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公開番号
2025171899
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024118538
出願日
2024-07-24
発明の名称
卵白加水分解物及びその調製方法
出願人
国立台湾大学
,
National Taiwan University
代理人
弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類
A23L
15/00 20160101AFI20251113BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】卵白加水分解物及びその調製方法及び筋持久力増強與抗疲労用途を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、総疎水性遊離アミノ酸が総遊離アミノ酸含量の50%以上を占め、このうちの疎水性アミノ酸中の分岐鎖アミノ酸(branched chain amino acid、BCAAs)は総遊離アミノ酸含量の26%以上を占め、このうちのイミダゾール環を含むジペプチド(imidazole-ring dipeptide)含量は凍結乾燥卵白加水分解物粉末200mg/100g以上である卵白加水分解物を提供する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
総疎水性遊離アミノ酸が総遊離アミノ酸含量の50%以上を占め、このうちの疎水性アミノ酸中の分岐鎖アミノ酸(branched chain amino acid、BCAAs)は総遊離アミノ酸含量の26%以上を占め、このうちのイミダゾール環を含むジペプチド(imidazole-ring dipeptide)含量は凍結乾燥卵白加水分解物粉末200mg/100g以上である、卵白加水分解物。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
L-アンセリン(L-anserine)、L-カルノシン(L-carnosine)、フェニルアラニン、ロイシン、メチオニン、アルギニン、イソロイシン、バリン、リジン又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の卵白加水分解物。
【請求項3】
請求項1に記載の卵白加水分解物の調製方法であって、家禽卵の卵白をpH6.0、温度50℃の環境にて2時間酵素で加水分解する工程を含む調製方法。
【請求項4】
前記酵素は、プロテアーゼA(protease A)である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記家禽卵の卵白と前記酵素の酵素/基質比(ratio of enzyme to substrate)は、1:100(w/w)である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載の卵白加水分解物の用途であって、栄養補助食品として使用される用途。
【請求項7】
前記卵白加水分解物は、運動パフォーマンスを高め、筋持久力を向上し、筋肉量を増加させ、筋線維断面積を増大させるために用いられる、請求項6に記載の用途。
【請求項8】
前記卵白加水分解物は、内臓脂肪の蓄積を抑制させるために用いられる、請求項6に記載の用途。
【請求項9】
前記卵白加水分解物は、抗疲労のために用いられる、請求項6に記載の用途
【請求項10】
前記卵白加水分解物は、運動後又はグルココルチコイド服用による筋損傷を緩和するために用いられる、請求項6に記載の用途。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、加水分解物に関し、特に、卵白加水分解物、その調製方法及び用途に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
工業化時代の到来と人間の日常生活パターンの変化に伴い、人間は、一般的に定期的な運動が不足し、長期間に渡る運動不足により、筋タンパク質の合成速度と分解速度の平衡関係に影響を与えるだけでなく、筋持久力不足及び疲れやすい状況を引き起こしている。しかし、筋肉量を急速に増加するための高強度運動は、筋損傷を起こしやすくなる。
【0003】
研究結果によりタンパク質、低分子ペプチド又はアミノ酸の補給は、筋線維の修復を助けるだけでなく、筋肉量の増加にも役立つため、より重要であるように見せていた。米国農務省の食品データベースによるとアヒル卵白の栄養価は、鶏卵白よりも高く、フィットネス時の栄養補給として、また筋肉量を増加するため一般的に使用されるホエイプロテインよりも栄養価がさらに高いとされている。
【0004】
台湾では、アヒル卵産業の着実な成長において、2020年のアヒル卵の年間生産量は約4億9千万個、生産額が18億台湾ドルを超え、台湾行政院農業委員会の2020年の統計データに基づき現在、アヒル卵が鶏卵に次ぐ最も重要な卵供給源となっている。アヒル卵の生産量は、高いものの、アヒル卵の特別な風味が一般消費者に受け入れられておらず、アヒル卵白をタンパク質栄養補助食品として応用するのがまだ見られないため、アヒル卵の80%以上は伝統的な加工方法によりピータン及び塩漬け卵などの伝統的な卵製品に製造されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Dehghani et al.,2018;Pereira et al.,2015
Schefer&Talan,1996
Kregel,2006
Lin et al.,2014
Barreiro et al.,2016
Geenen et al.,1988;Ryan et al.,1993
Pierce et al.,1984; Denadai,1994; Montoye et al.,2013
Wangら、2012
Brooks & Dunnett,2009
Gerontolら,2012
Yang et al.(2014)
Mueller et al.(2009)
Paglia&Valentine(1967)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
背景技術に記載の研究結果では、アヒル卵白の栄養価が鶏卵白、ホエイプロテインよりも高いことが指摘されているが、アヒル卵白をさらにアヒル卵白加水分解物に製造すること、及び哺乳動物における関連作用は未知である。したがって、本発明は、個体の行動能力及び生化学的数値に対するアヒル卵白加水分解物の影響を分析し、個体の筋持久力の増強、抗疲労、高強度の運動による酸化ストレス及び炎症状況に対するアヒル卵白加水分解物の有効性を探求し、ミトコンドリア生合成、タンパク質合成及びタンパク質分解の動的な改善に対する影響をさらに考察する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
故に、本発明は、総疎水性遊離アミノ酸が総遊離アミノ酸含量の52%以上を占め、このうちの疎水性アミノ酸中の分岐鎖アミノ酸(branched chain amino acid、BCAAs)は総遊離アミノ酸含量の26%以上を占め、このうちのイミダゾール環を含むジペプチド(imidazole-ring dipeptide)含量は凍結乾燥卵白加水分解物粉末200mg/100g以上である卵白加水分解物を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態において、卵白加水分解物は、L-アンセリン(L-anserine)、L-カルノシン(L-carnosine)、フェニルアラニン、ロイシン、メチオニン、アルギニン、イソロイシン、バリン、リジン又はこれらの組み合わせを含む。
【0009】
また、本発明は、家禽卵の卵白をpH6.0、温度50℃の環境にて2時間酵素で加水分解する工程を含む卵白加水分解物の調製方法も提供する。より具体的には、酵素は、プロテアーゼA(protease A)で、前記家禽卵の卵白と前記酵素の酵素/基質比(ratio of enzyme to substrate)は1:100(w/w)である。
【0010】
また、本発明は、栄養補助食品として使用される卵白加水分解物の用途をさらに提供する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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