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公開番号2025170685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-19
出願番号2024075471
出願日2024-05-07
発明の名称ログ管理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びログ管理システム
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人
主分類G06F 11/30 20060101AFI20251112BHJP(計算;計数)
要約【課題】ログを収集し、ログの異常を検出する装置がサイバー攻撃を受けた場合であっても、ログの分析に必要なログを適切に収集して異常を検出するログ管理装置、方法プログラム及びシステムを提供する。
【解決手段】移動体に搭載され、他のログ管理装置とともに電子制御装置からログを取得するログ管理装置100であって、電子制御装置からログを取得するログ取得部101と、移動体の外部にログを送信するメインログ管理装置を示すメイン装置情報を保存するマスタ異常情報保存部102と、メイン装置情報に基づいて、当該ログ管理装置がメインログ管理装置であるか否かを判定する判定部106と、ログを移動体の外部に送信する送信部108と、を備え、判定部が当該ログ管理装置はメインログ管理装置であると判定した場合、送信部はログを移動体の外部に送信し、メインログ管理装置ではないと判定した場合、送信部はログを移動体の外部に送信しない。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
移動体に搭載され、他のログ管理装置とともに電子制御装置からログを取得するログ管理装置(100、200、300、400)であって、
前記電子制御装置からログを取得するログ取得部(101)と、
当該ログ管理装置及び前記他のログ管理装置のうち、前記移動体の外部にログを送信するログ管理装置であるメインログ管理装置を示すメイン装置情報を保存する保存部(102、202、301、404)と、
前記メイン装置情報に基づいて、当該ログ管理装置が前記メインログ管理装置であるか否かを判定する判定部(106)と、
前記ログを前記移動体の外部に送信する送信部(108)と、
を備え、
前記判定部が、当該ログ管理装置は前記メインログ管理装置であると判定した場合、
前記送信部は、前記ログを前記移動体の外部に送信し、
前記判定部が、当該ログ管理装置は前記メインログ管理装置ではないと判定した場合、
前記送信部は、前記ログを前記移動体の外部に送信しない、
ログ管理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
当該ログ管理装置はさらに、前記ログに基づいて前記電子制御装置で発生した異常を検出して検出結果情報を生成する異常検出部(105)を備え、
前記送信部は、前記異常に関連するログを送信する、
請求項1記載のログ管理装置。
【請求項3】
前記保存部は、前記メイン装置情報と、前記電子制御装置で発生することが予測される異常を示すマスタ異常情報とを対応付けて保存し、
前記判定部は、前記検出結果情報が示す前記異常が該当する前記マスタ異常情報に対応付けられた前記メイン装置情報に基づいて、当該ログ管理装置が前記メインログ管理装置であるか否かを判定する、
請求項2記載のログ管理装置。
【請求項4】
前記移動体は、複数の前記電子制御装置から構成され、前記電子制御装置の機能又は場所に応じて分割された複数のゾーンを有する電子制御システムを搭載しており、
前記ログ管理装置及び前記他のログ管理装置はそれぞれ、前記複数のゾーンのいずれかに属しており、
前記メイン装置情報が示す前記メインログ管理装置は、前記異常が発生した前記電子制御装置が属するゾーンとは異なるゾーンに属している、
請求項3記載のログ管理装置。
【請求項5】
当該ログ管理装置はさらに、前記判定部が当該ログ管理装置は前記メインログ管理装置ではないと判定した場合に、前記メイン装置情報が示す前記メインログ管理装置に、前記検出結果情報を出力する検出結果出力部(109)を備える、
請求項2記載のログ管理装置。
【請求項6】
当該ログ管理装置はさらに、
前記判定部が当該ログ管理装置は前記メインログ管理装置であると判定した場合に、前記他のログ管理装置から、前記他のログ管理装置で生成された検出結果情報である第1の検出結果情報を取得する検出結果取得部(110)と、
前記第1の検出結果情報と、前記異常検出部で生成した前記検出結果情報である第2の検出結果情報とを比較する比較部(111)と、を備え、
前記送信部は、前記比較部で比較した結果、前記第1の検出結果情報と前記第2の検出結果情報が異なる場合に、前記比較部での比較結果を示す比較結果情報を前記移動体の外部に送信する、
請求項5記載のログ管理装置。
【請求項7】
当該ログ管理装置はさらに、前記メイン装置情報を受信する受信部(201)を備え、
前記保存部は、前記受信部で受信した前記メイン装置情報を保存する、
請求項1記載のログ管理装置。
【請求項8】
前記移動体は、複数の前記電子制御装置から構成され、前記電子制御装置の機能又は場所に応じて分割された複数のゾーンを有する電子制御システムを搭載しており、
前記ログ管理装置及び前記他のログ管理装置はそれぞれ、前記複数のゾーンのいずれかに属しており、
前記ログ取得部はさらに、前記電子制御装置から定期的に死活監視ログを取得し、
前記メイン装置情報は、前記複数のゾーンのうち第1のゾーンに属する前記電子制御装置が動作していない場合の前記メインログ管理装置であって、前記第1のゾーンとは異なる第2のゾーンに属する前記メインログ管理装置を示しており、
前記判定部は、前記ログ取得部が前記電子制御装置から前記死活監視ログを取得していない場合に、前記メイン装置情報に基づいて当該ログ管理装置が前記メインログ管理装置であるか否かを判定する、
請求項1記載のログ管理装置。
【請求項9】
当該ログ管理装置はさらに、前記他のログ管理装置から、前記他のログ管理装置の負荷を示す負荷情報を取得する負荷情報取得部(403)を備え、
前記メイン装置情報は、当該ログ管理装置及び前記他のログ管理装置のうち一のログ管理装置の負荷が所定の閾値以上の場合の前記メインログ管理装置を示しており、
前記判定部は、前記負荷情報が示す前記負荷が前記所定の閾値以上の場合に、前記メイン装置情報に基づいて当該ログ管理装置が前記メインログ管理装置であるか否かを判定する、
請求項1記載のログ管理装置。
【請求項10】
当該ログ管理装置はさらに、当該ログ管理装置の負荷を計測する負荷計測部(401)を備え、
前記判定部は、前記負荷計測部で計測した前記負荷が前記所定の閾値以上の場合は、前記メイン装置情報にかかわらず、当該ログ管理装置が前記メインログ管理装置ではないと判定する、
請求項9記載のログ管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に自動車をはじめとする移動体に搭載された電子制御装置で生成されたログを管理して、移動体の外部に送信するログ管理装置、当該ログ管理装置で実行される方法並びにプログラム、及びログ管理システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車車間通信や路車間通信のようなV2Xをはじめ、運転支援や自動運転制御を行う技術が注目されている。これに伴い、車両が通信機能を備えるようになり、いわゆる車両のコネクティッド化が進んでいる。この結果、車両が不正アクセスといったサイバー攻撃を受ける可能性が増加している。
【0003】
そのため、車両に対するサイバー攻撃を分析して、その対応策を構築することが必要とされている。そこで、車両に発生した異常に関する情報を車外に送信し、リソースが充分なサーバ装置等でサイバー攻撃の分析を行うことが考えられる。
【0004】
例えば、特許文献1には、車両に搭載されたログ収集装置が、サーバ装置からの指示に基づいて車載ECUからログを収集し、収集したログを集約した集約ログ情報をサーバに送信することが記載されている。また、特許文献2には、車両に搭載された攻撃検知装置が、車載システムで発生した異常を示すログデータを取得し、取得したログデータに基づいて攻撃判定を行う、又は、車両の外部に設けられた攻撃判定装置にログデータ集合を送信し、車両の外部で攻撃判定を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-016248
WO2020/179021
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、本発明者は、詳細な検討の結果、以下の課題を見出した。
特許文献1、2はいずれも、車両に搭載された一のログ収集装置や攻撃判定装置が車載システムからログを収集して、車両の外部にログをまとめて送信している。ところが、このようなログの収集装置がサイバー攻撃を受けたり、何らかの不具合が発生した場合、適切にログを収集できない可能性がある。また、ログ収集装置自体がサイバー攻撃の判定を行う場合、このようなログ収集装置は車載システムで発生したサイバー攻撃を正常に検出できない可能性があるため、判定結果の信頼性は低くなる。そのため、ログ収集装置がサイバー攻撃を受けたり、不具合が発生している可能性がある場合でも、分析に必要なログを適切に収集することができ、さらには信頼性の高い攻撃判定を実行できることが望ましい。
【0007】
そこで、本発明は、ログ収集装置がサイバー攻撃を受ける等しても、車両において分析に必要なログを収集することができる装置などを実現することを目的とする。
本発明はさらに、ログ収集装置がサイバー攻撃を受ける等しても、車両において信頼性の異常検出処理を実行することができる装置などを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のログ管理装置は、移動体に搭載され、他のログ管理装置とともに電子制御装置からログを取得するログ管理装置(100、200、300、400)であって、前記電子制御装置からログを取得するログ取得部(101)と、当該ログ管理装置及び前記他のログ管理装置のうち、前記移動体の外部にログを送信するログ管理装置であるメインログ管理装置を示すメイン装置情報を保存する保存部(102、202、301、404)と、前記メイン装置情報に基づいて、当該ログ管理装置が前記メインログ管理装置であるか否かを判定する判定部(106)と、前記ログを前記移動体の外部に送信する送信部(108)と、を備え、前記判定部が、当該ログ管理装置は前記メインログ管理装置であると判定した場合、前記送信部は、前記ログを前記移動体の外部に送信し、前記判定部が、当該ログ管理装置は前記メインログ管理装置ではないと判定した場合、前記送信部は、前記ログを前記移動体の外部に送信しない。
【0009】
なお、特許請求の範囲、及び本項に記載した発明の構成要件に付した括弧内の番号は、本発明と後述の実施形態との対応関係を示すものであり、本発明を限定する趣旨ではない。
【発明の効果】
【0010】
上述のような構成により、本開示のログ管理装置等は、当該ログ管理装置又は他のログ管理装置がサイバー攻撃を受ける等しても、電子制御装置から、サイバー攻撃の分析に必要なログを収集することができる。
さらに、本開示のログ管理装置等は、当該ログ管理装置又は他のログ管理装置がサイバー攻撃を受ける等しても、信頼性の高い異常検出処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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