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公開番号2023128517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-14
出願番号2022032895
出願日2022-03-03
発明の名称電動工具
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20230907BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ヘッドハウジングにスピンドルのロック機構を設けても排気口の開口面積を広く確保して、高い冷却効率を得る。
【解決手段】グラインダ1は、モータ及びファンを収容する本体ハウジング1aと、本体ハウジング1aの前側に連結されるギヤハウジング4と、ギヤハウジング4に収容されるスピンドル及びロック機構45とを含んでなり、ギヤハウジング4は、スピンドル及びロック機構45が収容されるギヤ収容部26と、本体ハウジング1aに連結される連結部25とから形成され、ロック機構45は、ギヤハウジング4の左右方向の中央領域に配置されてギヤ収容部26の左右幅が連結部25の左右幅よりも小さく形成され、連結部25の前面におけるギヤ収容部26の左右両側に、ファンの回転により生じるモータの冷却風を排出する横排気口27,27が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータと、前記モータの冷却用のファンとを収容する本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの前側に連結されるヘッドハウジングと、
前記ヘッドハウジングに収容され、先端工具が着脱可能なスピンドルと、
前記ヘッドハウジングに収容され、前記スピンドルの回転を任意にロック可能なロック機構と、を含んでなり、
前記ヘッドハウジングが、前記スピンドル及び前記ロック機構が収容される収容部と、前記本体ハウジングに連結される連結部とから形成される電動工具であって、
前記ロック機構は、前記ヘッドハウジングの左右方向の中央領域に配置されて前記収容部の左右幅が前記連結部の左右幅よりも小さく形成され、前記連結部の前面における前記収容部の左右の少なくとも一方側に、前記ファンの回転により生じるモータの冷却風を排出する排気口が形成されていることを特徴とする電動工具。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記排気口は、前記収容部を挟んだ左右両側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
【請求項3】
前記排気口は、前記連結部の前面における前記収容部の上下の少なくとも一方側にも形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
【請求項4】
前記スピンドルは、軸線を上下方向に向けて配置されており、
前記ロック機構は、前記スピンドルの軸線と前記連結部との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電動工具。
【請求項5】
前記モータは、出力軸を前後方向に向けて配置されており、
前記出力軸の軸線から前記収容部の上端までの上下方向の距離は、前記出力軸の軸線から前記連結部の上端までの上下方向の距離の半分以下であることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
【請求項6】
前記収容部と前記連結部とは、単一部材に一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電動工具。
【請求項7】
前記収容部は、金属製であり、表面が樹脂で覆われていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電動工具。
【請求項8】
サイドハンドルの取付部が、前記ヘッドハウジングより後方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の電動工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、モータを動力源とするグラインダ等の電動工具に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えばグラインダは、モータ駆動で回転するスピンドルを有し、ハウジングから下方へ突出させたスピンドルの先端に、円盤状砥石等の先端工具を装着している。よって、スピンドルと共に回転する先端工具で研磨作業等が可能となっている。
このようなグラインダでは、先端工具を着脱する際にはスピンドルの回転をロックする必要がある。例えば特許文献1には、モータを収容する本体ハウジングの前部に、スピンドル及びベベルギヤを収容するギヤハウジング(ヘッドハウジング)が設けられ、ギヤハウジングにシャフトロック(ロック機構)が設けられている。このシャフトロックは、ギヤハウジングへ押し込み操作すると、シャフトロックの先端が、スピンドルと一体のベベルギヤに設けた凹部と係合し、スピンドルの回転をロックするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-199627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のシャフトロックは、ギヤハウジングの右側寄りに配置されている。よって、スピンドル及びベベルギヤを収容する収容部の左右幅が広くなり、本体ハウジングとの連結部と左右幅が略同じとなる。よって、本体ハウジングにモータ冷却用のファンを設けた場合、ギヤハウジングに開口させるモータ冷却風の排気口を収容部の上下にしか配置できない。このため、排気口の開口面積を確保してモータの冷却効率を高めることが難しくなっていた。
【0005】
そこで、本開示は、ヘッドハウジングにスピンドルのロック機構を設けても排気口の開口面積を広く確保でき、高い冷却効率が得られる電動工具を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、電動工具であって、モータと、モータの冷却用のファンとを収容する本体ハウジングと、
本体ハウジングの前側に連結されるヘッドハウジングと、
ヘッドハウジングに収容され、先端工具が着脱可能なスピンドルと、
ヘッドハウジングに収容され、スピンドルの回転を任意にロック可能なロック機構と、を含んでなり、
ヘッドハウジングが、スピンドル及びロック機構が収容される収容部と、前記本体ハウジングに連結される連結部とから形成される。
そして、ロック機構は、ヘッドハウジングの左右方向の中央領域に配置されて収容部の左右幅が連結部の左右幅よりも小さく形成され、連結部の前面における収容部の左右の少なくとも一方側に、ファンの回転により生じるモータの冷却風を排出する排気口が形成されていることを特徴とする。
なお、本開示において、「左右方向の中央領域」とは、左右方向の厳密な中央部を含むと共に、中央部から左右何れかへずれる誤差がある場合も含む趣旨である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ヘッドハウジングにスピンドルのロック機構を設けても排気口の開口面積を広く確保でき、高い冷却効率を得ることができる。また、収容部がコンパクトとなるため、比較的狭い場所でも作業が可能となると共に、作業時の視認性も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
グラインダの斜視図である。
グラインダの平面図である。
図2のA-A線部分の拡大断面図である(ロック部材は非係合位置)。
図2のB-B線拡大断面図である。
図3のC-C線断面図である。
ギヤハウジング及びロック機構の分解斜視図である。
ロック部材が係合位置となる図3に相当する拡大断面図である。
図7のD-D線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、排気口は、収容部を挟んだ左右両側に形成されていてもよい。
この構成によれば、排気口をバランスよく配置して開口面積を広く確保でき、冷却効率を高めることができる。
本開示の一実施形態において、排気口は、連結部の前面における収容部の上下の少なくとも一方側にも形成されていてもよい。
この構成によれば、排気口の開口面積をより広く確保できる。
本開示の一実施形態において、スピンドルは、軸線を上下方向に向けて配置されており、ロック機構は、スピンドルの軸線と連結部との間に配置されていてもよい。
この構成によれば、ロック機構を左右方向の中央領域に設けても収容部の上端高さを低く抑えることができ、作業時の視認性の確保に繋がる。
本開示の一実施形態において、モータは、出力軸を前後方向に向けて配置されており、出力軸の軸線から収容部の上端までの上下方向の距離は、出力軸の軸線から連結部の上端までの上下方向の距離の半分以下であってもよい。
この構成によれば、収容部の上端高さがより低く抑えられ、視認性の一層の向上が期待できる。
【0010】
本開示の一実施形態において、収容部と連結部とは、単一部材に一体形成されていてもよい。
この構成によれば、構造が簡素化して部品点数が削減される。
本開示の一実施形態において、収容部は、金属製であり、表面が樹脂で覆われていてもよい。
この構成によれば、収容部の剛性を確保しつつ、作業者の手が収容部に直接触れることがなくなる。よって、ロック機構を操作する際の使用感が良好となる。
本開示の一実施形態において、サイドハンドルの取付部が、ヘッドハウジングより後方に設けられていてもよい。
この構成によれば、収容部にサイドハンドルの取付部を設ける必要がなくなり、収容部の一層のコンパクト化が達成可能となる。また、サイドハンドルが収容部よりも後方寄りに位置するため、サイドハンドルの位置による作業の制約が緩和され、狭い場所での作業性も向上する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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