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公開番号
2025155713
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024197461
出願日
2024-11-12
発明の名称
電流補償回路及び半導体装置
出願人
エイブリック株式会社
代理人
主分類
G05F
3/26 20060101AFI20251002BHJP(制御;調整)
要約
【課題】エミッタ接地時の電流増幅率の大小に依らずバイポーラトランジスタ(以下、「Tr」)のコレクタ電流を一定に保つことが可能な電流補償回路等を提供する。
【解決手段】電流補償回路100は、定電流源16と、定電流源16の一端と接続されるドレイン(以下、「D」)と、VDD端子1に接続されるソース(以下、「S」)を含むPMOSTr12と、コレクタ(以下、「C」)及びベース(以下、「B」)がGND端子2に接続されるTrQ2とプロセスばらつきが同じに構成され、CがGND端子2に接続されるTrQ1と、PMOSTr12とカレントミラー回路を構成し、TrQ1,Q2のエミッタ(以下、「E」)にそれぞれ電流を供給するPMOSTr11,13と、TrQ1のベース電流を複製して定電流源16とPMOSTr12との接続点に加算するカレントミラー回路を構成するNMOSTr14及びNMOSTr15を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の電源端子に接続されるコレクタと、前記第1の電源端子に接続されるベースと、エミッタとを含む第1のバイポーラトランジスタの前記エミッタに電流を供給する回路であって、
前記第1の電源端子に接続されるコレクタと、ベースと、エミッタとを含み、前記第1のバイポーラトランジスタとプロセスばらつきが同じに構成される第2のバイポーラトランジスタと、
前記第2のバイポーラトランジスタの前記エミッタに接続されるドレインと、ゲートと、第2の電源端子に接続されるソースとを含む第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの前記ゲートに接続されるゲートと、自己のゲートと接続されるドレインと、前記第2の電源端子に接続されるソースとを含む第2のトランジスタと、
前記第1のバイポーラトランジスタの前記エミッタに接続されるドレインと、前記第2のトランジスタの前記ドレイン、前記第2のトランジスタの前記ゲート及び前記第1のトランジスタの前記ゲートの接続点に接続されるゲートと、前記第2の電源端子に接続されるソースとを含む第3のトランジスタと、
前記接続点に接続される第1端と、前記第1の電源端子に接続される第2端とを含む定電流源と、
前記第2のバイポーラトランジスタの前記ベースに接続されるドレインと、前記第1の電源端子に接続されるソースと、自己のドレインに接続されるゲートとを含む第4のトランジスタと、
前記定電流源の前記第1端と接続されるドレインと、前記第4のトランジスタの前記ゲートに接続されるゲートと、前記第1の電源端子に接続されるソースとを含む第5のトランジスタと、
を備えることを特徴とする電流補償回路。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第4のトランジスタのゲートと接続される第1端と、前記第4のトランジスタのドレインと接続される第2端とを有し、自己の第2端の電圧を、前記第4のトランジスタのゲートの電圧以下に調整する低電圧化回路をさらに備える請求項1に記載の電流補償回路。
【請求項3】
前記低電圧化回路は、
前記第2の電源端子に接続されるドレインと、自己の第2端と接続されるゲートと、前記低電圧化回路の第1端及び自己のバックゲートと接続されるソースとを含む第1のデプレッション型トランジスタと、
前記第1のデプレッション型トランジスタのバックゲート及びソースと、前記低電圧化回路の第1端とを接続した第2接続点と接続される第1端と、前記第1の電源端子と接続される第2端とを含み、前記第2接続点を流れる電流値を調整可能に構成された電流調整回路と、
を有する請求項2に記載の電流補償回路。
【請求項4】
前記低電圧化回路は、
前記第2の電源端子に接続されるドレインと、自己の第2端と接続されるゲートと、前記低電圧化回路の第1端及び自己のバックゲートと接続されるソースとを含み、自己のドレイン電流を調整可能な第1のデプレッション型トランジスタと、
前記第1のデプレッション型トランジスタのバックゲート及びソースと、前記低電圧化回路の第1端とを接続した第2接続点と接続される第1端と、前記第1の電源端子と接続される第2端とを含み、前記第2接続点を流れる電流の電流値を調整可能に構成された電流調整回路と、
を有する請求項2に記載の電流補償回路。
【請求項5】
前記低電圧化回路は、
前記第2の電源端子に接続されるドレインと、自己の第2端と接続されるゲートと、前記低電圧化回路の第1端及び自己のバックゲートと接続されるソースとを含み、自己のドレイン電流を調整可能な第1のデプレッション型トランジスタと、
前記第1のデプレッション型トランジスタのバックゲート及びソースと、前記低電圧化回路の第1端とを接続した第2接続点と接続される第1端と、前記第1の電源端子と接続される第2端とを含み、定電流を供給する定電流源と、
を有する請求項2に記載の電流補償回路。
【請求項6】
前記定電流源の前記第1端と前記第5のトランジスタの前記ドレインとを開閉可能に接続するスイッチをさらに備える請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電流補償回路。
【請求項7】
半導体基板上に形成される集積回路を備える半導体装置であって、
請求項1から請求項5の何れか一項又は請求項1を引用する請求項6に記載の電流補償回路と、
前記第1のバイポーラトランジスタと、
を備えることを特徴とする半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電流補償回路及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
CMOSプロセスにおいて形成される寄生バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間ダイオードの電圧Vbeは、ボルツマン定数k、絶対温度T、電子電荷q、コレクタ電流Ic、逆方向飽和電流Is及び自然対数lnを用いて、次の式(1)
Vbe=(kT/q)×ln(Ic/Is) ---(1)
で表すことができる。電圧Vbeは、例えば、絶対温度Tに変換するための情報として利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-44297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記式(1)で示されるように、電圧Vbeはコレクタ電流Icの関数となっているため、電圧Vbeのプロセスばらつきを小さくするためには、コレクタ電流Icを一定に保つことが求められる。ところが、寄生バイポーラトランジスタは、コレクタ端子が基板であるため、コレクタ端子から定電流を当該寄生バイポーラトランジスタに直接流すことはできない。そこで、代替案として、エミッタ端子から定電流を当該寄生バイポーラトランジスタに直接流している。
【0005】
エミッタ接地時の電流増幅率であるh
FE
が十分に大きい場合、エミッタ電流Ieはコレクタ電流Icとほぼ等しくなる(Ie≒Ic)ため、エミッタ電流Ieを一定に保つことをもって、コレクタ電流Icを一定に保つことに代えても電圧Vbeのプロセスばらつきの影響を小さくすることができる。
【0006】
しかしながら、寄生バイポーラトランジスタの場合、h
FE
は相対的に小さいため、h
FE
が十分に大きい場合と異なり、エミッタ端子からベース端子に分流してしまうベース電流Ibの大きさを無視できない。つまるところ、寄生バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間ダイオードの電圧Vbeに対しては、エミッタ電流Ieを一定に保つことをもって、コレクタ電流Icを一定に保つことに代えることができない。したがって、寄生バイポーラトランジスタのようなh
FE
が小さいバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間ダイオードの電圧Vbeに対しては、エミッタ電流Ieを一定に保つことに代わる新しい技術が求められる。
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮し、エミッタ接地時の電流増幅率の大小に依らずバイポーラトランジスタのコレクタ電流を一定に保つことが可能な電流補償回路及び半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る電流補償回路は、第1の電源端子に接続されるコレクタと、前記第1の電源端子に接続されるベースと、エミッタとを含む第1のバイポーラトランジスタの前記エミッタに電流を供給する回路であって、前記第1の電源端子に接続されるコレクタと、ベースと、エミッタとを含み、前記第1のバイポーラトランジスタとプロセスばらつきが同じに構成される第2のバイポーラトランジスタと、前記第2のバイポーラトランジスタの前記エミッタに接続されるドレインと、ゲートと、第2の電源端子に接続されるソースとを含む第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの前記ゲートに接続されるゲートと、自己のゲートと接続されるドレインと、前記第2の電源端子に接続されるソースとを含む第2のトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタの前記エミッタに接続されるドレインと、前記第2のトランジスタの前記ドレイン、前記第2のトランジスタの前記ゲート及び前記第1のトランジスタの前記ゲートの接続点に接続されるゲートと、前記第2の電源端子に接続されるソースとを含む第3のトランジスタと、前記接続点に接続される第1端と、前記第1の電源端子に接続される第2端とを含む定電流源と、前記第2のバイポーラトランジスタの前記ベースに接続されるドレインと、前記第1の電源端子に接続されるソースと、自己のドレインに接続されるゲートとを含む第4のトランジスタと、前記定電流源の前記第1端と接続されるドレインと、前記第4のトランジスタの前記ゲート及び前記ドレインに接続されるゲートと、前記第1の電源端子に接続されるソースとを含む第5のトランジスタと、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る半導体装置は、半導体基板上に形成される集積回路を備える半導体装置であって、第1の電源端子に接続されるコレクタと、前記第1の電源端子に接続されるベースと、エミッタとを含む第1のバイポーラトランジスタと、前記電流補償回路と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、エミッタ接地時の電流増幅率の大小に依らずバイポーラトランジスタのコレクタ電流を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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