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公開番号
2025147611
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024047947
出願日
2024-03-25
発明の名称
アラーム情報表示装置、及びアラーム情報表示システム
出願人
株式会社FUJI
代理人
弁理士法人ネクスト
,
個人
,
個人
主分類
G05B
19/418 20060101AFI20250930BHJP(制御;調整)
要約
【課題】工作機械のアラームの発生による停止状態と、アラームに対する改善内容を適切に把握できるアラーム情報表示装置、及びアラーム情報表示システムを提供すること。
【解決手段】本開示のアラーム情報表示装置の処理部は、アラームの発生によって工作機械がワークの加工を停止した停止時間及び停止回数のうち、少なくとも一方の情報を示すアラーム情報と、アラームに対する改善履歴情報とを取得する取得処理と、取得処理により取得したアラーム情報に基づいて、アラームの種類ごとの集計結果をユーザインタフェースに表示する集計結果表示処理と、集計結果表示処理により表示した複数の種類のアラームの中から、任意のアラームの選択を、ユーザインタフェースを介して受け付け、選択されたアラームの改善履歴を改善履歴情報から取得し、取得した改善履歴をユーザインタフェースに表示する改善履歴表示処理と、を実行する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザインタフェースと、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、
工作機械で発生したアラームについて、前記アラームの発生によって前記工作機械がワークの加工を停止した停止時間、及び前記アラームの発生によって前記工作機械が前記ワークの加工を停止した停止回数のうち、少なくとも一方の情報を示すアラーム情報と、前記アラームに対する改善を実施した改善履歴を示す改善履歴情報とを取得する取得処理と、
前記取得処理により取得した前記アラーム情報に基づいて、前記少なくとも一方の情報を前記アラームの種類ごとに集計し、前記アラームの種類ごとの集計結果を前記ユーザインタフェースに表示する集計結果表示処理と、
前記集計結果表示処理により表示した複数の種類の前記アラームの中から、任意の前記アラームの選択を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、選択された前記アラームの前記改善履歴を前記改善履歴情報から取得し、取得した前記改善履歴を前記ユーザインタフェースに表示する改善履歴表示処理と、
を実行する、アラーム情報表示装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記処理部は、
前記改善履歴表示処理で選択された前記アラームについて、新たな改善履歴の追加を受け付ける受付部を、前記ユーザインタフェースに表示し、且つ、前記アラームに対する改善を開始した開始日の情報と、前記アラームの原因を示す情報と、前記アラームに対して実施した改善の内容を示す情報との3つの情報を、新たな改善履歴として前記受付部で受け付ける受付処理と、
前記受付処理で受け付けた新たな改善履歴を、前記改善履歴情報に登録する登録処理と、
を実行する、請求項1に記載のアラーム情報表示装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記改善履歴表示処理で選択された前記アラームのグラフを前記ユーザインタフェースに表示し、且つ、前記少なくとも一方の情報について、所定の時間幅のスケールごとの合計値を前記グラフに表示するグラフ表示処理を実行し、
前記グラフ表示処理において、前記改善履歴表示処理で選択された前記アラームの前記改善履歴が示す改善を実施した日時を示すマークを、前記グラフに関連付けて表示する、請求項1又は請求項2に記載のアラーム情報表示装置。
【請求項4】
前記処理部は、
前記グラフを表示する時間幅のスケールの変更を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、前記グラフ表示処理において変更後の時間幅のスケールで前記グラフを表示し、且つ、変更後の時間幅のスケールに応じて前記マークを表示する位置を変更する、請求項3に記載のアラーム情報表示装置。
【請求項5】
前記処理部は、
前記アラームの種類ごとの前記停止時間の合計である合計停止時間の降順に表示する表示条件、又は、前記アラームの種類ごとの前記停止回数の合計である合計停止回数の降順に表示する表示条件の選択を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、
前記集計結果表示処理において、前記少なくとも一方の情報を、選択された表示条件に従って降順に並べて前記アラームの種類ごとの集計結果を表示し、
前記集計結果表示処理の集計結果と、前記改善履歴表示処理の前記改善履歴を一画面で表示する、請求項1又は請求項2に記載のアラーム情報表示装置。
【請求項6】
前記アラーム情報には、
前記アラームが発生した日時を示す発生日時と、前記アラームが発生して前記工作機械の加工が停止した後に加工が再開された日時を示す復旧日時との情報が含まれ、
前記処理部は、
前記発生日時及び前記復旧日時の情報から前記停止時間を取得し、
前記停止時間について、前記グラフ表示処理を実行し、
前記工作機械が設置された生産工場において作業員を配置して前記工作機械を稼働させる予定の時間である計画稼働時間を取得し、前記グラフ表示処理において、取得した前記計画稼働時間内に前記発生日時及び前記復旧日時のうち、少なくとも一方の日時が含まれる前記アラームによって発生した前記停止時間についてのみ、所定の時間幅のスケールごとの合計値を演算して前記グラフに表示する、請求項3に記載のアラーム情報表示装置。
【請求項7】
ワークを加工する工作機械と、
前記工作機械と接続される表示装置と、
を備え、
前記表示装置は、
ユーザインタフェースと、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、
前記工作機械で発生したアラームについて、前記アラームの発生によって前記工作機械が前記ワークの加工を停止した停止時間、及び前記アラームの発生によって前記工作機械が前記ワークの加工を停止した停止回数のうち、少なくとも一方の情報を示すアラーム情報と、前記アラームに対する改善を実施した改善履歴を示す改善履歴情報とを取得する取得処理と、
前記取得処理により取得した前記アラーム情報に基づいて、前記少なくとも一方の情報を前記アラームの種類ごとに集計し、前記アラームの種類ごとの集計結果を前記ユーザインタフェースに表示する集計結果表示処理と、
前記集計結果表示処理により表示した複数の種類の前記アラームの中から、任意の前記アラームの選択を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、選択された前記アラームの前記改善履歴を前記改善履歴情報から取得し、取得した前記改善履歴を前記ユーザインタフェースに表示する改善履歴表示処理と、
を実行する、アラーム情報表示システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、工作機械で発生したアラームの情報を表示する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、生産ラインにおいて発生した品質不良のアラーム情報を集計する品質管理システムについて記載されている。特許文献1の品質管理システムのマスタデータベースは、品質不良の分類情報及び品質不良に対する処置情報を、4Mと5W1Hの観点でコード化して階層的に関連付けられている。品質管理システムは、生産ラインで発生したアラームの一覧を画面に表示し、一覧画面で選択されたアラームについて、マスタデータベースの分類情報及び処置情報の候補から各要素の選択を受け付けて処置実績データベースに登録する。品質管理システムは、処置実績データベースに登録された品質不良について分類情報及び処置情報をキーとして集計等する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-039844号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワークを加工する工作機械においても様々なアラームが発生し生産が停止する。また、アラームの種類が多く、そのアラームに対する改善方法も多岐にわたることがある。各アラームに対して複数の改善が実施されると、どのアラームに対してどのような改善を実施したのか把握できなくなる虞がある。一方で、アラームの発生による生産の停止回数や停止時間を減らすことで稼働率を向上できるが、改善を実施する対象のアラームが工作機械を停止させる要因としてどの程度の影響を与えているのかを考慮して改善を実施しなければ、改善の効果を得ることが難しくなる問題がある。
【0005】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、工作機械のアラームの発生による停止状態と、アラームに対する改善内容を適切に把握できるアラーム情報表示装置、及びアラーム情報表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本明細書は、ユーザインタフェースと、処理部と、を備え、前記処理部は、工作機械で発生したアラームについて、前記アラームの発生によって前記工作機械がワークの加工を停止した停止時間、及び前記アラームの発生によって前記工作機械が前記ワークの加工を停止した停止回数のうち、少なくとも一方の情報を示すアラーム情報と、前記アラームに対する改善を実施した改善履歴を示す改善履歴情報とを取得する取得処理と、前記取得処理により取得した前記アラーム情報に基づいて、前記少なくとも一方の情報を前記アラームの種類ごとに集計し、前記アラームの種類ごとの集計結果を前記ユーザインタフェースに表示する集計結果表示処理と、前記集計結果表示処理により表示した複数の種類の前記アラームの中から、任意の前記アラームの選択を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、選択された前記アラームの前記改善履歴を前記改善履歴情報から取得し、取得した前記改善履歴を前記ユーザインタフェースに表示する改善履歴表示処理と、を実行する、アラーム情報表示装置を開示する。
尚、本開示の内容は、アラーム情報表示装置としての実施に限らず、工作機械と表示装置を備えるアラーム情報表示システムとして実施しても極めて有益である。
【発明の効果】
【0007】
本開示のアラーム情報表示装置、アラーム情報表示システムによれば、停止時間及び停止回数のうち少なくとも一方の情報をアラームの種類ごとに集計して表示する。そして、表示した集計結果の中から選択されたアラームの改善履歴をユーザインタフェースに表示する。これにより、ユーザは、停止時間及び停止回数の少なくとも一方を確認しながら対応すべきアラームを選択でき、選択したアラームについて過去の改善履歴を確認できる。停止時間が長いアラーム、停止回数が多いアラームなどについて、どのような改善を行っているのかを確認でき、改善内容を適切に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係わる工作機械システムのブロック図。
アラーム情報のデータフォーマットを示す図。
改善履歴情報のデータフォーマットを示す図。
未選択のアラーム情報表示画面を示す図。
選択状態のアラーム情報表示画面を示す図。
合計停止回数の切替ボタンが選択された場合のアラーム情報表示画面を示す図。
週単位のスケールを日時軸に設定したグラフ表示部を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示のアラーム情報表示システムを具体化した一実施形態である工作機械システムについて、図を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本実施形態の工作機械システム10のブロック図である。図1に示すように、本実施形態の工作機械システム10は、工作機械11と、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)12と、を備えている。工作機械システム10は、工作機械11からPC12へ生産や稼働に係る情報を収集し、グラフや診断結果をPC12に表示するシステムである。
【0010】
工作機械11は、例えば、タレット型の旋盤であり、ワーク主軸装置21、タレット装置22、ロボット23、入口装置24、出口装置25、検測装置26、操作盤27、制御装置28等を備えている。尚、図1に示す工作機械11の構成は、一例である。例えば、工作機械11は、クシ刃型の旋盤でも良い。また、工作機械11は、ワーク主軸装置21及びタレット装置22を複数組備える旋盤でも良く、タレット装置22に加えて工具主軸装置を備える、所謂、複合加工機でも良い。また、本開示の工作機械としては、旋盤に限らず、マシニングセンタ、フライス盤、ボール盤、ホブ盤、研磨装置などの様々な構成の工作機械を採用できる。また、工作機械11は、ロボット23などのワークを搬送する装置を備えなくとも良い。本開示の工作機械としては、アラーム情報を取得可能な様々な工作機械を採用できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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