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公開番号2025163994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067689
出願日2024-04-18
発明の名称エポキシ樹脂組成物
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類C08L 63/00 20060101AFI20251023BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】幅広い材料に対する接着性および衝撃吸収性に優れる重合体組成物を提供すること。
【解決手段】下記一般式(A)で表される水添ブロック共重合体(A)および下記一般式(B)で表される水添ブロック共重合体(B)を含む水添ブロック共重合体組成物と、エポキシ樹脂(C)と、硬化剤(D)と、を含有するエポキシ樹脂組成物を提供する。
Ar1A-HDA-Ar2A (A)
Ar1B-HDB-Ar2B (B)
(一般式(A)および一般式(B)において、Ar1A、Ar2A、Ar1B、およびAr2Bは、芳香族ビニル重合体ブロックであり、HDAおよびHDBは、共役ジエン重合体の水添重合体ブロックであり、重量平均分子量の比Mw(Ar2A)/Mw(Ar1A)は3.0~20であり、重量平均分子量の比Mw(Ar2B)/Mw(Ar1B)は0.95~1.05である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(A)で表される水添ブロック共重合体(A)および下記一般式(B)で表される水添ブロック共重合体(B)を含む水添ブロック共重合体組成物と、エポキシ樹脂(C)と、硬化剤(D)と、を含有するエポキシ樹脂組成物。
Ar1

-HD

-Ar2

(A)
Ar1

-HD

-Ar2

(B)
(一般式(A)および一般式(B)において、Ar1

、Ar2

、Ar1

、およびAr2

は、芳香族ビニル重合体ブロックであり、HD

およびHD

は、共役ジエン重合体の水添重合体ブロックであり、Ar1

の重量平均分子量(Mw(Ar1

))に対する、Ar2

の重量平均分子量(Mw(Ar2

))の比(Mw(Ar2

)/Mw(Ar1

))は3.0~20であり、Ar1

の重量平均分子量(Mw(Ar1

))に対する、Ar2

の重量平均分子量(Mw(Ar2

))の比(Mw(Ar2

)/Mw(Ar1

))は0.95~1.05である。)
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記水添ブロック共重合体組成物中における、前記水添ブロック共重合体(A)と前記水添ブロック共重合体(B)との重量比(A/B)が、10/90~80/20である請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項3】
前記水添ブロック共重合体組成物を構成する水添ブロック共重合体の少なくとも一部が、シラン含有官能基を有する請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項4】
前記水添ブロック共重合体(A)および前記水添ブロック共重合体(B)の合計含有量に対する、前記エポキシ樹脂(C)および前記硬化剤(D)の合計含有量の重量比((C+D)/(A+B))が、99/1~70/30である請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項5】
前記水添ブロック共重合体組成物中の重合体成分全体に対して、芳香族ビニル単量体単位が占める割合が、20~60重量%である請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項6】
前記水添ブロック共重合体組成物のオレフィンの水添率が、10~100%である請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項7】
一般式(A)および一般式(B)におけるAr1

、Ar1

、およびAr2

の重量平均分子量が、それぞれ、1,000~40,000であり、
一般式(A)におけるAr2

の重量平均分子量が、5,000~250,000であり、
一般式(A)におけるHD

および一般式(B)におけるHD

の重量平均分子量が、それぞれ、10,000~300,000である請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項8】
前記水添ブロック共重合体組成物の重量平均分子量が、20,000~500,000である請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項9】
電子基板用の接着剤、自動車用の構造接着剤、航空機用の構造接着剤、スポーツ部材用の構造接着剤、または防弾チョッキの中間膜である請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂組成物に関し、詳しくは、幅広い材料に対する接着性および衝撃吸収性に優れるエポキシ樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
エポキシ樹脂は、接着剤として用いられている。エポキシ系接着剤としては、エポキシ樹脂および潜在型硬化剤を含む一成分型のエポキシ系接着剤や、エポキシ樹脂および硬化剤からなる二成分型のエポキシ系接着剤が、様々な用途で用いられている(たとえば、特許文献1)。しかしながら、エポキシ系接着剤の衝撃吸収性は十分でなく、衝撃吸収性の向上が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-6525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、幅広い材料に対する接着性および衝撃吸収性に優れるエポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記目的を達成すべく検討を行ったところ、エポキシ樹脂(C)および硬化剤(D)を含む組成物に対して、特有の構造を有する2種の水添ブロック共重合体を含む水添ブロック共重合体組成物を配合することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明によれば、以下のエポキシ樹脂組成物が提供される。
【0007】
[1] 下記一般式(A)で表される水添ブロック共重合体(A)および下記一般式(B)で表される水添ブロック共重合体(B)を含む水添ブロック共重合体組成物と、エポキシ樹脂(C)と、硬化剤(D)と、を含有するエポキシ樹脂組成物。
Ar1

-HD

-Ar2

(A)
Ar1

-HD

-Ar2

(B)
(一般式(A)および一般式(B)において、Ar1

、Ar2

、Ar1

、およびAr2

は、芳香族ビニル重合体ブロックであり、HD

およびHD

は、共役ジエン重合体の水添重合体ブロックであり、Ar1

の重量平均分子量(Mw(Ar1

))に対する、Ar2

の重量平均分子量(Mw(Ar2

))の比(Mw(Ar2

)/Mw(Ar1

))は3.0~20であり、Ar1

の重量平均分子量(Mw(Ar1

))に対する、Ar2

の重量平均分子量(Mw(Ar2

))の比(Mw(Ar2

)/Mw(Ar1

))は0.95~1.05である。)
[2] 前記水添ブロック共重合体組成物中における、前記水添ブロック共重合体(A)と前記水添ブロック共重合体(B)との重量比(A/B)が、10/90~80/20である[1]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[3] 前記水添ブロック共重合体組成物を構成する水添ブロック共重合体の少なくとも一部が、シラン含有官能基を有する[1]または[2]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[4] 前記水添ブロック共重合体(A)および前記水添ブロック共重合体(B)の合計含有量に対する、前記エポキシ樹脂(C)および前記硬化剤(D)の合計含有量の重量比((C+D)/(A+B))が、99/1~70/30である[1]~[3]のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
[5] 前記水添ブロック共重合体組成物中の重合体成分全体に対して、芳香族ビニル単量体単位が占める割合が、20~60重量%である[1]~[4]のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
[6] 前記水添ブロック共重合体組成物のオレフィンの水添率が、10~100%である[1]~[5]のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
[7] 一般式(A)および一般式(B)におけるAr1

、Ar1

、およびAr2

の重量平均分子量が、それぞれ、1,000~40,000であり、一般式(A)におけるAr2

の重量平均分子量が、5,000~250,000であり、一般式(A)におけるHD

および一般式(B)におけるHD

の重量平均分子量が、それぞれ、10,000~300,000である[1]~[6]のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
[8] 前記水添ブロック共重合体組成物の重量平均分子量が、20,000~500,000である[1]~[7]のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
[9] 電子基板用の接着剤、自動車用の構造接着剤、航空機用の構造接着剤、スポーツ部材用の構造接着剤、または防弾チョッキの中間膜である[1]~[8]のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、幅広い材料に対する接着性および衝撃吸収性に優れるエポキシ樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のエポキシ樹脂組成物は、後述する水添ブロック共重合体(A)および後述する水添ブロック共重合体(B)を含む水添ブロック共重合体組成物と、エポキシ樹脂(C)と、硬化剤(D)と、を含有する。
【0010】
<水添ブロック共重合体組成物>
本発明で用いる水添ブロック共重合体組成物は、後述する水添ブロック共重合体(A)および後述する水添ブロック共重合体(B)を含む。本発明によれば、エポキシ樹脂(C)および硬化剤(D)を含む組成物に対して、特有の構造を有する2種の水添ブロック共重合体を含む水添ブロック共重合体組成物を配合することにより、幅広い材料に対する優れた接着性および優れた衝撃吸収性を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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