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公開番号2025180057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087134
出願日2024-05-29
発明の名称コンバイン
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A01D 57/02 20060101AFI20251204BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】コンベア装置のタグで圃場に完全に倒伏した穀稈を拾い上げて後方に搬送してヘッドロスを少なくすることができるコンバインを提案する。
【解決手段】圃場の穀稈を起立させながら後方に搬送する掻込み装置と、搬送された穀稈の株元を切断する切断装置と、搬送された穀稈を一側に寄せ集めるオーガ装置と、寄せ集められた穀稈を脱穀装置に搬送するフィーダハウスで構成し、切断装置を、左右一対の回転刃装置と、回転刃装置の回転刃の上方に配置される左右一対のコンベア装置で形成し、コンベア装置の左右の一対のフレームの前部に左右方向に延在する第1回転軸と、後部に左右方向に延在する第2回転軸を設け、第1回転軸のスプロケットと第2回転軸のスプロケットに巻回されたチェンに所定の間隔を隔ててラグを立設し、側面視において、フレームを後上がりに配置して、フレームの前部における下側を後方から前方に移動するラグの先端部が圃場に侵入する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
機体フレーム（１）の下側に走行装置（２）を設け、該機体フレーム（１）の前側に刈取前処理装置（３）を設け、該刈取前処理装置（３）の後方に脱穀装置（４）を設けたコンバインにおいて、
前記刈取前処理装置（３）を、圃場の穀稈を起立させながら後方に搬送する掻込み装置（３Ａ）と、搬送された穀稈の株元を切断する切断装置（３Ｂ）と、搬送された穀稈を一側に寄せ集めるオーガ装置（３Ｃ）と、寄せ集められた穀稈を脱穀装置（４）に搬送するフィーダハウス（３Ｄ）で構成し、
前記切断装置（３Ｂ）を、左右一対の回転刃装置（２０）と、該回転刃装置（２０）の回転刃（２２）の上方に配置される左右一対のコンベア装置（４０）で形成し、
該コンベア装置（４０）の左右の一対のフレーム（４１）の前部に左右方向に延在する第１回転軸（４３）と、後部に左右方向に延在する第２回転軸（４２）を設け、
前記第１回転軸（４３）のスプロケットと第２回転軸（４２）のスプロケットに巻回されたチェンに所定の間隔を隔ててラグ（４４）を立設し、
側面視において、前記フレーム（４１）を後上がりに配置して、前記フレーム（４１）の前部における下側を後方から前方に移動するラグ（４４）の先端部が圃場に侵入することを特徴とするコンバイン。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
左側に配置された前記回転刃装置（２０）と右側に配置された前記回転刃装置（２０）の間にゲージ輪装置（５０）を設け、
側面視において、前記ゲージ輪装置（５０）のゲージ輪（５１）が圃場面に接地した場合に、前記ラグ（４４）の先端部が圃場面よりも下側に位置し、前記回転刃（２２）の下端部が圃場面よりの上側に位置する請求項１記載のコンバイン。
【請求項３】
前記回転刃装置（２０）の後側に、前記オーガ装置（３Ｃ）のオーガフレーム（６０）の下壁と圃場の高さを測定する接地センサ（３０）を設け、
前記刈取前処理装置（３）を接地センサ（３０）の測定値に応じて昇降させて、前記切断装置（３Ｂ）を圃場面から所定の高さに維持する請求項２記載のコンバイン。
【請求項４】
左右一対の前記フレーム（４１）の後部に後方に延在するガイド（４７）を設け、
側面視において、該ガイド（４７）の後端部をフレーム（４１）の後部を上方から下方に移動するラグ（４４）の先端部よりも後側に位置させた請求項１～３のいずれか１項に記載のコンバイン。
【請求項５】
前記ガイド（４７）の後部を後下がりに延在して、前記オーガ装置（３Ｃ）の掻込みオーガ（６１）の前側に近接させた請求項４記載のコンバイン。
【請求項６】
前記第１回転軸（４３）をフレーム（４１）の上下方向の中心に設け、前記第２回転軸（４２）をフレーム（４１）の上下方向の中心よりも下側に偏移した位置に設けた請求項５記載のコンバイン。
【請求項７】
前記第２回転軸（４２）の上側を覆うカバー（４９）を設け、該カバー（４９）における第２回転軸（４２）よりも前側部位を後上がりに形成し、前記カバー（４９）における第２回転軸（４２）よりも後側部位を後下がりに形成した請求項６記載のコンバイン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、刈取前処理装置を備えるコンバインに関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、コンバインの脱穀装置の前方に、圃場の穀稈を起立させながら後方に搬送する掻込み装置と、圃場に倒伏した穀稈を拾い上げながら後方に搬送するコンベア装置と搬送されてくる穀稈の株元を切断する回転刃から形成された切断装置と、搬送された穀稈を一側に寄せ集めるオーガ装置と、寄せ集められた穀稈を脱穀装置に搬送するフィーダハウスから構成された刈取前処理装置を備える技術が知られていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－１５７２８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、特許文献１の技術においては、コンベア装置のタグで圃場に完全に倒伏した穀稈を拾い上げて後方に搬送することが難しいために、ヘッドロスが多くなる恐れがあった。
【０００５】
そこで、本発明の課題は、コンベア装置のタグで圃場に完全に倒伏した穀稈を拾い上げて後方に搬送してヘッドロスを少なくすることができるコンバインを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項１記載の発明は、機体フレーム（１）の下側に走行装置（２）を設け、該機体フレーム（１）の前側に刈取前処理装置（３）を設け、該刈取前処理装置（３）の後方に脱穀装置（４）を設けたコンバインにおいて、
前記刈取前処理装置（３）を、圃場の穀稈を起立させながら後方に搬送する掻込み装置（３Ａ）と、搬送された穀稈の株元を切断する切断装置（３Ｂ）と、搬送された穀稈を一側に寄せ集めるオーガ装置（３Ｃ）と、寄せ集められた穀稈を脱穀装置（４）に搬送するフィーダハウス（３Ｄ）で構成し、前記切断装置（３Ｂ）を、左右一対の回転刃装置（２０）と、該回転刃装置（２０）の回転刃（２２）の上方に配置される左右一対のコンベア装置（４０）で形成し、該コンベア装置（４０）の左右の一対のフレーム（４１）の前部に左右方向に延在する第１回転軸（４３）と、後部に左右方向に延在する第２回転軸（４２）を設け、前記第１回転軸（４３）のスプロケットと第２回転軸（４２）のスプロケットに巻回されたチェンに所定の間隔を隔ててラグ（４４）を立設し、側面視において、前記フレーム（４１）を後上がりに配置して、前記フレーム（４１）の前部における下側を後方から前方に移動するラグ（４４）の先端部が圃場に侵入することを特徴とするコンバインである。
【０００７】
請求項２記載の発明は、左側に配置された前記回転刃装置（２０）と右側に配置された前記回転刃装置（２０）の間にゲージ輪装置（５０）を設け、側面視において、前記ゲージ輪装置（５０）のゲージ輪（５１）が圃場面に接地した場合に、前記ラグ（４４）の先端部が圃場面よりも下側に位置し、前記回転刃（２２）の下端部が圃場面よりの上側に位置する請求項１記載のコンバインである。
【０００８】
請求項３記載の発明は、前記回転刃装置（２０）の後側に、前記オーガ装置（３Ｃ）のオーガフレーム（６０）の下壁と圃場の高さを測定する接地センサ（３０）を設け、前記刈取前処理装置（３）を接地センサ（３０）の測定値に応じて昇降させて、前記切断装置（３Ｂ）を圃場面から所定の高さに維持する請求項２記載のコンバインである。
【０００９】
請求項４記載の発明は、左右一対の前記フレーム（４１）の後部に後方に延在するガイド（４７）を設け、側面視において、該ガイド（４７）の後端部をフレーム（４１）の後部を上方から下方に移動するラグ（４４）の先端部よりも後側に位置させた請求項１～３のいずれか１項に記載のコンバインである。
【００１０】
請求項５記載の発明は、前記ガイド（４７）の後部を後下がりに延在して、前記オーガ装置（３Ｃ）の掻込みオーガ（６１）の前側に近接させた請求項４記載のコンバインである。
（【００１１】以降は省略されています）

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