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公開番号
2025163597
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2024067027
出願日
2024-04-17
発明の名称
ポリアミド組成物
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
77/06 20060101AFI20251022BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
CFPが抑えられたポリアミド組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
上記課題を解決するべく、本発明は、(A)ポリアミドを含むポリアミド組成物であって、前記(A)ポリアミドが、(B)ヘキサメチレンジアミンに由来する構成単位を含み、前記(B)ヘキサメチレンジアミンが、バイオマスから触媒を用いて製造されるヘキサメチレンジアミンを含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリアミドを含むポリアミド組成物であって、
前記(A)ポリアミドが、(B)ヘキサメチレンジアミンに由来する構成単位を含み、
前記(B)ヘキサメチレンジアミンが、バイオマスから触媒を用いて製造されるヘキサメチレンジアミンを含有することを特徴とする、ポリアミド組成物。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記(A)ポリアミドの重量平均分子量が20000~200000であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項3】
前記(A)ポリアミドのMw/Mnが1.8~5.0であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項4】
25℃の硫酸相対粘度ηrが1.8以上であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項5】
さらに、(C)樹脂を含むことを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項6】
さらに、(D)添加剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項7】
さらに、(E)難燃剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項8】
さらに、(F)充填剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項9】
前記(A)ポリアミドに対し、固相重合を実施したことを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアミドは、強度、耐熱性、耐薬品性に優れ、比重に優れている。すなわち金属よりも比重が小さいことから、従来から金属代替材料として、自動車の機構部品等に使用されている。
【0003】
化成品製造プロセスにおいて従来使用されていた化石燃料由来の原料は、枯渇が危惧され、かつ、地球温暖化の一因とされていることから、近年、バイオマス由来原料などの再生可能原料への転換が望まれている。再生可能原料への転換の一環として、遺伝子組換えにより代謝改変された微生物を用いた技術が、化成品の新たな製造プロセスとして期待されている。例えば、クラッカーを利用して、バイオナフサからバイオプロピレンやバイオブタジエンを製造し、それらを原料に既存法でヘキサメチレンジアミンが生産できる(特許文献1)。
また、バイオエタノールやグルコース、フルクトースからヘキサメチレンジアミンが生産できる可能性も提示されている(特許文献2、非特許文献1)。
【0004】
ここで、バイオマスとは、生物由来の有機性資源のことである。これを原料としたプラスチックは、焼却処分しても、バイオマスが生じる過程で吸収した二酸化炭素を勘定に含めた正味の二酸化炭素排出量は増えないため、原料調達から廃棄までの全プロセス中で排出される温室効果ガスを二酸化炭素換算した値であるカーボンフットプリント(CFP)が抑えられ、地球環境への負荷が小さい。
上記のバイオマス由来ポリアミドは、例えば特許文献3に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/145941号
特表2015-506943号公報
特開2006-348057号公報
【非特許文献】
【0006】
Molecules. 2018 Sep; 23(9): 2201.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3に記載されたバイオマス由来ポリアミドは、ペンタメチレンジアミンからなるポリアミドに限られており、バイオマス由来のポリアミド66に関する記載はない。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、CFPが抑えられたポリアミド66を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
(1)(A)ポリアミドを含み、
前記(A)ポリアミドが、(B)ヘキサメチレンジアミンに由来する構成単位を含み、
前記(B)ヘキサメチレンジアミンが、バイオマスから、触媒を用いて製造されるヘキサメチレンジアミンを含有するポリアミド組成物。
(2)前記(A)ポリアミドの重量平均分子量が20000~200000であることを特徴とする、(1)に記載のポリアミド組成物。
(3)前記(A)ポリアミドのMw/Mnが1.8~5.0であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のポリアミド組成物。
(4)25℃の硫酸相対粘度ηrが1.8以上であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド組成物。
(5)さらに、(C)樹脂を含むことを特徴とする、(1)~(4)のいずれかに記載のポリアミド組成物。
(6)さらに、(D)添加剤を含むことを特徴とする、(1)~(5)のいずれかに記載のポリアミド組成物。
(7)さらに、(E)難燃剤を含むことを特徴とする、(1)~(6)のいずれかに記載のポリアミド組成物。
(8)さらに、(F)充填剤を含むことを特徴とする、(1)~(7)のいずれかに記載のポリアミド組成物。
(9)前記(A)ポリアミドに対し、固相重合を実施したことを特徴とする、(1)~(8)のいずれかに記載のポリアミド組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、CFPが抑えられたポリアミド組成物が得られる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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