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公開番号2025169493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2024074199
出願日2024-05-01
発明の名称低圧外部車室吊上装置及び低圧外部車室吊上方法
出願人東芝プラントシステム株式会社
代理人弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類B66C 1/10 20060101AFI20251107BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】より簡便に低圧外部車室とグランドパッキンケーシングとの齧り付きを防止することができ、作業時間の短縮と労力の削減を図ることのできる装置及び方法を提供する。
【解決手段】低圧外部車室(上半)の軸方向一端から他端へ延在し、当該低圧外部車室(上半)の上部に載置可能とされた、吊天秤として作用する枠体と、前記枠体に設けられた複数の吊上装置吊上点と、前記枠体に設けられた複数の吊上材固定部と、を具備し、前記低圧外部車室(上半)の軸方向一端側の側壁部に設けられた吊上点、及び、前記低圧外部車室(上半)の軸方向他端側の側壁部に設けられた吊上点を、前記吊上材固定部に繋ぎ、前記吊上装置吊上点を用いて吊上げることによって、前記低圧外部車室(上半)を吊上げるよう構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
低圧外部車室(上半)の軸方向一端から他端へ延在し、当該低圧外部車室(上半)の上部に載置可能とされた、吊天秤として作用する枠体と、
前記枠体に設けられた複数の吊上装置吊上点と、
前記枠体に設けられた複数の吊上材固定部と、
を具備し、
前記低圧外部車室(上半)の軸方向一端側の側壁部に設けられた吊上点、及び、前記低圧外部車室(上半)の軸方向他端側の側壁部に設けられた吊上点を、前記吊上材固定部に繋ぎ、前記吊上装置吊上点を用いて吊上げることによって、前記低圧外部車室(上半)を吊上げるよう構成された
ことを特徴とする低圧外部車室吊上装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1記載の低圧外部車室吊上装置であって、
前記枠体に設けられた作業床を具備したことを特徴とする低圧外部車室吊上装置。
【請求項3】
請求項1記載の低圧外部車室吊上装置であって、
前記枠体は支持脚にて前記低圧外部車室(上半)の上に自立し、前記支持脚は、前記低圧外部車室(上半)に固着されていない
ことを特徴とする低圧外部車室吊上装置。
【請求項4】
請求項1記載の低圧外部車室吊上装置であって、
前記作業床は、前記低圧外部車室(上半)を吊上げる際の玉掛作業、及び、クロスオーバー配管の取り外し、取り付け作業に使用可能とされている
ことを特徴とする低圧外部車室吊上装置。
【請求項5】
請求項1記載の低圧外部車室吊上装置であって、
前記低圧外部車室(上半)を吊上げた際に、前記低圧外部車室(上半)のグランドパッキンケーシング(上半)との接触面を外側に変形させ、前記低圧外部車室(上半)と前記グランドパッキンケーシング(上半)の齧り付きを防止する
ことを特徴とする低圧外部車室吊上装置。
【請求項6】
低圧外部車室(上半)の軸方向一端から他端へ延在し、当該低圧外部車室(上半)の上部に載置可能とされた、吊天秤として作用する枠体と、
前記枠体に設けられた複数の吊上装置吊上点と、
前記枠体に設けられた複数の吊上材固定部と、
を具備した低圧外部車室吊上装置を使用し、
前記低圧外部車室(上半)の軸方向一端側の側壁部に設けられた吊上点、及び、前記低圧外部車室(上半)の軸方向他端側の側壁部に設けられた吊上点を、前記吊上材固定部に繋ぎ、前記吊上装置吊上点を用いて吊上げることによって、前記低圧外部車室(上半)を吊上げる
ことを特徴とする低圧外部車室吊上方法。
【請求項7】
請求項6記載の低圧外部車室吊上方法であって、
前記低圧外部車室吊上装置が、前記枠体に設けられた作業床を具備した
ことを特徴とする低圧外部車室吊上方法。
【請求項8】
請求項6記載の低圧外部車室吊上方法であって、
前記低圧外部車室(上半)の軸方向一端側の側壁部に設けられた吊上点、及び、前記低圧外部車室(上半)の軸方向他端側の側壁部に設けられた吊上点を、前記吊上材固定部に繊維スリングで繋ぐ
ことを特徴とする低圧外部車室吊上方法。
【請求項9】
請求項6記載の低圧外部車室吊上方法であって、
前記低圧外部車室(上半)を吊上げた際に、前記低圧外部車室(上半)のグランドパッキンケーシング(上半)との接触面を外側に変形させ、前記低圧外部車室(上半)と前記グランドパッキンケーシング(上半)の齧り付きを防止する
ことを特徴とする低圧外部車室吊上方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、低圧外部車室吊上装置及び低圧外部車室吊上方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、発電設備の低圧外部車室は、その内部の前後2箇所に設置されているグランドパッキンケーシングに対し双方の縦継手面(金属面)を密着させて据え付けられるため、低圧外部車室(上半(以下同じ。))を天井クレーン設備にて吊り込む際に、低圧外部車室の縦継手面がグランドパッキンケーシング(上半(以下同じ。))に対し齧り付く懸念があり、定期点検時など据付工程の遅延要素となっていた。
【0003】
上述した齧り付きを回避するためには、グランドパッキンケーシングを正規の位置から内側に予め移動させ仮置きしておくことで縦継手面に対して間隙を開け、低圧外部車室吊り下し後に、グランドパッキンケーシングを正規の位置に戻し密着させるといった作業プロセスが必要であった。この作業は、低圧外部車室内部における作業となることから暗所で狭隘な環境下となり、安全性や作業効率の低下を招くといった課題があった。
【0004】
以下、図4~6を参照して、低圧外部車室の縦継手面と、グランドパッキンケーシングとの齧り付きの発生原因について説明する。
【0005】
図4は、低圧外部車室を斜め上方から見た場合の概略構成を模式的に示す図であり、図5は、低圧外部車室を前方から見た場合の概略構成を模式的に示す図である。図4、図5に示すように、低圧外部車室101の側部には、軸方向中央寄りに位置する片側2か所、合計4か所の吊上点102が設けられており、これらの吊上点102に対してワイヤー110等を繋ぎ、天井クレーンによって吊上げる。なお、図4、5において103はマンホール、104はクロスオーバー配管取合フランジである。
【0006】
そして、図6(a)に示すように、低圧外部車室101をグランドパッキンケーシング201の上方に位置させる。次に、図6(b)に示すように、低圧外部車室101を降ろす。この際、自重により低圧外部車室101全体に撓みが生じた場合、グランドパッキンケーシング201の縦継手面202との軸方向間隔を狭めることになる。
【0007】
低圧外部車室101は、縦継手面202と双方の金属面を接触させながら上部より吊り降ろされるが、その際、前後2か所の縦継手面202が同時に低圧外部車室101の金属面に接触することになり、前後どちらか、或いは両方のグランドパッキンケーシング201に対して齧り付きが発生する。
【0008】
このため、従来は、次のような作業プロセスを行っていた。
(1)低圧外部車室101の内部に予め、足場、照明、吊具等の資機材を設置する。
(2)1基の低圧外部車室101に対し前後2基のグランドパッキンケーシング201夫々を軸方向中央側に寄せ仮置きする。これにより低圧外部車室101との縦継手面202の軸方向間隔が予め確保される。
(3)軸方向間隔を予め確保した後、低圧外部車室101を吊り降ろす。
(4)前後2基のグランドパッキンケーシング201を夫々軸方向外側に移動させて正規の据付位置とし、吊り下ろされた低圧外部車室101に密着させる。
(5)設置した低圧外部車室101の内側の資機材を、低圧外部車室101に設けられているマンホール103から低圧外部車室101の外側へ搬出する。
このような作業工程において、(4)、(5)のプロセスでは、安全性と作業性の面で劣悪な条件となっていた。
【0009】
なお、低圧外部車室クロスオーバー配管分解組立用作業床については、例えば特許文献1、特許文献2の技術が知られている。しかしながら、これら技術はクロスオーバー配管の取り付け、取り外しの作業床の設置方法に関する技術であり、低圧外部車室を吊上げて、グランドパッキンケーシングの上に設置する技術に関するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
実全昭63-076152号公報
特開2019-131989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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