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公開番号2025147612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024047948
出願日2024-03-25
発明の名称サイクルタイム表示装置、及びサイクルタイム表示システム
出願人株式会社FUJI
代理人弁理士法人ネクスト,個人,個人
主分類G05B 19/18 20060101AFI20250930BHJP(制御;調整)
要約【課題】工作機械の状態をより適切に判断できるサイクルタイムのグラフを表示するサイクルタイム表示装置、及びサイクルタイム表示システムを提供すること。
【解決手段】本開示のサイクルタイム表示装置は、ユーザインタフェースと、処理部と、を備える。処理部は、ワークを加工する工作機械のサイクルタイムに係るサイクルタイム情報を取得する取得処理と、サイクルタイムを示すサイクルタイム軸と、日時を示す日時軸と、を設定したグラフをユーザインタフェースに表示する表示処理と、を実行し、表示処理において、取得処理により取得したサイクルタイム情報に基づいて、複数のワークの各々に対する加工を工作機械により実行した際のサイクルタイムを、複数のワークの各々に対する加工を工作機械により実行した日時に対応付けてグラフに表示し、且つ、サイクルタイムが変化する要因である変化要因をグラフに表示する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザインタフェースと、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、
ワークを加工する工作機械のサイクルタイムに係るサイクルタイム情報を取得する取得処理と、
前記サイクルタイムを示すサイクルタイム軸と、日時を示す日時軸と、を設定したグラフを前記ユーザインタフェースに表示する表示処理と、
を実行し、
前記表示処理において、
前記取得処理により取得した前記サイクルタイム情報に基づいて、複数の前記ワークの各々に対する加工を前記工作機械により実行した際の前記サイクルタイムを、複数の前記ワークの各々に対する加工を前記工作機械により実行した日時に対応付けて前記グラフに表示し、且つ、前記サイクルタイムが変化する要因である変化要因を前記グラフに表示する、サイクルタイム表示装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記処理部は、
前記変化要因を前記サイクルタイムに関連付けて表示し、且つ、前記変化要因が前記サイクルタイムに影響を与えたタイミングに応じて前記変化要因を前記グラフに表示する、請求項1に記載のサイクルタイム表示装置。
【請求項3】
前記サイクルタイム情報には、
複数の種類の前記変化要因についての情報が記憶されており、
前記処理部は、
複数の種類の前記変化要因の中から表示する前記変化要因の種類の選択を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、
前記表示処理において、選択された前記変化要因について、前記変化要因が前記サイクルタイムに影響を与えたタイミングに応じて前記変化要因を前記グラフに表示する、請求項2に記載のサイクルタイム表示装置。
【請求項4】
前記変化要因は、
前記ワークの加工に使用する制御プログラムが変更された要因、前記工作機械が備える流体圧シリンダの圧力が閾値以下に変化した要因、オーバーライドが変更された要因、前記工作機械が備えるワーク把持装置に前記ワークが正常に着座しているか確認する処理に失敗しリトライする要因、前記ワーク把持装置に把持された前記ワークを検測する処理に失敗しリトライする要因、及び、前記工作機械が備える数値制御装置のパラメータが変更される要因のうち、少なくとも1つの要因である、請求項1又は請求項2に記載のサイクルタイム表示装置。
【請求項5】
前記処理部は、
前記表示処理において、前記ワークの加工における目標とするサイクルタイムである目標サイクルタイムを前記グラフに表示し、且つ、前記ワークの種類ごとに前記目標サイクルタイムを前記グラフに表示する、請求項1又は請求項2に記載のサイクルタイム表示装置。
【請求項6】
前記サイクルタイム情報には、
前記工作機械が実行する加工工程ごとの前記サイクルタイムが記憶されており、
前記処理部は、
前記加工工程の選択を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、
選択された前記加工工程の前記サイクルタイムを、前記サイクルタイム情報から取得し、前記表示処理において、前記取得処理で取得した前記サイクルタイムに基づいて、前記グラフを表示する、請求項1又は請求項2に記載のサイクルタイム表示装置。
【請求項7】
前記処理部は、
前記グラフとして、散布図及び棒グラフを表示可能であり、
散布図を表示した状態において、プロットした複数の前記サイクルタイムの中から除外する前記サイクルタイムの選択を、前記ユーザインタフェースを介して受け付け、
棒グラフを表示する場合に、除外する設定をされた前記サイクルタイムを除いた残りの前記サイクルタイムについて、前記日時軸が示す日時のスケールごとに含まれる前記サイクルタイムの平均値を棒グラフとして表示する、請求項1又は請求項2に記載のサイクルタイム表示装置。
【請求項8】
ワークを加工する工作機械と、
前記工作機械と接続される表示装置と、
を備え、
前記表示装置は、
ユーザインタフェースと、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、
前記工作機械のサイクルタイムに係るサイクルタイム情報を、前記工作機械から取得する取得処理と、
前記サイクルタイムを示すサイクルタイム軸と、日時を示す日時軸と、を設定したグラフを前記ユーザインタフェースに表示する表示処理と、
を実行し、
前記表示処理において、
前記取得処理により取得した前記サイクルタイム情報に基づいて、複数の前記ワークの各々に対する加工を前記工作機械により実行した際の前記サイクルタイムを、複数の前記ワークの各々に対する加工を前記工作機械により実行した日時に対応付けて前記グラフに表示し、且つ、前記サイクルタイムが変化する要因である変化要因を前記グラフに表示する、サイクルタイム表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、工作機械のサイクルタイムを表示する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、工作機械のサイクルタイムを表示する稼働状況表示装置について記載されている。特許文献1の稼働状況表示装置は、ワークの1個あたりの加工時間を、サイクルタイムとして表示している。稼働状況表示装置は、所定の時間幅であるサイクルタイム幅ごとに、サイクルタイムを分類して表示している。そして、稼働状況表示装置は、単位期間におけるワークの加工総数に対するサイクルタイム幅毎のワークの個数の比率を、帯グラフ形式で表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-174443号公報(図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サイクルタイムは、様々な要因で変化する。このため、工作機械から収集したサイクルタイムの情報をまとめて1つのグラフに表示すると、様々な変化要因で変動したサイクルタイムも含めてグラフに表示される。その結果、グラフを見たユーザが、サイクルタイムに基づいて工作機械の状態を適切に判断できない虞がある。
【0005】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、工作機械の状態をより適切に判断できるサイクルタイムのグラフを表示するサイクルタイム表示装置、及びサイクルタイム表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本明細書は、ユーザインタフェースと、処理部と、を備え、前記処理部は、ワークを加工する工作機械のサイクルタイムに係るサイクルタイム情報を取得する取得処理と、前記サイクルタイムを示すサイクルタイム軸と、日時を示す日時軸と、を設定したグラフを前記ユーザインタフェースに表示する表示処理と、を実行し、前記表示処理において、前記取得処理により取得した前記サイクルタイム情報に基づいて、複数の前記ワークの各々に対する加工を前記工作機械により実行した際の前記サイクルタイムを、複数の前記ワークの各々に対する加工を前記工作機械により実行した日時に対応付けて前記グラフに表示し、且つ、前記サイクルタイムが変化する要因である変化要因を前記グラフに表示する、サイクルタイム表示装置を開示する。
尚、本開示の内容は、サイクルタイム表示装置としての実施に限らず、工作機械と表示装置とを備えるサイクルタイム表示システムとして実施しても極めて有益である。
【発明の効果】
【0007】
本開示のサイクルタイム表示装置、サイクルタイム表示システムによれば、工作機械のサイクルタイム情報を取得し、取得したサイクルタイム情報に基づいて、サイクルタイム軸と日時軸を設定したグラフ上にサイクルタイムを表示する。そして、グラフの表示処理において、サイクルタイムが変化する変化要因をグラフに表示する。これにより、サイクルタイムの値を、変化要因と比較して確認することができる。取得するサイクルタイムの中には、機器の調整中に計測したサイクルタイムや危機に不具合が発生した状態で計測したサイクルタイムが含まれている可能性がある。このような参照するデータとして有効でないサイクルタイムのデータを除外して確認することができる。また、変化要因によってサイクルタイムが短縮できた場合には、その変化要因について確認することができる。サイクルタイムと変化要因に基づいてサイクルタイムの状態をより適切に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係わる工作機械システムのブロック図。
PCに表示されるサイクルタイム表示画面を示す図。
各変化要因と、その変化要因を記録する条件を示す図。
プログラム変更のコメント部を表示する位置を示す図。
(2)~(4)の変化要因の全てにチェックが入った場合のコメント部を表示したグラフ表示部を示す図。
棒グラフが選択された場合のサイクルタイム表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示のサイクルタイム表示システムを具体化した一実施形態である工作機械システムについて、図を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本実施形態の工作機械システム10のブロック図である。図1に示すように、本実施形態の工作機械システム10は、工作機械11と、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)12と、を備えている。工作機械システム10は、工作機械11からPC12へ生産や稼働に係る情報を収集し、グラフや診断結果をPC12に表示するシステムである。
【0010】
工作機械11は、例えば、タレット型の旋盤であり、ワーク主軸装置21、タレット装置22、ロボット23、入口装置24、出口装置25、検測装置26、操作盤27、制御装置28等を備えている。尚、図1に示す工作機械11の構成は、一例である。例えば、工作機械11は、クシ刃型の旋盤でも良い。また、工作機械11は、ワーク主軸装置21及びタレット装置22を複数組備える旋盤でも良く、タレット装置22に加えて工具主軸装置を備える、所謂、複合加工機でも良い。また、本開示の工作機械としては、旋盤に限らず、マシニングセンタ、フライス盤、ボール盤、ホブ盤、研磨装置などの様々な構成の工作機械を採用できる。また、工作機械11は、ロボット23などのワークを搬送する装置を備えなくとも良い。本開示の工作機械としては、サイクルタイムを取得可能な様々な工作機械を採用できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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