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公開番号2025179925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024086870
出願日2024-05-29
発明の名称部品供給装置及び部品供給方法
出願人株式会社FUJI
代理人弁理士法人快友国際特許事務所
主分類H05K 13/02 20060101AFI20251204BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】部品供給装置のサイズを小さくし得る技術を提供する。
【解決手段】部品供給装置の配置面には、配置面から上方に突出しておらず、トレイの複数のサイズのそれぞれに対応する配置位置を示す配置基準が第1方向に沿って配列されている。トレイの複数のサイズは、第1サイズと、第1サイズよりも大きな第2サイズと、を少なくとも含む。配置基準は、第1サイズに対応する第1配置基準を基準として第1サイズのトレイが配置面に配置される場合に配置面における当該第1サイズのトレイと当接する領域の少なくとも一部が、第2サイズに対応する第2配置基準を基準として第2サイズのトレイが配置面に配置される場合に配置面における当該第2サイズのトレイと当接する領域に含まれるように構成される。第2配置基準に合わせて配置面に配置された第2サイズのトレイは、第1配置基準の少なくとも一部を覆っている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
部品を基板に実装する部品実装機に対して、前記部品を供給する部品供給装置であって、
前記部品を保持するトレイを第１方向に沿って配列可能な配置面を備え、
前記配置面には、前記配置面から上方に突出しておらず、前記トレイの複数のサイズのそれぞれに対応する配置位置を示す配置基準が前記第１方向に沿って配列されており、
前記トレイの前記複数のサイズは、第１サイズと、前記第１サイズよりも大きな第２サイズと、を少なくとも含み、
前記配置基準は、前記第１サイズに対応する第１配置基準を基準として前記第１サイズのトレイが前記配置面に配置される場合に前記配置面における当該第１サイズのトレイと当接する領域の少なくとも一部が、前記第２サイズに対応する第２配置基準を基準として前記第２サイズのトレイが前記配置面に配置される場合に前記配置面における当該第２サイズのトレイと当接する領域に含まれるように構成され、
前記第２配置基準に合わせて前記配置面に配置された前記第２サイズの前記トレイは、前記第１配置基準の少なくとも一部を覆っている、
部品供給装置。
続きを表示（約 2,200 文字）【請求項２】
前記部品供給装置は、さらに、前記配置基準に着脱可能なピンを備え、
前記配置基準に前記ピンを装着したときに、前記ピンに前記トレイの側面が当接するように構成されている、
請求項１に記載の部品供給装置。
【請求項３】
前記配置基準は、前記配置面に形成された窪みを含み、
前記ピンは、前記窪みに嵌合することによって前記配置面に固定される、
請求項２に記載の部品供給装置。
【請求項４】
前記部品供給装置は、前記配置面に配置された前記トレイに保持される前記部品に関する部品情報を示すコードを表示する表示部をさらに備える、
請求項１に記載の部品供給装置。
【請求項５】
前記トレイは、前記複数のサイズごとに、異なる種類の部品を保持しており、
前記コードは、前記部品の種類ごとに設定されており、
前記表示部は、
前記部品の種類ごとに設定された前記コードが複数配置された部材と、
前記部材に配置された複数の前記コードのうち、一つのコードのみを外部に露出させる露出機構と、
を備える、
請求項４に記載の部品供給装置。
【請求項６】
前記部品実装機は、前記配置面と前記表示部との画像を撮像可能に構成される撮像装置をさらに備え、
前記部品情報は、前記トレイが前記配置面に適正に配置される場合に前記配置面に露出する前記配置基準の適正位置を示す適正位置情報と、前記トレイが前記配置面に適正に配置される場合に前記配置面に露出する前記配置基準の適正個数を示す適正個数情報と、のうち少なくとも一つの情報を含み、
前記撮像装置が撮像した画像内の前記コードが表す前記部品情報に含まれる前記適正位置情報が示す前記適正位置または前記適正個数情報が示す前記適正個数が、前記撮像装置が撮像した画像内の前記配置面に含まれる前記配置基準の位置または個数と一致しない場合に、所定処理が実行され、
前記撮像装置が撮像した画像内の前記コードが表す前記部品情報に含まれる前記適正位置または前記適正個数が、前記撮像装置が撮像した画像内の前記配置面に含まれる前記配置基準の位置または個数と一致する場合に、前記所定処理が実行されない、
請求項４に記載の部品供給装置。
【請求項７】
前記部品供給装置は、さらに、前記配置基準に着脱可能なピンを備え、
前記制御装置は、
前記撮像装置が撮像した画像内の前記コードが表す前記部品情報に含まれる前記適正位置または前記適正個数が、前記撮像装置が撮像した画像内の前記配置面に含まれる前記ピンの位置または個数と一致しない場合に、前記所定処理を実行し、
前記撮像装置が撮像した画像内の前記コードが表す前記部品情報に含まれる前記適正位置または前記適正個数が、前記撮像装置が撮像した画像内の前記配置面に含まれる前記ピンの位置または個数と一致する場合に、前記所定処理を実行しない、
請求項６に記載の部品供給装置。
【請求項８】
部品を基板に実装する部品実装機に対して、前記部品を供給する部品供給装置であって、
前記部品を保持する複数の種類のトレイを配置可能な配置面と、
前記配置面に配置された前記トレイに保持される前記部品に関する部品情報を示すコードを表示する表示部と、
を備え、
前記トレイは、前記複数の種類ごとに、異なる種類の部品を保持しており、
前記コードは、前記部品の種類ごとに設定されており、
前記表示部は、
前記部品の種類ごとに設定された前記コードが複数配置された部材と、
前記部材に配置された複数の前記コードのうち、一つのコードのみを外部に露出させる露出機構と、
を備える、
部品供給装置。
【請求項９】
部品を基板に実装する部品実装機に対して、前記部品を供給するトレイを配置面に配置する部品供給方法であって、
前記配置面には、前記配置面と交差する方向に突出しておらず、前記トレイの複数のサイズのそれぞれに対応する配置位置を示す配置基準が第１方向に沿って配列されており、
前記トレイの前記複数のサイズは、第１サイズと、前記第１サイズよりも大きな第２サイズと、を少なくとも含み、
前記部品供給方法は、
前記第１サイズに対応する第１配置基準を基準として前記第１サイズのトレイを前記配置面に配置する第１工程と、
前記第２サイズに対応する第２配置基準を基準として前記第２サイズのトレイを前記配置面に配置する第２工程と、
を含み、
前記第１工程において前記配置面に配置された前記第１サイズの前記トレイが前記配置面と当接する領域の少なくとも一部は、前記第２工程において前記配置面に配置された前記第２サイズの前記トレイが前記配置面と当接する領域に含まれるように構成され、
前記第２工程において前記第２配置基準に合わせて前記配置面に配置された前記第２サイズの前記トレイは、前記第１配置基準の少なくとも一部を覆っている、
部品供給方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書は、トレイを利用して部品実装機に部品を供給する技術に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に開示されるトレイ型部品供給装置は、磁力によって支持台に着脱可能なＬ形定規を備える。トレイ型部品供給装置では、作業者は、支持台に配置されたＬ形定規の内側面とトレイの２側面とが当接するようにトレイを支持台に配置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－１００７８７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１のトレイ型部品供給装置は、支持台の一辺に沿って延びるガイドバーを備える。ガイドバーの上面には目盛が設けられており、作業者は、指示された目盛の数値に合わせてＬ形定規を配置する。特許文献１のトレイ型部品供給装置では、支持台とは別に目盛を有するガイドバーを設ける必要があるため、部品供給装置のサイズが大きくなる。本明細書では、従来技術に比べて、装置のサイズを小さくし得る技術を提供する。
【０００５】
本明細書が開示する技術は、部品を基板に実装する部品実装機に対して、前記部品を供給する部品供給装置によって具現化される。部品供給装置は、前記部品を保持するトレイを第１方向に沿って配列可能な配置面を備える。前記配置面には、前記配置面から上方に突出しておらず、前記トレイの複数のサイズのそれぞれに対応する配置位置を示す配置基準が前記第１方向に沿って配列されている。前記トレイの前記複数のサイズは、第１サイズと、前記第１サイズよりも大きな第２サイズと、を少なくとも含む。前記配置基準は、前記第１サイズに対応する第１配置基準を基準として前記第１サイズのトレイが前記配置面に配置される場合に前記配置面における当該第１サイズのトレイと当接する領域の少なくとも一部が、前記第２サイズに対応する第２配置基準を基準として前記第２サイズのトレイが前記配置面に配置される場合に前記配置面における当該第２サイズのトレイと当接する領域に含まれるように構成される。前記第２配置基準に合わせて前記配置面に配置された前記第２サイズの前記トレイは、前記第１配置基準の少なくとも一部を覆っている。
【０００６】
上記の部品供給装置では、トレイを配置する配置基準が配置面に配列されているため、配置面の外部に配置基準を設ける必要がない。また、配置基準は、配置面から上方に突出しておらず、第２サイズのトレイは、第１配置基準の少なくとも一部を覆うように配置面に配置される。すなわち、本明細書が開示する部品供給装置では、第１配置基準の少なくとも一部を利用して、第２サイズのトレイを配置することができるため、配置面とは別の配置基準（例えば、目盛りを有するガイドバー）を備える従来技術に比べて、装置のサイズを小さくし得る。
【０００７】
本明細書では、別の実施形態の部品供給装置も開示する。本実施形態の部品供給装置は、前記部品を保持する複数の種類のトレイを配置可能な配置面と、前記配置面に配置された前記トレイに保持される前記部品に関する部品情報を示すコードを表示する表示部と、を備える。前記トレイは、前記複数の種類ごとに、異なる種類の部品を保持しており、前記コードは、前記部品の種類ごとに設定されている。前記表示部は、前記部品の種類ごとに設定された前記コードが複数配置された部材と、前記部材に配置された複数の前記コードのうち、一つのコードのみを外部に露出させる露出機構と、を備える。
【０００８】
上記の部品供給装置では、露出機構によって、部材に配置された複数のコードのうち、一つのコードのみを外部に露出させる。このため、共通の表示部によって、部品の種類ごとに設定された異なるコードのそれぞれを表示することができる。これにより、部品の種類ごとのコードのそれぞれを表示する複数の表示部を設ける場合と比較して、装置のサイズを小さくし得る。
【０００９】
また、上記の部品供給装置によって実行される部品供給方法、さらに、部品供給装置の制御装置に処理を実行させるためのコンピュータプログラムも新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
部品実装機の全体を示す平面図。
トレイアダプタの部分拡大図。
図２の破線ＩＩＩに囲まれた範囲の拡大図。
配置判定処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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