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公開番号
2025175140
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2025157857,2024067926
出願日
2025-09-24,2020-07-07
発明の名称
ポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタンフォーム
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08G
18/00 20060101AFI20251120BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】発泡剤の触媒に対する安定性及び良好な発泡性を両立するポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタンフォームを提供する。
【解決手段】ポリイソシアネートと反応させて発泡性ポリウレタン組成物を得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、発泡剤及び触媒を含有し、前記触媒は、炭素数5以上のカルボン酸の4級アンモニウム塩であるカルボン酸アンモニウム塩と、窒素原子を有する複素環式化合物と、遷移金属塩とを含有するポリオール含有組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、発泡剤及び触媒を含有し、
前記触媒は、炭素数5以上のカルボン酸の4級アンモニウム塩であるカルボン酸アンモニウム塩と、窒素原子を有する複素環式化合物と、遷移金属塩とを含有するポリオール含有組成物。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記カルボン酸アンモニウム塩におけるカルボン酸が、2-エチルヘキサン酸及び2,2-ジメチルプロパン酸からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のポリオール含有組成物。
【請求項3】
前記カルボン酸アンモニウム塩における4級アンモニウムイオンが、トリエチルメチルアンモニウムイオン及びテトラメチルアンモニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のポリオール含有組成物。
【請求項4】
前記カルボン酸アンモニウム塩が、2,2-ジメチルプロパン酸テトラメチルアンモニウム塩である、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項5】
前記複素環式化合物が、イミダゾール誘導体である、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項6】
前記イミダゾール誘導体が、1位および2位がそれぞれ独立に炭素数4以下のアルキル基で置換されたイミダゾールである、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項7】
前記イミダゾール誘導体が、1,2-ジメチルイミダゾール及び1-イソブチル-2-メチルイミダゾールからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1~6のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項8】
前記イミダゾール誘導体が、1,2-ジメチルイミダゾールである、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項9】
前記遷移金属塩における遷移金属が、ビスマス及びスズからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1~8のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項10】
前記遷移金属塩が、炭素数5以上のカルボン酸の金属塩である、請求項1~9のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォームは、その優れた断熱性及び接着性から、例えば、マンション等の集合住宅、戸建住宅、学校の各種施設、商業ビル等の建築物の断熱材として用いられている。ポリウレタンフォームは、ポリオール含有組成物とポリイソシアネートとを混合して発泡させることで得られる。
【0003】
ポリオール含有組成物には、触媒として樹脂化触媒及び三量化触媒等が配合されている。樹脂化触媒は、ポリオール等とイソシアネートとの反応を促進する触媒であり、三量化触媒は、イソシアネートが互いに反応することでイソシアヌレートの生成を促進し、イソシアヌレートの比率を高める触媒である。
触媒が配合されたポリオール含有組成物は、保管中に触媒と発泡剤が反応して触媒性能の低下、発泡性の低下を引き起こすことがある。発泡剤は、従前においてはハイドロフルオロカーボン(HFC)が広く使用されていたが、発泡剤として地球温暖化係数が低いハイドロフルオロオレフィン(HFO)への切り替えが進んでいる。ハイドロフルオロオレフィンは、発泡剤の中でも、特に触媒と反応しやすい傾向があり、触媒性能の低下及び発泡性の低下が一層生じやすくなる。
このような問題を解決する方法として、三量化触媒と樹脂化触媒との配合量を特定する方法(例えば、特許文献1参照)、及び所定の構造を有する三量化触媒を用いる方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-30975号公報、
国際公開2018/105730号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のポリオール含有組成物では、発泡剤の触媒に対する安定性と、発泡性の向上とを両立することが難しい。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、発泡剤の触媒に対する安定性及び良好な発泡性を両立するポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタンフォームを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、触媒として炭素数5以上のカルボン酸の4級アンモニウム塩であるカルボン酸アンモニウム塩と、窒素原子を有する複素環式化合物と、遷移金属塩とを含有させることで、上記課題を解決できることを見出し、以下の本発明を完成させた。
【0008】
本発明は、下記[1]~[17]を要旨とする。
[1]ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、発泡剤及び触媒を含有し、
前記触媒は、炭素数5以上のカルボン酸の4級アンモニウム塩であるカルボン酸アンモニウム塩と、窒素原子を有する複素環式化合物と、遷移金属塩とを含有するポリオール含有組成物。
[2]前記カルボン酸アンモニウム塩におけるカルボン酸が、2-エチルヘキサン酸及び2,2-ジメチルプロパン酸からなる群から選択される少なくとも1種である、[1]に記載のポリオール含有組成物。
[3]前記カルボン酸アンモニウム塩における4級アンモニウムイオンが、トリエチルメチルアンモニウムイオン及びテトラメチルアンモニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載のポリオール含有組成物。
[4]前記カルボン酸アンモニウム塩が、2,2-ジメチルプロパン酸テトラメチルアンモニウム塩である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[5]前記複素環式化合物が、イミダゾール誘導体である、[1]~[4]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[6]前記イミダゾール誘導体が、1位および2位がそれぞれ独立に炭素数4以下のアルキル基で置換されたイミダゾールである、[1]~[5]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[7]前記イミダゾール誘導体が、1,2-ジメチルイミダゾール及び1-イソブチル-2-メチルイミダゾールからなる群から選択される少なくとも1種である、[1]~[6]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[8]前記イミダゾール誘導体が、1,2-ジメチルイミダゾールである、[1]~[7]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[9]前記遷移金属塩における遷移金属が、ビスマス及びスズからなる群から選択される少なくとも1種である、[1]~[8]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[10]前記遷移金属塩が、炭素数5以上のカルボン酸の金属塩である、[1]~[9]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[11]前記遷移金属塩における遷移金属が、ビスマスである、[1]~[10]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[12]前記遷移金属塩が、オクチル酸の金属塩である、[1]~[11]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[13]前記発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィンである、[1]~[12]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[14]整泡剤を含有する、[1]~[13]のいずれかに記載のポリオール含有組成物。
[15][1]~[14]のいずれかに記載のポリオール含有組成物と、ポリイソシアネートとを含む、発泡性ポリウレタン組成物。
[16]イソシアネートインデックスが250以上である、[15]に記載の発泡性ポリウレタン組成物。
[17][15]又は[16]に記載の発泡性ポリウレタン組成物を、反応かつ発泡させてなる、ポリウレタンフォーム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発泡剤の触媒に対する安定性及び良好な発泡性を両立するポリオール含有組成物、発泡性ポリウレタン組成物及びポリウレタンフォームを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
[ポリオール含有組成物]
本発明のポリオール含有組成物は、ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、発泡剤及び触媒を含有し、触媒は、炭素数5以上のカルボン酸の4級アンモニウム塩であるカルボン酸アンモニウム塩と、窒素原子を有する複素環式化合物と、遷移金属塩とを含有する。本発明のポリオール含有組成物は、触媒として、炭素数5以上のカルボン酸の4級アンモニウム塩であるカルボン酸アンモニウム塩と、窒素原子を有する複素環式化合物と、遷移金属塩とを含有することで、発泡剤の触媒に対する安定性及び良好な発泡性を両立することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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