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公開番号2025152598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054566
出願日2024-03-28
発明の名称連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量の予測方法および連続鋳造鋳片の切断方法
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人ATEN
主分類B22D 11/16 20060101AFI20251002BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量(鋳片単重)を従来より高精度に予測する。
【解決手段】連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量の予測方法は、連続鋳造工程の操業条件と連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量の実績値とを教師データとして機械学習することにより、連続鋳造工程の操業条件から、連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を予測する予測モデルを生成するステップ1と、ステップ1で生成された予測モデルを用いて、連続鋳造工程の操業条件から、連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を予測するステップ2と、を備え、前記連続鋳造工程の操業条件は、溶鋼の成分組成、二次冷却条件、ロール隙間、鋳片の鋳造位置、および、鋳型条件を少なくとも含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
連続鋳造工程の操業条件と連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量の実績値とを教師データとして機械学習することにより、連続鋳造工程の操業条件から、連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を予測する予測モデルを生成するステップ1と、
前記ステップ1で生成された前記予測モデルを用いて、連続鋳造工程の操業条件から、連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を予測するステップ2と、
を備え、
前記連続鋳造工程の操業条件は、溶鋼の成分組成、二次冷却条件、ロール隙間、鋳片の鋳造位置、および、鋳型条件を少なくとも含む、
連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量の予測方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の前記ステップ2で予測した連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を用いて、要求される所定重量の鋳片長さを予測するステップ3と、
前記ステップ3で予測した鋳片長さにマージンを加えた長さを、鋳片切断長さとするステップ4と、
前記ステップ4で得られた鋳片切断長さで鋳片を切断するステップ5と、
を備える連続鋳造鋳片の切断方法。
【請求項3】
請求項1に記載の前記ステップ2で予測した連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を用いて、要求される所定重量にマージンを加えた補正重量の鋳片長さを算出するステップ6と、
前記ステップ6で算出した鋳片長さで鋳片を切断するステップ7と、
を備える連続鋳造鋳片の切断方法。
【請求項4】
同一キャストの連続鋳造において、先に切断された鋳片の操業条件と異なる操業条件で鋳造するとき、請求項1に記載の方法で連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を予測する、
請求項1に記載の連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量の予測方法。
【請求項5】
同一キャストの連続鋳造において、先に切断された鋳片の操業条件と異なる操業条件で鋳造するとき、請求項2または3に記載の方法で鋳片を切断する、
請求項2または3に記載の連続鋳造鋳片の切断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量を予測する方法に関する。また、本発明は、連続鋳造鋳片を切断する方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
鋳造された鋳片は、要求される所定重量(以下、単に「所定重量」と称することがある)となるように切断される。切断後の鋳片重量が所定重量の交差下限より小さい場合、その鋳片を製品へ充当することができない。そこで、切断後の鋳片重量のばらつきを考慮した上で、鋳片重量が所定重量より大きくなるように、切断長さにマージンを加えた長さで鋳片を切断しているが、マージン分のロスがあり、歩留まりが低下する。
【0003】
鋳片の切断長さの決定には、鋳片の単位長さ当たりの重量(以下「鋳片単重」と称することがある)が用いられる。鋳片単重を精度よく予測することができれば、所定重量となる切断長さを精度よく予測できる。精度よく予測された切断長さで鋳片を切断することにより、切断後の鋳片重量のばらつきを低減できるため、マージンを低減でき、歩留まりの低下を抑制できる。
【0004】
従来、同一キャスト内で、先に鋳造された鋳片重量の実績値から鋳片単重または切断長さを補正する(以下、「実貫補正」と称することがある)方法が知られている。この方法では、鋳片重量の実績値を用いるので、切断長さの予測精度が高い。また、別の方法として、鋳片温度、鋳片の断面形状などの鋳片単重に直接影響するパラメータを測定し、これらのパラメータを使用して鋳片単重の予測する方法が知られている。この方法では、鋳片単重に直接影響するパラメータが用いられるため、鋳片単重の予測精度が高まる。
【0005】
しかし、前者は、同一キャスト内でも実貫補正ができないときなどがある。例えば、鋳造開始から間もない時期に鋳造された鋳片の鋳造位置(「ボトム部」と呼ばれることがある)では、先行して鋳造された鋳片が存在しないとき、先行して鋳造された鋳片の秤量が終わっていないときなどがある。また、操業条件が変わると鋳片単重が変わるため、同一キャスト内でも先に鋳造された鋳片と異なる操業条件で鋳造した場合、先の鋳片重量の実績値を利用できないことがある。
【0006】
さらに、後者の鋳片単重に直接影響するパラメータを測定する方法は、新規にセンサーを設置する必要がある。
【0007】
特許文献1には、上述した2つの方法とは別の方法として、「連続鋳造中、鋳型から引抜かれたストランドを、鋳込条件情報によって算出される補正係数より公称単位重量を補正した補正単位重量を用いて、所要の重量を有する長さの鋳片に切断する方法」が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲、実施例など参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平6-114519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
鋳片単重の予測精度をさらに高めることができれば、所定重量となる切断長さをさらに精度よく予測できるため、切断後の鋳片重量のばらつきを低減できる。
【0010】
本発明は、実貫補正できないときでも、新規なセンサーを設置することなく、連続鋳造鋳片の単位長さ当たり重量(鋳片単重)を従来より高精度に予測することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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