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公開番号
2025163559
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2024066950
出願日
2024-04-17
発明の名称
補強用接着シートおよびその巻回体並びに風力発電用ブレードの補修方法および風力発電用ブレード
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C09J
7/20 20180101AFI20251022BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】耐砂性に優れる補強用接着シート、補強用接着シートの巻回体、風力発電用ブレードの補修方法および風力発電用ブレードを提供する。
【解決手段】本発明は、補強をするために用いられる補強用接着シートであって、基材層及び接着層が積層された積層体を含み、前記基材層のショアAが80以上、100以下であり、前記基材層は、下記の物性Aおよび物性Bの少なくとも一方の物性
物性A;損失弾性率が1MPa以上である、
物性B;引裂強度が50N/mm以上である
を満たす。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
補強用接着シートであって、
基材層及び接着層が積層された積層体を含み、
前記基材層のショアAが80以上、100以下であり、
前記基材層は、下記の物性Aおよび物性Bの少なくとも一方の物性
物性A;損失弾性率が1MPa以上である、
物性B;引裂強度が50N/mm以上である、
を満たす、補強用接着シート。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記基材層のガラス転移温度は-20℃以上、20℃以下である、請求項1に記載の補強用接着シート。
【請求項3】
前記基材層は、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂およびポリブチレンテレフタレート樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む、請求項1に記載の補強用接着シート。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の補強用接着シートが円筒状芯材に巻回されている、巻回体。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の補強用接着シートを用いた風力発電用ブレードの補修方法であって、
風力発電用ブレードの補修対象箇所に前記補強用接着シートを貼り付ける工程Rを備える、風力発電用ブレードの補修方法。
【請求項6】
前記工程Rの前に、風力発電用ブレードに貼り合わされている劣化した前記補強用接着シートを剥離する工程Aを備える、請求項5に記載の風力発電用ブレードの補修方法。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか1項に記載の補強用接着シートを備える、風力発電用ブレード。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、補強用接着シートおよびその巻回体並びに風力発電用ブレードの補修方法および風力発電用ブレードに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
接着シートは、表面の保護用途、補修用途、接合用途等、各種用途に広く適用されており、利用価値の高い材料である。接着シートの使用例の一つとして補強用接着シートが知られており、自動車や航空機等の輸送機、風力発電用ブレード等のエネルギー発生装置の部材、タービン等のプラント設備等を補強する目的で使用される。とりわけ、屋外に設置されるような風力発電用ブレード等では、その表面の劣化(エロージョン)、傷付き防止等の表面保護の目的あるいは補修目的で接着シートが貼り合わされる。
【0003】
一般的に接着シートは、基材層に接着層が積層された積層構造を有しており、接着層側の面を対象となる箇所に貼り合わせる施工が行われる。例えば、接着シートを用いた補修施工を行う場合は、補修する箇所に接着シートの接着層側の面を貼り合わせが行われる。特許文献1には、粘着材層、中間基布層及び表面耐久層を有する積層保護シートを、FRP製の翼体本体の少なくともリーディングエッジの少なくとも一部に接着させることで、容易に傷が付いた場合の修理が行える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2012/102294号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように補強用接着シートは、風力発電用ブレード、航空機のプロペラ、プラント設備等、屋外に曝される環境下に貼り合わされることが多い。このため、補強または補修のために貼り合わされた補強用接着シートは、時間の経過と共に劣化等が起こり得るものであり、長期間にわたって対象部位を必ずしも補強できるものではなかった。
【0006】
特に補強用接着シートが貼り合わされる環境によっては、砂等が風力などによって接着シートに衝突し、これに起因する摩耗によって、接着シートが劣化することがあった。従って、補強用接着シートに砂等が衝突したとしても長期間にわたって摩耗が起こりにくくすること、すなわち、サンドエロージョンを起こりにくくし、耐砂性に優れる補強接着シートが求められていた。この点、例えば、接着シート表面の硬さを向上させることが考えられるものの、本発明者らが検討したところでは単に硬さを高めるだけではサンドエロージョンによる劣化を必ずしも防ぐことができないことがわかった。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、耐砂性に優れる補強用接着シートを提供することを目的とする。また、本発明は、補強用接着シートの巻回体、風力発電用ブレードの補修方法および風力発電用ブレードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、基材層及び接着層で形成すると共に特定の物性を有する基材層を採用することにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
補強用接着シートであって、
基材層及び接着層が積層された積層体を含み、
前記基材層のショアAが80以上、100以下であり、
前記基材層は、下記の物性Aおよび物性Bの少なくとも一方の物性
物性A;損失弾性率が1MPa以上である、
物性B;引裂強度が50N/mm以上である、
を満たす、補強用接着シート。
項2
前記基材層のガラス転移温度は-20℃以上、20℃以下である、項1に記載の補強用接着シート。
項3
前記基材層は、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂およびポリブチレンテレフタレート樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む、項1または2に記載の補強用接着シート。
項4
項1~3のいずれか1項に記載の補強用接着シートが円筒状芯材に巻回されている、巻回体。
項5
項1~3のいずれか1項に記載の補強用接着シートを用いた風力発電用ブレードの補修方法であって、
風力発電用ブレードの補修対象箇所に前記補強用接着シートを貼り付ける工程Rを備える、風力発電用ブレードの補修方法。
項6
前記工程Rの前に、風力発電用ブレードに貼り合わされている劣化した前記補強用接着シートを剥離する工程Aを備える、項5に記載の風力発電用ブレードの補修方法。
項7
項1~3のいずれか1項に記載の補強用接着シートを備える、風力発電用ブレード。
【発明の効果】
【0010】
本発明の補強用接着シートは、耐砂性に優れるものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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