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公開番号2025177537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084465
出願日2024-05-24
発明の名称表示装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 27/02 20060101AFI20251128BHJP(光学)
要約【課題】輻輳調整と視度調整を行える表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、右眼用および左眼用にそれぞれ設けられた、表示素子1400の表示面からの表示光を瞳面へ導く表示光学系1000を有する。表示光学系は、瞳面側から表示面側へ順に配置された、第1透過反射面Aと、第2透過反射面Cとを含む。表示装置は、第1透過反射面と第2透過反射面との間の第1間隔および瞳面と表示面との間の第2間隔のうち少なくとも一方を変化させる調整機構を有する。調整機構は、第1間隔を変化させて行う輻輳調整と第1または第2間隔を変化させて行う視度調整の両方が可能な調整範囲を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
右眼用および左眼用にそれぞれ設けられた、表示素子の表示面からの表示光を瞳面へ導く表示光学系を有する表示装置であって、
前記表示光学系は、瞳面側から表示面側へ順に配置された、第1透過反射面と、第2透過反射面とを含み、
前記表示装置は、前記第1透過反射面と前記第2透過反射面との間の第1間隔および前記瞳面と前記表示面との間の第2間隔のうち少なくとも一方を変化させる調整機構を有し、
前記調整機構は、
前記第1間隔を変化させて行う輻輳調整と前記第1または第2間隔を変化させて行う視度調整の両方が可能な調整範囲を有することを特徴とする表示装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記調整機構は、前記表示面に表示される画像に応じて前記輻輳調整を行う自動調整機構と、前記視度調整を行う手動調整機構とを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記自動調整機構と前記手動調整機構はそれぞれ、前記瞳面上の視度を少なくとも-4ディオプタから0ディオプタまで調整可能であることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記調整機構は、前記表示面に表示される画像に応じた前記輻輳調整と、前記視度調整とを行う自動調整機構を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記自動調整機構は、前記瞳面上の視度を少なくとも-8ディオプタから0ディオプタまで調整可能であることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記調整機構による調整が行われたときの前記瞳面上の視度が0ディオプタである場合と前記瞳面上での視度が-8ディオプタである場合の前記視度を含めた前記表示光学系の焦点距離をそれぞれ、ft[0D]とft[-8D]とするとき、
0.90≦ft[-8D]/ft[0D]≦1.10
なる条件を満足することを特徴とする請求項3または5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記調整機構は、前記輻輳調整と前記視度調整とで前記第1透過反射面と前記第2透過反射面のうち同じ透過反射面を駆動することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示光学系のアイレリーフは、15mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示光学系において前記瞳面に対向する面における前記表示光が通過し得る範囲の直径が、50mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記瞳面を通過する前記表示光の主光線がなす最大半画角が30°以上であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等の表示装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
上記のような表示装置として特許文献1には、レンズと表示素子をシフトさせるピント調整機構を有し、-5D(ディオプタ)~+2Dの範囲で視度調整を可能とした表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7103566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置には、視度調整だけでなく、輻湊矛盾(Vergence-Accommodation Conflict)を解消するための調整(輻輳調整:以下、VAC調整ともいう)が行えることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面としての表示装置は、右眼用および左眼用にそれぞれ設けられた、表示素子の表示面からの表示光を瞳面へ導く表示光学系を有する。表示光学系は、瞳面側から表示面側へ順に配置された、第1透過反射面と、第2透過反射面とを含む。表示装置は、第1透過反射面と第2透過反射面との間の第1間隔および瞳面と表示面との間の第2間隔のうち少なくとも一方を変化させる調整機構を有する。調整機構は、第1間隔を変化させて行う輻輳調整と第1または第2間隔を変化させて行う視度調整の両方が可能な調整範囲を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、輻輳調整(VAC調整)と視度調整の両方を行える表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1の表示光学系の調整なし時の断面図および収差図。
実施例1の表示光学系の部分拡大図、表示素子上の発光位置と出射角度との関係および光路を示す図。
実施例1の表示光学系の-4D調整時の断面図および収差図。
実施例1の表示光学系の-8D調整時の断面図および収差図。
実施例1の表示光学系の+2D調整時の断面図および収差図。
実施例1の表示光学系の-10D調整時の断面図および収差図。
実施例2の表示光学系の調整なし時の断面図。
実施例3の表示光学系の調整なし時の断面図。
実施例3の表示光学系の-4D調整時の断面図および収差図。
実施例3の表示光学系の-8D調整時の断面図および収差図。
実施例4の表示光学系の調整なし時の断面図。
実施例4の表示光学系の-4D調整時の断面図および収差図。
実施例4の表示光学系の-8D調整時の断面図および収差図。
実施例1~4の表示光学系を備えたHMDの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。まず実施例1~4の具体的な説明に先立って各実施例に共通する事項について説明する。
【0009】
各実施例の表示装置としてのHMDは、右眼用および左眼用にそれぞれ設けられた、表示素子と、該表示素子の表示面からの表示光を瞳面へ導く表示光学系とを有する。表示光学系は、表示素子の表示面からの表示光を観察面としての瞳面へ導き、表示面に表示された原画像を拡大して表示画像を表示する。
【0010】
各実施例における表示光学系のうち第1分類の光学系は、瞳面側から表示面側へ順に配置された、透過面かつ反射面としての2つの透過反射面(第1透過反射面と第2透過反射面)を有する。また第2分類の光学系は、瞳面側から表示面側へ順に配置された、第1光学系(瞳面側光学系)と、第2光学系(透過反射光学系)と、第3光学系(パネル側光学系)とを有する。第2光学系は、2つの透過反射面(第1透過反射面と第2透過反射面)を含み、それらによって挟まれる光学系である。第1光学系は、瞳面と第1透過反射面とにより挟まれた光学系である。第3光学系は、第2透過反射面と表示素子とにより挟まれた光学系である。第1光学系および第3光学系はそれぞれ存在しない場合もある。
(【0011】以降は省略されています)

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