2ではアセトアミノフェンとグリシンを配合し、眼精疲労の予防効果に有効な錠剤が開示されている。また、特許文献3では、アセトアミノフェンとグリシンを配合した解熱効果が向上された医薬組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2012/077696
特開2014-156458号公報
特開2004-123712号公報
【非特許文献】
【0006】
第十八改正日本薬局方解説書C-146~C-150
第十八改正日本薬局方解説書C-1617~C-1620
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
かぜ薬や解熱鎮痛薬の一般用医薬品製造販売承認基準において、アセトアミノフェン、グリシンともに1日最大分量が900mgと高用量の配合が可能である。よって、これらを高用量配合した錠剤を製造する場合、服用量の増大(錠剤サイズの増大、服用錠数の増加等)が懸念される。従って、服薬アドヒアランスの向上のためには、これらの成分を高含有量で含有し、できるだけ錠剤を小型化することが望ましい。また散剤、顆粒剤の場合は一包質量が増大し、服用量の増大が懸念される。
本発明者らは、アセトアミノフェンとグリシンを配合した固形製剤を製造したところ、製造された錠剤は十分な錠剤硬度が得られないことがわかった。また、散剤、顆粒剤の場合は、粒子硬度の低下により、微粉末が増え、飲みにくい等の服用性に影響する恐れがある。
本発明の目的は、アセトアミノフェン及びグリシンを含有し、高い硬度を示す固形製剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく種々の検討を行った結果、驚くべきことに、カフェイン、エテンザミド、イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、及びブロモバレリル尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種を配合することで、アセトアミノフェンとグリシンを配合した固形製剤の硬度が上昇することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、
(1)(A)アセトアミノフェン、(B)グリシン、並びに(C)カフェイン、エテンザミド、イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、及びブロモバレリル尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する固形製剤、
(2)(B)グリシン1質量部に対し、(A)アセトアミノフェンが0.2~15質量部である(1)に記載の固形製剤、
(3)(C)カフェインが無水カフェインである、(1)又は(2)に記載の固形製剤、
(4)(C)カフェインの含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~0.40質量部である、(1)~(3)のいずれかに記載の固形製剤、
(5)(C)エテンザミドの含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~10質量部である、(1)~(4)のいずれかに記載の固形製剤、
(6)(C)イブプロフェンの含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.02~0.42である、(1)~(5)のいずれかに記載の固形製剤、
(7)(C)アリルイソプロピルアセチル尿素の含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~1質量部である、(1)~(6)のいずれかに記載の固形製剤、
(8)(C)ブロモバレリル尿素の含有量が、(A)アセトアミノフェン及び(B)グリシンの合計量1質量部に対し0.01~5質量部である、(1)~(7)のいずれかに記載の固形製剤、
(9)固形製剤が錠剤である(1)~(8)のいずれかに記載の固形製剤、
(10)錠剤の直径が11mm以下である(9)に記載の固形製剤、
(11)(A)アセトアミノフェンと(B)グリシンを含有する錠剤の硬度を向上させる方法であって、前記錠剤に(C)カフェイン、エテンザミド、イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、及びブロモバレリル尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有させる、前記錠剤の硬度の向上方法、
である。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、アセトアミノフェンとグリシンを配合し、高い硬度を示す固形製剤の提供が可能となった。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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