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公開番号2025177745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084817
出願日2024-05-24
発明の名称防音壁
出願人宮地エンジニアリング株式会社,東日本旅客鉄道株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E01F 8/00 20060101AFI20251128BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】軽量で運搬や現場での設置作業が容易であり、かつ、防音性能の高い、防音壁を提供する。
【解決手段】壁体と、壁体の前面上部に設ける庇体と、を有し、前記壁体は、平面視矩形のFRP壁材と、前記FRP壁材の表面に配置する壁吸音体と、を有し、前記FRP壁材は、平板状の鉛直パネルと、前記鉛直パネルの両側辺に高さ方向に亘って前方に突設する側壁と、前記鉛直パネルの前面に上下方向に亘って前方に突設するT字状のリブと、を有し、前記庇体は、平面視矩形の庇パネルと、前記庇パネルの上面に配置する上面吸音体と、前記庇パネルの下面に配置する下面吸音体と、前記庇パネルの両側面に配置する吸音体固定材と、前記庇パネルの下面に突設する庇固定材と、を有し、前記庇パネルは、平板状の板体と、前記板体の上端と下端をT字状とし、かつT字の先端を前記板体と平行に折り返した吸音体抑え部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁体と、壁体の前面上部に設ける庇体と、を有し、
前記壁体は、平面視矩形のFRP壁材と、前記FRP壁材の表面に配置する壁吸音体と、を有し、
前記FRP壁材は、平板状の鉛直パネルと、前記鉛直パネルの両側辺に高さ方向に亘って前方に突設する側壁と、前記鉛直パネルの前面に上下方向に亘って前方に突設するT字状のリブと、を有し、
前記庇体は、平面視矩形の庇パネルと、前記庇パネルの上面に配置する上面吸音体と、前記庇パネルの下面に配置する下面吸音体と、前記庇パネルの両側面に配置する吸音体固定材と、前記庇パネルの下面に突設する庇固定材と、を有し、
前記庇パネルは、平板状の板体と、前記板体の上端と下端をT字状とし、かつT字の先端を前記板体と平行に折り返した吸音体抑え部と、を有し、
前記庇体は、前記庇固定材を前記FRP壁材の前記リブに固定し、前記壁体の前面上部から張り出して、上方に向けて傾斜して配置し、
前記吸音体と、前記上面吸音体と、前記下面吸音体は、略矩形の板状体であり、
前記壁吸音体は、前記FRP壁材の前記側壁と前記リブとの間、及び並列する前記リブ間に配置し、
前記上面吸音体と、前記下面吸音体は、前記庇パネルの上端と下端の前記吸音体抑え部により上辺と下辺をと、前記庇パネルの両側の前記吸音体固定材と、により周囲を抑えることを特徴とする、
防音壁。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
請求項1に記載の防音壁において、
前記鉛直パネルの側辺の後面から前記鉛直パネルと平行に突設する壁フランジを有することを特徴とする、
防音壁。
【請求項3】
請求項2に記載の防音壁において、
前記吸音体固定材の上面から前記庇パネルと平行に突設する庇フランジを有することを特徴とする、
防音壁。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の防音壁において、
前記リブは、下側に位置する第一リブと、前記第一リブの上側に位置する第二リブと、からなり、
前記第一リブの前記鉛直パネルからの突設長さは、前記側壁の前記鉛直パネルからの突出長さよりも長く、
前記第二リブの前記鉛直パネルからの突設長さは、前記側壁の前記鉛直パネルからの突出長さと略同一であり、
前記第一リブの上部に前記庇体の前記庇固定材を固定することを特徴とする、
防音壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防音壁に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
新幹線や在来線等の鉄道や道路では、車両が走行する際に発生する騒音が周囲に影響を与えることがある。そのため、騒音が外部に伝播するのを防ぐために防音壁が設けられることがある。
特に新幹線は、高速で走行することで空気抵抗や車輪と線路の接触音が大きくなり、周囲への騒音の影響も大きくなる。そのため、この騒音を軽減するために線路に沿って防音壁が設けられる。
【0003】
従来の防音壁としては、重量の大きなコンクリート製の防音壁が用いられていたが、コンクリートは経年劣化があり、また重量が大きく高架橋等の下部の構造体へ
の負荷も大きいため、近年は、軽量な繊維強化樹脂(FRP)製の防音壁がコンクリート製の防音壁に代わって採用されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-239319号公報
特開2013-68018号公報
特開2020-122271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のFRP製の防音壁は、芯材を内包することにより防音性能を高めているが、芯材を内包することにより、防音壁を構成する防音パネルの重量が大きくなり、運搬や現場での設置作業が重労働となる。
特許文献2に記載のFRP製の防音壁は、中空構造となっている。
中空構造の防音壁は軽量で運搬や現場での設置作業は容易となるが、内部空間の空気による共鳴現象により特定帯域の音響透過損失が低下し、防音性能の低い防音壁となってしまう。
【0006】
特許文献3は上記した特許文献1、2に記載のFRP製の防音壁の問題点を解決したものであるが、防音壁から上方に騒音が抜けてしまうという問題が考えられる。
【0007】
本発明は、軽量で運搬や現場での設置作業が容易であり、かつ、防音性能の高い、防音壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の防音壁は、壁体と、壁体の前面上部に設ける庇体と、を有し、壁体は、平面視矩形のFRP壁材と、FRP壁材の表面に配置する壁吸音体と、を有し、FRP壁材は、平板状の鉛直パネルと、鉛直パネルの両側辺に高さ方向に亘って前方に突設する側壁と、鉛直パネルの前面に上下方向に亘って前方に突設するT字状のリブと、を有し、庇体は、平面視矩形の庇パネルと、庇パネルの上面に配置する上面吸音体と、庇パネルの下面に配置する下面吸音体と、庇パネルの両側面に配置する吸音体固定材と、庇パネルの下面に突設する庇固定材と、を有し、庇パネルは、平板状の板体と、板体の上端と下端をT字状とし、かつT字の先端を板体と平行に折り返した吸音体抑え部と、を有し、庇体は、庇固定材をFRP壁材のリブに固定し、壁体の前面上部から張り出して、上方に向けて傾斜して配置し、吸音体と、上面吸音体と、下面吸音体は、略矩形の板状体であり、壁吸音体は、FRP壁材の側壁とリブとの間、及び並列するリブ間に配置し、上面吸音体と、下面吸音体は、庇パネルの上端と下端の吸音体抑え部により上辺と下辺をと、庇パネルの両側の吸音体固定材と、により周囲を抑えることを特徴とする。
鉛直パネルの側辺の後面から鉛直パネルと平行に突設する壁フランジを有してもよい。
吸音体固定材の上面から庇パネルと平行に突設する庇フランジを有してもよい。
リブは、下側に位置する第一リブと、第一リブの上側に位置する第二リブと、からなり、第一リブの鉛直パネルからの突設長さは、側壁の鉛直パネルからの突出長さよりも長く、第二リブの鉛直パネルからの突設長さは、側壁の鉛直パネルからの突出長さと略同一であり、第一リブの上部に庇体の庇固定材を固定してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、先述の問題を解決するための手段を提供し、以下のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
(1)防音壁を構成する壁面材、庇体、各吸音体のいずれもが軽量であるため、運搬や現場での設置作業が容易である。
(2)壁体の前面に、上方に向けて傾斜した庇体を配置することで、壁体から上方へ伝播する騒音を吸収することができる。
(3)壁面材の表面と、庇体の表面に各吸音体を設置することにより、高い防音性能が得られる。
(4)庇体の上面に上面吸音体を配置することで、庇体の上面に沿って伝播する騒音を吸収することができる。
(5)壁面材の壁吸音体と庇体の上面吸音体、下面吸音体はいずれも露出部分が大きいため、高い防音性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の防音壁の斜視図
壁体と庇体の斜視図
FRP壁材の斜視図
壁体の断面図
庇体の斜視図
庇パネルの斜視図
庇体の断面図
庇体の庇固定材の分解斜視図
取付金具の斜視図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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