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公開番号
2025170550
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-19
出願番号
2024075215
出願日
2024-05-07
発明の名称
エレベーター監視装置、エレベーター監視方法、エレベーター監視プログラム、及び記録媒体
出願人
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
,
三菱電機株式会社
代理人
弁理士法人加藤国際特許事務所
主分類
B66B
5/00 20060101AFI20251112BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】複数のシーブ溝の将来の摩耗量をより正確に予測することができるエレベーター監視装置、エレベーター監視方法、及びエレベーター監視プログラムを得ることを目的とする。
【解決手段】エレベーター監視装置20は、摩耗予測部22を有している。摩耗予測部22は、摩耗予測式を用いて、摩耗量予測値を算出する。摩耗量予測値は、複数のシーブ溝において設定期間に生じる将来の摩耗量の予測値である。摩耗予測式は、複数本のロープにおけるかご側部分の張力及び釣合おもり側部分の張力と、複数本のロープの滑り量と、シーブの材料硬度とを入力とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
かご及び釣合おもりを吊り下げている複数本のロープにおけるかご側部分の張力及び釣合おもり側部分の張力と、前記複数本のロープの滑り量と、シーブの材料硬度とを入力とする摩耗予測式を用いて、複数のシーブ溝において設定期間に生じる将来の摩耗量の予測値である摩耗量予測値を算出する摩耗予測部
を備えているエレベーター監視装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記摩耗予測部は、
前記複数本のロープのそれぞれにおける前記かご側部分の張力の平均値と前記釣合おもり側部分の張力の平均値とを取得し、
前記複数のシーブ溝のそれぞれに作用する面圧を計算し、
前記複数のシーブ溝のそれぞれについての前記摩耗量予測値を算出する請求項1に記載のエレベーター監視装置。
【請求項3】
前記摩耗予測部は、前記複数本のロープにおけるすべての前記かご側部分の平均張力の平均値と、前記複数本のロープにおけるすべての前記釣合おもり側部分の平均張力の平均値とを取得する請求項1に記載のエレベーター監視装置。
【請求項4】
各前記平均値には、前記かごの移動による張力変動が含まれている請求項2又は請求項3に記載のエレベーター監視装置。
【請求項5】
前記摩耗予測部は、
前記摩耗予測式において、前記複数本のロープの張力を用いて、前記複数のシーブ溝に作用する面圧を計算し、
前記シーブの回転量と前記かごの走行距離との差分から、前記滑り量としてのクリープ量を算出する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベーター監視装置。
【請求項6】
前記摩耗予測部には、滑り量計算式が保存されており、
前記摩耗予測部は、前記滑り量として、前記滑り量計算式を用いて算出された滑り量推定値を用いる請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベーター監視装置。
【請求項7】
前記摩耗予測部には、前記滑り量計算式として、第1滑り量計算式と第2滑り量計算式とが保存されており、
前記摩耗予測部は、前記かご側部分の張力と前記釣合おもり側部分の張力との比が限界トラクション比を超えているかどうかによって、前記第1滑り量計算式及び前記第2滑り量計算式のうちのどちらを選択するかを決定する請求項6記載のエレベーター監視装置。
【請求項8】
前記摩耗予測部は、前記かご側部分の張力及び前記釣合おもり側部分の張力として、時々刻々の張力データを前記摩耗予測式に入力して、前記複数のシーブ溝の摩耗量瞬時値を算出し、前記摩耗量瞬時値を累積して前記摩耗量予測値を算出する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベーター監視装置。
【請求項9】
前記摩耗予測部は、過去の張力データ、過去の前記シーブの回転量、及び過去の摩耗量を含む過去の状態量に基づいて、前記摩耗予測式のパラメータを更新する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベーター監視装置。
【請求項10】
前記摩耗予測部は、前記かご側部分の張力及び前記釣合おもり側部分の張力として、張力モデルを用いて算出された張力解析値を用い、
前記張力モデルは、前記かご側部分と前記釣合おもり側部分とをそれぞれバネとしてモデル化し、複数の運動方程式から成るモデルである請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベーター監視装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーター監視装置、エレベーター監視方法、エレベーター監視プログラム、及び記録媒体に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のエレベーターの摩耗量測定装置では、かごが基準距離を走行している間に発生したシーブの回転量から、シーブ溝の摩耗量の推定値が算出される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-195253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来のエレベーターの摩耗量測定装置では、シーブ溝の現在の摩耗量を推定するが、シーブ溝の将来の摩耗量を予測することはできない。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数のシーブ溝の将来の摩耗量をより正確に予測することができるエレベーター監視装置、エレベーター監視方法、エレベーター監視プログラム、及び記録媒体を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーター監視装置は、かご及び釣合おもりを吊り下げている複数本のロープにおけるかご側部分の張力及び釣合おもり側部分の張力と、複数本のロープの滑り量と、シーブの材料硬度とを入力とする摩耗予測式を用いて、複数のシーブ溝において設定期間に生じる将来の摩耗量の予測値である摩耗量予測値を算出する摩耗予測部を備えている。
また、本開示に係るエレベーター監視方法は、かご及び釣合おもりを吊り下げている複数本のロープにおけるかご側部分の張力及び釣合おもり側部分の張力と、複数本のロープの滑り量と、シーブの材料硬度とを入力とする摩耗予測式を用いて、複数のシーブ溝において設定期間に生じる将来の摩耗量の予測値である摩耗量予測値を算出する摩耗予測ステップを含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数のシーブ溝の将来の摩耗量をより正確に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1によるエレベーターシステムを示す概略の構成図である。
図1の各ロープに作用する張力を示す説明図である。
図2の駆動シーブを示す斜視図である。
図3のシーブ溝の第1例を示す断面図である。
図3のシーブ溝の第2例を示す断面図である。
図1のエレベーターシステムの制御系を示すブロック図である。
図6のエレベーター監視装置による摩耗予測処理を示すフローチャートである。
図2の第1ロープが挿入されているシーブ溝における摩耗量予測値の算出結果の一例を示す説明図である。
図2の第2ロープが挿入されているシーブ溝における摩耗量予測値の算出結果の一例を示す説明図である。
実施の形態2による摩耗量予測値の算出結果の一例を示す説明図である。
実施の形態3によるエレベーターシステムの制御系を示すブロック図である。
実施の形態4によるエレベーターシステムの制御系を示すブロック図である。
実施の形態5によるエレベーターシステムの制御系を示すブロック図である。
実施の形態6によるエレベーターシステムの制御系を示すブロック図である。
滑車上を通過するロープの等価モデルを示す説明図である。
図15の等価モデルを、1次元の座標系のモデルに置き換えて示す説明図である。
図14のエレベーター監視装置による摩耗予測処理を示すフローチャートである。
実施の形態7における摩耗量予測値の算出方法を説明する説明図である。
実施の形態7のエレベーター監視装置による摩耗予測処理を示すフローチャートである。
実施の形態8のエレベーター監視装置による摩耗予測処理を示すフローチャートである。
図15の等価モデルを巻き取り側部分と繰り出し側部分とに分けて示す説明図である。
図1のエレベーターをモデル化して示す説明図である。
2本のシーブ溝の深さが等しい場合における2本のロープの張力とかご位置との関係を示すグラフである。
2本のシーブ溝の深さに0.2mmの差がある場合における2本のロープの張力とかご位置との関係を示すグラフである。
2本のシーブ溝の深さに0.7mmの差がある場合における2本のロープの張力の計算値とかご位置との関係を複数の実測値と比較して示すグラフである。
実施の形態8の変形例のエレベーター監視装置による摩耗予測処理を示すフローチャートである。
実施の形態9によるエレベーターシステムを示す概略の構成図である。
かごと、駆動シーブと、複数本のロープとの関係を模式的に示す説明図である。
図28のかごが駆動シーブに近付いた状態を示す説明図である。
図28の駆動シーブにおける各シーブ溝の摩耗状態の一例を示す断面図である。
実施の形態1~10のエレベーター監視装置の各機能を実現する処理回路の第1例を示す構成図である。
実施の形態1~10のエレベーター監視装置の各機能を実現する処理回路の第2例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるエレベーターシステムを示す概略の構成図である。図において、エレベーターシステムは、エレベーター装置10と、エレベーター監視装置20と、メンテナンス装置30とを備えている。
【0010】
エレベーター装置10は、かご1と、釣合おもり2と、巻上機3と、そらせ車4と、複数本のロープ5と、エレベーター制御装置11とを備えている。図1では、1本のロープ5のみが示されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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