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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025152023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024053718
出願日
2024-03-28
発明の名称
識別媒体、物品、及び識別媒体の使用方法
出願人
日本ゼオン株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20251002BHJP(光学)
要約
【課題】高い偽造防止性能、高い識別機能、高い意匠的効果を発現する性能、及び高い秘匿性を備えた、識別媒体、識別媒体を備える物品、及びそれを用いた真正性判定方法を提供する。
【解決手段】光反射層と、位相差層とを備える識別媒体であって、前記光反射層は、入射光のうちの特定偏光成分を反射光として反射する層であり、前記特定偏光成分は円偏光成分または直線偏光成分のいずれかであり、前記位相差層は、3種以上の領域に区分され、前記3種以上の領域のそれぞれは、前記光反射層から入射した前記特定偏光成分の一部または全部を観察対象偏光成分として出射する層であり、前記3種以上の領域は、観察対象偏光成分出射率が互いに異なり、前記位相差層は、膜厚が略一定である、識別媒体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光反射層と、位相差層とを備える識別媒体であって、
前記光反射層は、入射光のうちの特定偏光成分を反射光として反射する層であり、前記特定偏光成分は円偏光成分または直線偏光成分のいずれかであり、
前記位相差層は、3種以上の領域に区分され、
前記3種以上の領域のそれぞれは、前記光反射層から入射した前記特定偏光成分の一部または全部を観察対象偏光成分として出射する層であり、
前記3種以上の領域は、観察対象偏光成分出射率が互いに異なり、前記観察対象偏光成分出射率は、単位面積あたりの、前記識別媒体への前記入射光の入射量に対する、前記観察対象偏光成分の出射量の比であり、
前記位相差層は、膜厚が略一定である、
識別媒体。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記3種以上の領域の面内レターデーションReが412.5nm以下の範囲に分布する、請求項1に記載の識別媒体。
【請求項3】
前記3種以上の領域のそれぞれが、それぞれの領域内において一様な面内レターデーションReを有し、且つ前記3種以上の領域は、面内レターデーションReが互いに異なる、請求項1に記載の識別媒体。
【請求項4】
前記3種以上の領域のそれぞれが、低位相差サブ領域SR
L
と高位相差サブ領域SR
H
とを有し、且つ前記3種以上の領域における、前記低位相差サブ領域SR
L
の面積と前記高位相差サブ領域SR
H
の面積との比が互いに異なる、請求項1に記載の識別媒体。
【請求項5】
前記位相差層が、液晶性化合物の硬化物の層である液晶硬化層であり、
前記液晶硬化層における前記硬化物の一部が、液晶相を呈した状態で硬化した液晶性化合物である、請求項1に記載の識別媒体。
【請求項6】
前記位相差層が、前記光反射層より視認側の位置に設けられる、請求項1に記載の識別媒体。
【請求項7】
前記光反射層が、反射型円偏光子または反射型直線偏光子である、請求項1に記載の識別媒体。
【請求項8】
前記光反射層が、前記反射型円偏光子である、請求項7に記載の識別媒体。
【請求項9】
前記光反射層が、コレステリック規則性を有する材料の顔料を含むインキの硬化物である、請求項8に記載の識別媒体。
【請求項10】
前記光反射層を形成する材料に入射した非偏光の、前記材料による反射率が、波長領域420nm~650nmにおけるすべての波長において35~50%である、請求項1に記載の識別媒体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、識別媒体、物品、及び識別媒体の使用方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
物品が真正品であるか否かの判定を容易にするために、物品に識別媒体を設けることが一般的に行われている。識別媒体は、偽造防止性能を有し、且つ識別機能を有することが求められる。ここでいう識別媒体の偽造防止性能とは、識別媒体が一般的な印刷等の技術では容易に複製できないものである性能である。識別媒体の識別機能とは、真正な識別媒体が、一般的な技術で偽造した偽造識別媒体と、何らかの手段で、高い信頼度をもって識別しうる機能である。
【0003】
識別媒体は、その識別機能の秘匿性、即ち識別機能を有する箇所がそこに存在することが通常の観察では感知されない可能性が高いものであることが望まれる場合がある。つまり、通常の観察では識別機能を有する箇所の存在が感知されないものであれば、偽造者は、識別媒体を識別媒体として認識せず、通常の表示媒体としか認識しないので、その場合偽造者は識別媒体の識別機能を模倣すること自体に想到しない。そのため識別機能を有する箇所が秘匿された識別媒体は、識別機能を模倣した偽造品が製造される可能性が低くなる。識別媒体において、通常の観察では観察されず、真正性識別のための特定の態様の観察においてだけ観察される像は、潜像と呼ばれる。
【0004】
また、識別媒体は、識別機能を発現しながら且つ加飾媒体としても機能することが求められる場合がある。即ち、識別媒体の光学的特性は、識別媒体の機能として利用するのとは別に、美観に優れ意匠的効果を発現する特性としても利用しうる。例えば、一般ユーザーが真正性識別を行いうる識別媒体の場合、その潜像が、ユーザーにより美的意匠として鑑賞し得るものでもあることが望まれる場合がある。特に、真正性を示す対象の物品は、多くの場合高い付加価値を有する物品であるので、その真正性を示す潜像も、物品の高い付加価値を反映した高い意匠性を有するものであることが求められる場合がある。
【0005】
識別媒体は、多くの場合、光学異方性を有する層、反射型偏光子の層などの構成要素を備え、それらにより光学的効果を発現する。識別媒体の真正性の判定は、多くの識別媒体の場合、円偏光子又は直線偏光子等の光学部材を含む、特殊な判定具を通した観察により行われる(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2021/153761号
国際公開第2022/209852号
国際公開第2008/018560号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
識別媒体が、高い偽造防止性能及び高い識別機能を発現する観点、及び高い意匠的効果を発現する観点からは、複雑な潜像を表示可能であることが求められる。しかしながら、特許文献1及び2における識別媒体では、基本的に明るい領域及び暗い領域の2通りの領域により潜像が表示されるので、潜像の複雑さに制約がある。
【0008】
特許文献3では、厚みの異なる複数種類の位相差層を組み合わせて用いることが述べられており、そのような厚みの分布を形成すると、複雑な潜像を得うる可能性がある。しかしながら、そのような、厚みの異なる位相差層を組み合わせた場合、厚みの相違が、通常の観察においても容易に感知できる状態となるので、秘匿性が損なわれる。
【0009】
従って、本発明の目的は、高い偽造防止性能、高い識別機能、高い意匠的効果を発現する性能、及び高い秘匿性を備えた、識別媒体、識別媒体を備える物品、及びそれを用いた真正性判定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、前記の課題を解決するための検討において、光反射層と、位相差層とを備える識別媒体において、特定の位相差層を採用することにより、前記課題を解決しうることを着想した。本発明は、かかる着想に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明は、下記のものを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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