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公開番号2025176637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-04
出願番号2024082921
出願日2024-05-21
発明の名称アスファルト添加剤組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類E01C 7/18 20060101AFI20251127BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】アスファルト再生骨材を使用する場合であっても得られるアスファルト舗装の優れた舗装物性と施工時の良好な作業環境を両立することができるアスファルト添加剤組成物及びアスファルト混合物を提供すること。
【解決手段】再生用添加剤(A)、下記化合物(B)及び下記化合物(C)を含む、アスファルト添加剤組成物:化合物(B):5員又は6員の環状構造を有し、炭素数10以上16以下であるケトン化合物、化合物(C):ケトン基を含まないlogP値が4.0以上である化合物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
再生用添加剤(A)、下記化合物(B)及び下記化合物(C)を含む、アスファルト添加剤組成物。
化合物(B):5員又は6員の環状構造を有し、炭素数10以上16以下であるケトン化合物
化合物(C):ケトン基を含まないlogP値が4.0以上である化合物
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記化合物(B)が、メントン、ダマセノン、ジャスモン、イオノン及び1-(2,3,8,8-テトラメチル-1,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロナフタレン-2-イル)エタノンからなる群より選ばれる1種以上である、請求項1に記載のアスファルト添加剤組成物。
【請求項3】
前記化合物(C)の質量に対する前記化合物(B)の質量の割合[(B)/(C)]が2/98以上80/20以下である、請求項1に記載のアスファルト添加剤組成物。
【請求項4】
前記再生用添加剤(A)が、芳香族分が50質量%以上のアスファルト系又は石油潤滑油系の再生用添加剤である、請求項1に記載のアスファルト添加剤組成物。
【請求項5】
前記再生用添加剤(A)、前記化合物(B)及び前記化合物(C)の合計質量に対する前記化合物(C)の含有量が0.1質量%以下である、請求項1に記載のアスファルト添加剤組成物。
【請求項6】
アスファルト再生骨材、再生用添加剤(A)、下記化合物(B)及び下記化合物(C)を含む、アスファルト混合物。
化合物(B):5員又は6員の環状構造を有し、炭素数10以上16以下であるケトン化合物
化合物(C):ケトン基を含まないlogP値が4.0以上である化合物

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト添加剤組成物及びアスファルト混合物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト組成物を用いるアスファルト舗装が行われている。
このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって路面が形成されており、良好な硬度や耐久性を有している。
【0003】
近年は、環境負荷低減の観点及び原油高騰の観点から、傷んだアスファルト舗装がら(アスファルト再生骨材)を新しい舗装材料として使用するアスファルト舗装の普及が進んでいる。
【0004】
特許文献1は、消臭乃至マスキング効果と持続性とを両立できるアスファルト臭気抑制剤として、常圧における沸点が200℃未満の香料化合物と、常圧における沸点が200℃以上の溶剤と、を含有するアスファルト臭気抑制剤を開示する。
特許文献2は、アスファルト組成物の貯蔵安定性、強度および施工性を向上させる技術として、特定の25%トルエン溶液粘度であるスチレン-ブタジエン-スチレン共重合体(SBS)、カルボキシル基を有する炭素数20の多環式ジテルペン、及び臭素価が30以下の石油樹脂をそれぞれ特定量含有し、残部は、アロマ系オイルが特定量であるベースアスファルトで少なくとも構成されることを特徴とするアスファルト組成物を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
日本国特許第7182575号
日本国特許第7167309号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
再生骨材は、元のアスファルト舗装の組成によっては、含有するSBS等のエラストマーによるゴム臭、硫黄系又は炭化水素化合物の酸化劣化による異臭が発生する場合があり、施工時の作業環境が悪くなる。
【0007】
特許文献1に記載の技術により、アスファルト由来の臭気低減は達成されるものの、特定化合物の再生用添加剤由来の臭気に対しては効果が不十分である。
特許文献2に記載の技術により、アスファルト由来の持続性ある臭気低減効果は達成されるものの、揮発性に乏しいため、臭気低減効果不十分である。また、劣化したSBS等のエラストマー由来のゴム臭に対しては効果が不十分である。
【0008】
本発明は、アスファルト再生骨材を使用する場合であっても得られるアスファルト舗装の舗装物性の向上及び施工時の良好な作業環境を両立することができるアスファルト添加剤組成物及びアスファルト混合物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の[1]~[2]に関する。
[1] 再生用添加剤(A)、下記化合物(B)及び下記化合物(C)を含む、アスファルト添加剤組成物。
化合物(B):5員又は6員の環状構造を有し、炭素数10以上16以下であるケトン化合物
化合物(C):ケトン基を含まないlogP値が4.0以上である化合物
[2] アスファルト再生骨材、再生用添加剤(A)、下記化合物(B)及び下記化合物(C)を含む、アスファルト混合物。
化合物(B):5員又は6員の環状構造を有し、炭素数10以上16以下であるケトン化合物
化合物(C):ケトン基を含まないlogP値が4.0以上である化合物
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、アスファルト再生骨材を使用する場合であっても得られるアスファルト舗装の舗装物性の向上及び施工時の良好な作業環境を両立することができるアスファルト添加剤組成物及びアスファルト混合物が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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