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公開番号
2025170237
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-18
出願番号
2025120397,2021565110
出願日
2025-07-17,2020-04-30
発明の名称
電子デバイス
出願人
メルク パテント ゲーエムベーハー
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
H10K
50/15 20230101AFI20251111BHJP()
要約
【課題】寿命、効率、作動電圧および色純度が向上したOLEDを提供する。
【解決手段】電子デバイスであって、
-アノード、
-カソード、
-アノードとカソードの間に配設された発光層、
-アノードと発光層の間に配設され、特定の式(I)および(II)
から選択される同一の式または異なる式に合致する2種の異なる化合物を含有する第1の正孔輸送性層;ならびに
-前記第1の正孔輸送性層と前記発光層の間に配設された第2の正孔輸送性層
を含む電子デバイス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
電子デバイスであって、
-アノード、
-カソード、
-アノードとカソードの間に配設された発光層、
-アノードと発光層の間に配設され、式(I)および(II)
JPEG
2025170237000077.jpg
87
170
(式中
Zは、それぞれの場合において同じであるかまたは異なり、CR
1
およびNから選択され、ここで、Zは、
JPEG
2025170237000078.jpg
19
170
基がそれに結合している場合、Cであり;
Xは、それぞれの場合において同じであるかまたは異なり、単結合、O、S、C(R
1
)
2
およびNR
1
から選択され;
Ar
1
およびAr
2
は、それぞれの場合において同じであるかまたは異なり、6~40個の芳香族環原子を有し、1つ以上のR
2
ラジカルにより置換されている芳香族環系、および5~40個の芳香族環原子を有し、1つ以上のR
2
ラジカルにより置換されているヘテロ芳香族環系から選択され;
R
1
およびR
2
は、それぞれの場合において同じであるかまたは異なり、H、D、F、Cl、Br、I、C(=O)R
3
、CN、Si(R
3
)
3
、N(R
3
)
2
、P(=O)(R
3
)
2
、OR
3
、S(=O)R
3
、S(=O)
2
R
3
、1~20個の炭素原子を有する直鎖アルキルまたはアルコキシ基、3~20個の炭素原子を有する分枝または環状アルキルまたはアルコキシ基、2~20個の炭素原子を有するアルケニルまたはアルキニル基、6~40個の芳香族環原子を有する芳香族環系、および5~40個の芳香族環原子を有するヘテロ芳香族環系から選択され;2つ以上のR
1
またはR
2
ラジカルは、互いに結合していても、環を形成していてもよく;言及した前記アルキル、アルコキシ、アルケニルおよびアルキニル基、ならびに言及した前記芳香族環系およびヘテロ芳香族環系は、それぞれR
3
ラジカルにより置換されており;言及した前記アルキル、アルコキシ、アルケニルおよびアルキニル基中の1つ以上のCH
2
基は、-R
3
C=CR
3
-、-C≡C-、Si(R
3
)
2
、C=O、C=NR
3
、-C(=O)O-、-C(=O)NR
3
-、NR
3
、P(=O)(R
3
)、-O-、-S-、SOまたはSO
2
により置きかえられていてもよく;
R
3
は、それぞれの場合において同じであるかまたは異なり、H、D、F、Cl、Br、I、CN、1~20個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基、2~20個の炭素原子を有するアルケニルまたはアルキニル基、6~40個の芳香族環原子を有する芳香族環系、および5~40個の芳香族環原子を有するヘテロ芳香族環系から選択され;2つ以上のR
3
ラジカルは、互いに結合していても、環を形成していてもよく;言及した前記アルキル、アルコキシ、アルケニルおよびアルキニル基、芳香族環系およびヘテロ芳香族環系は、FおよびCNから選択される1つ以上のラジカルにより置換されていてもよく;
nは、0、1、2、3または4であり、n=0である場合、Ar
1
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記発光層が、青色蛍光を発する、または緑色もしくは赤色リン光を発する発光層であることを特徴とする、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第1の正孔輸送性層が、20nm~300nmの層厚を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記第1の正孔輸送性層が、250nm以下の層厚を有することを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記第1の正孔輸送性層が、式(I)および(II)から選択される同一の式または異なる式に合致する厳密に2種の異なる化合物を含有することを特徴とする、請求項1~4の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記第1の正孔輸送性層が、式(I)および(II)から選択される同一の式または異なる式に合致する化合物からなることを特徴とする、請求項1~5の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記第1の正孔輸送性層が、式(I)に合致する2種の異なる化合物を含有することを特徴とする、請求項1~6の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
式(I)および(II)から選択される同一の式または異なる式に合致する前記2種の異なる化合物が、それぞれ少なくとも5%の割合で前記第1の正孔輸送性層中に存在することを特徴とする、請求項1~7の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記第1の正孔輸送性層中の前記2種の異なる化合物の一方が、式(I-1-A)および(II-1-A)
JPEG
2025170237000079.jpg
48
170
から選択される式に合致する化合物HTM-1であり、前記第1の正孔輸送性層中の前記2種の異なる化合物の他方が、式(I-1-B)、(I-1-C)、(I-1-D)、(II-1-B)、(II-1-C)、および(II-1-D)
JPEG
2025170237000080.jpg
178
170
から選択される式に合致する化合物HTM-2である
(式中、式(I-1-A)~(I-1-D)および(II-1-A)~(II-1-D)に出現する基は、請求項1において定義した通りであり、スピロビフルオレンおよびフルオレン上の非占有位置は、それぞれR
1
ラジカルにより置換されている)
ことを特徴とする、請求項1~8の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
HTM-1が、前記層中のHTM-2の割合の5~2倍高い割合で前記第1の正孔輸送性層中に存在することを特徴とする、請求項9に記載の電子デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、アノード、第1の正孔輸送性層、第2の正孔輸送性層、発光層、およびカソードをこの順序で含む電子デバイスに関する。第1の正孔輸送性層は、2種の異なる化合物の混合物を含有する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【0002】
本願の文脈における電子デバイスは、機能材料として有機半導体材料を含有する、いわゆる有機電子デバイスを意味するものと理解される。より詳細には、これらは、OLED(有機発光ダイオード、有機エレクトロルミネッセントデバイス)を意味するものと理解される。これらは、有機化合物を含む1つ以上の層を有し、電圧を印加すると光を発する電子デバイスである。OLEDの構成および機能の一般的原理は、当業者に公知である。
【0003】
正孔輸送性層は、電子デバイスの作動時に、正孔を輸送することができる層であると理解される。より詳細には、正孔輸送性層は、発光層を含有するOLEDにおいて、アノードと前記発光層との間に配設された層である。
【0004】
電子デバイス、とりわけOLEDにおいて、性能データ、とりわけ寿命、効率、作動電圧および色純度の向上に強い関心が集まっている。これらの側面において、未だに完全に満足のいく解決策は何も見出すことができていない。
【0005】
正孔輸送性層は、電子デバイスの上記の性能データに大きな影響を及ぼす。それらは、アノードと発光層との間で個別の正孔輸送性層として存在しても、アノードと発光層との間で複数の正孔輸送性層、たとえば2または3つの正孔輸送性層の形態で存在してもよい。正孔輸送性層はまた、その正孔輸送性機能に加えて、電子阻止機能を有してもよく、それは、正孔輸送性層が、発光層からアノードへの電子の移動を阻止することを意味する。この機能は、アノード側で発光層に直接隣接する正孔輸送性層において特に望ましい。
【0006】
先行技術において公知の正孔輸送性層用の材料は、主としてアミン化合物、とりわけトリアリールアミン化合物である。そのようなトリアリールアミン化合物の例は、スピロビフルオレンアミン、フルオレンアミン、インデノフルオレンアミン、フェナントレンアミン、カルバゾールアミン、キサンテンアミン、スピロジヒドロアクリジンアミン、ビフェニルアミン、および1つ以上のアミノ基を有するこれらの構造要素の組み合わせであり、これは抜粋に過ぎず、当業者は、さらなる構造クラスを認識している。
【0007】
現在、驚くべきことに、アノード、カソード、発光層、第1の正孔輸送性層、および第2の正孔輸送性層を含有し、第1の正孔輸送性層が2種の異なる化合物の混合物を含有する電子デバイスは、第1の正孔輸送性層が単一の化合物から形成されている先行技術による電子デバイスよりも良好な性能データを有することが発見されている。より詳細には、このようなデバイスの寿命は、先行技術による上記のデバイスと比較して向上している。
【0008】
したがって、本願は、
電子デバイスであって、
-アノード、
-カソード、
-アノードとカソードの間に配設された発光層、
-アノードと発光層の間に配設され、式(I)および(II)
【0009】
JPEG
2025170237000001.jpg
87
170
【0010】
(式中
Zは、それぞれの場合において同じであるかまたは異なり、CR
1
およびNから選択され、ここで、Zは、
(【0011】以降は省略されています)
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