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公開番号2025166564
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070679
出願日2024-04-24
発明の名称液晶ポリマー組成物
出願人上野製薬株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 67/02 20060101AFI20251029BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、機械強度、流動性など液晶ポリマーの特性を保持しつつ、寸法安定性および帯電防止性に優れる液晶ポリマー組成物および該組成物を用いた電気・電子部品を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、液晶ポリマー100質量部、平均粒子径20~100μmのグラファイト12~45質量部および平均繊維径5~15μmのガラス繊維5~35質量部を含有し、体積抵抗率が1×105~1×1012Ω・cmである、液晶ポリマー組成物に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
液晶ポリマー100質量部、平均粒子径20~100μmのグラファイト12~45質量部および平均繊維径5~15μmのガラス繊維5~35質量部を含有し、体積抵抗率が1×10

~1×10
12
Ω・cmである、液晶ポリマー組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
液晶ポリマーは、式(I)および式(II)
TIFF
2025166564000011.tif
24
62
で表される繰返し単位を含む液晶ポリエステル樹脂である、請求項1に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項3】
液晶ポリマーは、式(I)~式(IV)
TIFF
2025166564000012.tif
28
120
[式中、Ar

およびAr

はそれぞれ2価の芳香族基を表す]
で表される繰返し単位を含む全芳香族液晶ポリエステル樹脂である、請求項1に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項4】
式(III)~(IV)で表される繰返し単位は、Ar

およびAr

がそれぞれ互いに独立して、式(1)~(4)
TIFF
2025166564000013.tif
20
121
で表される芳香族基から選択される、それぞれ1種以上の繰返し単位である、請求項3に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項5】
式(III)で表される繰返し単位は、Ar

が式(1)で表される芳香族基である繰返し単位であり、式(IV)で表される繰返し単位は、Ar

が式(1)で表される芳香族基である繰返し単位および/または式(3)で表される芳香族基である繰返し単位である、請求項4に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項6】
グラファイトの固定炭素分は、90%以上である、請求項1に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項7】
さらに、カーボンブラック0.1~10質量部を含有する、請求項1に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項8】
カーボンブラックの平均粒子径は、30~200nmである、請求項7に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項9】
ASTM D790に準拠して測定した曲げ強度は140MPa以上である、請求項1に記載の液晶ポリマー組成物。
【請求項10】
結晶融解温度+20℃のシリンダー温度、金型温度70℃で射出成形された中央部にスリット状段差を有する平面状試験片(厚さ0.5mm、縦横長さ17mm、中央部スリット幅5mm厚み0.25mm)における反り量が300μm以下である、請求項1に記載の液晶ポリマー組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機械的特性を損なわずに、成形品の寸法安定性および帯電防止性に優れる液晶ポリマー組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ポリマーは、機械特性、成形性、耐薬品性、ガス遮断性、耐湿性、電気特性などに優れるため、多種多様な分野の部品に用いられている。特に、耐熱性、薄肉成形性に優れることから、精密機器等の電子部品への使用が拡大している。
【0003】
電子部品は、塵や埃の付着によって正常な動作が妨げられることがあり、塵や埃が付着する要因のひとつが静電気による帯電であると考えられている。そのため、帯電防止効果を有する電子部品が求められており、液晶ポリマーにおいても同様の性能が求められている。
【0004】
特許文献1には、液晶ポリマーに導電性カーボンブラックを配合することにより、導電性を改良しようとする試みがなされている。しかしながら、導電性の改良により、帯電防止効果が付与されているものの、絶縁部材としては利用できず、用途が限定されるという問題があった。
【0005】
特許文献2には、液晶性ポリマーに黒鉛、繊維状導電性充填材および繊維状非導電性充填材を配合した半導電性樹脂組成物が記載されている。しかしながら、繊維状充填材の繊維長によっては、繊維が表面に浮き出るなど、成形品の表面平滑性に課題があるものであった。また、黒鉛を配合することによりウェルド強度等の機械的特性が低下するという課題もあった。
【0006】
特許文献3には、液晶性樹脂に最大繊維長1000μm以下、且つ重量平均繊維長が200μm以上450μm以下の繊維状充填剤を配合した液晶性樹脂組成物が提案されている。しかしながら、これらの条件を満たす繊維状充填剤を用いることで、成形品の表面平滑性は改善されるものの、繊維状充填剤の種類によっては、帯電防止効果が不十分であった。
【0007】
したがって、機械的特性を損なわずに、寸法安定性および帯電防止性に優れる液晶ポリマー組成物が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開昭62-131067号公報
特開2002-194229号公報
特開2009-215530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、機械強度、流動性など液晶ポリマーの特性を保持しつつ、寸法安定性および帯電防止性に優れる液晶ポリマー組成物および該組成物を用いた電気・電子部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、液晶ポリマーに、特定のグラファイトおよびガラス繊維を特定の割合で配合することにより、液晶ポリマーの機械強度や流動性を保持しつつ、寸法安定性および帯電防止性が改善されることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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