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公開番号2025169496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2024074203
出願日2024-05-01
発明の名称タイヤ用ゴム組成物
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 7/00 20060101AFI20251107BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】破断伸びおよび硬度が維持または向上し、耐摩耗性が改善され、低発熱性が向上し、さらに加工性が優れたタイヤ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】イソプレン系ゴムを10質量%以上含むジエン系ゴムと、CTAB吸着比表面積が30~130m2/gであるカーボンブラックと、CTAB吸着比表面積が60~180m2/gであるシリカと、グリオキサールとの反応によって表面処理されたセルロースエーテルであるグリオキサール・セルロースエーテル反応物と、を含み、上記ジエン系ゴム100質量部に対して、上記カーボンブラックを5質量部以上、上記シリカを5質量部以上、および上記グリオキサール・セルロースエーテル反応物を1~30質量部含有するタイヤ用ゴム組成物とすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
イソプレン系ゴムを10質量%以上含むジエン系ゴムと、CTAB吸着比表面積が30~130m
2
/gであるカーボンブラックと、CTAB吸着比表面積が60~180m
2
/gであるシリカと、グリオキサールとの反応によって表面処理されたセルロースエーテルであるグリオキサール・セルロースエーテル反応物と、を含み、
前記ジエン系ゴム100質量部に対して、前記カーボンブラックを5質量部以上、前記シリカを5質量部以上、および前記グリオキサール・セルロースエーテル反応物を1~30質量部含有する、タイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記シリカの前記CTAB吸着比表面積が60~120m
2
/gである、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記グリオキサール・セルロースエーテル反応物の前記セルロースエーテルが、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはヒドロキシエチルメチルセルロースである、請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物をアンダートレッド、サイドウォール、またはリムクッションに用いた、タイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物、およびそのタイヤ用ゴム組成物をアンダートレッド、サイドウォール、またはリムクッションに用いたタイヤに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤなどにおいて、環境負荷を低減するために走行時の燃費性能を向上することが求められている。そして、タイヤのサイドウォールなどの、走行時に大きな変形を繰り返し受けるため発熱し易くタイヤの燃費性能に一定の影響を及ぼす部分(主にタイヤのケーシング部材)を構成するゴム組成物についても、発熱を抑制する技術の開発などが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ブタジエンゴムを30~70質量部含むジエン系ゴム100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N
2
SA)が20~50m
2
/gであり、かつDBP吸油量が50~150cm
3
/100gであるカーボンブラックを30~60質量部、パラフィンワックスを0.5~10質量部、アミン系老化防止剤を0.5~10質量部、および炭素数6~24の脂肪酸を由来とするポリグリセリン脂肪酸エステルを0.5~20質量部配合してなる、優れた発熱性、加工性および経時タック性を有する、タイヤサイドウォールに好適なゴム組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-122108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年の車両に求められる性能レベルの高まりなどに伴い、タイヤのサイドウォールなどにおいても、燃費性能(低発熱性)の向上だけでなく、耐摩耗性や硬度、破断伸びなども維持または向上させることが要求されている。また、加工性の改善や低発熱性と加工性との両立なども求められている。つまり、タイヤのサイドウォール等に用いるゴム組成物の耐摩耗性、破断伸び、硬度、低発熱性、加工性などについてはさらなる改善の余地がある。
【0006】
そこで本発明は、破断伸びおよび硬度が維持または向上し、耐摩耗性が改善され、低発熱性が向上し、さらに加工性が優れたタイヤ用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、イソプレン系ゴムを10質量%以上含むジエン系ゴムと、CTAB吸着比表面積が30~130m
2
/gであるカーボンブラックと、CTAB吸着比表面積が60~180m
2
/gであるシリカと、グリオキサールとの反応によって表面処理されたセルロースエーテルであるグリオキサール・セルロースエーテル反応物と、を含み、上記ジエン系ゴム100質量部に対して、上記カーボンブラックを5質量部以上、上記シリカを5質量部以上、および上記グリオキサール・セルロースエーテル反応物を1~30質量部含有するタイヤ用ゴム組成物が、破断伸びおよび硬度が維持または向上し、耐摩耗性が改善され、低発熱性が向上し、さらに加工性が優れたものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<4>の実施形態を含む。
<1>イソプレン系ゴムを10質量%以上含むジエン系ゴムと、CTAB吸着比表面積が30~130m
2
/gであるカーボンブラックと、CTAB吸着比表面積が60~180m
2
/gであるシリカと、グリオキサールとの反応によって表面処理されたセルロースエーテルであるグリオキサール・セルロースエーテル反応物と、を含み、
前記ジエン系ゴム100質量部に対して、前記カーボンブラックを5質量部以上、前記シリカを5質量部以上、および前記グリオキサール・セルロースエーテル反応物を1~30質量部含有する、タイヤ用ゴム組成物。
<2>前記シリカの前記CTAB吸着比表面積が60~120m
2
/gである、<1>に記載のタイヤ用ゴム組成物。
<3>前記グリオキサール・セルロースエーテル反応物の前記セルロースエーテルが、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはヒドロキシエチルメチルセルロースである、<1>または<2>に記載のタイヤ用ゴム組成物。
<4><1>~<3>のいずれか1つに記載のタイヤ用ゴム組成物をアンダートレッド、サイドウォール、またはリムクッションに用いた、タイヤ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、破断伸びおよび硬度が維持または向上し、耐摩耗性が改善され、低発熱性が向上し、さらに加工性が優れたタイヤ用ゴム組成物、ならびに、このタイヤ用ゴム組成物をアンダートレッド、サイドウォール、またはリムクッションに用いたタイヤを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、イソプレン系ゴムを10質量%以上含むジエン系ゴムと、CTAB吸着比表面積が30~130m
2
/gであるカーボンブラックと、CTAB吸着比表面積が60~180m
2
/gであるシリカと、グリオキサールとの反応によって表面処理されたセルロースエーテルであるグリオキサール・セルロースエーテル反応物と、を含み、上記ジエン系ゴム100質量部に対して、上記カーボンブラックを5質量部以上、上記シリカを5質量部以上、および上記グリオキサール・セルロースエーテル反応物を1~30質量部含有するタイヤ用ゴム組成物である。以下においては、これを「本発明のタイヤ用ゴム組成物」ともいう。
(【0011】以降は省略されています)

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