TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025169520
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-14
出願番号
2024074256
出願日
2024-05-01
発明の名称
不織布用熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物
出願人
リケンテクノス株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20251107BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
メルトブローン法などの不織布成形法を容易に適用することのできる熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物を提供すること。
【解決手段】
(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー、好ましくはポリブチレンテレフタレート系エラストマー、並びに、(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩、好ましくは炭素数12~30のモノヒドロキシ飽和高級脂肪酸の亜鉛塩、及び/又は(C)脂肪酸金属塩、好ましくは炭素数12~30の1価不飽和高級脂肪酸の亜鉛塩を含む熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。該エラストマー組成物は、更に(D)非芳香族系ゴム用軟化剤を含むものであってよい。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー 100質量部、
(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩 0.01~5質量部、及び
(C)脂肪酸金属塩(但し、上記成分(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩に該当するものを除く)0.01~5質量部を含む、熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
更に(D)非芳香族系ゴム用軟化剤を、上記成分(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100質量部に対して、0.01~10質量部含む、請求項1に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
【請求項3】
(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー 100質量部、並びに、
(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩及び(C)脂肪酸金属塩(但し、上記成分(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩に該当するものを除く)からなる群から選択される1種以上 0.02~10質量部
を含む、メルトブローン法による不織布成形用の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
【請求項4】
更に(D)非芳香族系ゴム用軟化剤を、上記成分(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100質量部に対して、0.01~10質量部含む、請求項3に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
【請求項5】
上記成分(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩が、炭素数12~30のモノヒドロキシ飽和高級脂肪酸の亜鉛塩を含む、請求項1~4の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
【請求項6】
上記成分(C)脂肪酸金属塩が、炭素数12~30の1価不飽和高級脂肪酸の亜鉛塩を含む、請求項1~4の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
【請求項7】
上記成分(A)熱可塑性ポリエステルエラストマーが、ポリブチレンテレフタレート系エラストマーを含む、請求項1~4の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
【請求項8】
請求項1~4の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物からなる不織布。
【請求項9】
請求項8に記載の不織布を含む物品。
【請求項10】
請求項1~4の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物を用い、メルトブローン法により、不織布を成形する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布の材料として好適な熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、皮膚に適用される手当用品(ドレッシング)として、創の滲出液吸収、及び薬液浸漬などの目的から、不織布、あるいは絆創膏などの不織布を構成部材として含む手当用品が用いられている。このような不織布には、皮膚の動きを制限しないようにするため、皮膚の動きに付随して皮膚/創に損傷を与えないようにするため、及び皮膚が動いても創の保護が保たれるようにするため、柔軟性、伸縮性、及び弾性回復性などのエラストマー的特性が求められている。また、このような不織布は、ウィルスや細菌などの透過を防止ないし抑制する目的から、しばしばメルトブローン法により成形される。そして、熱可塑性ポリエステルエラストマーは、柔軟性、伸縮性、及び弾性回復性などのエラストマー的特性に優れることから、このような不織布の材料として期待される。しかし、熱可塑性ポリエステルエラストマーは、優れたエラストマー的特性を発現させるため、通常は大きな分子量を有しており、メルトブローン法を適用するのが難しいという不都合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-057882号公報
特開平02-014059号公報
特開2003-129363号公報
特開平11-181258号公報
特開平11-323108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、メルトブローン法などの不織布成形法を容易に適用することのできる熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、鋭意研究した結果、特定の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物により、上記課題を達成できることを見出した。
【0006】
即ち、本発明の諸態様は以下の通りである。
[1].
(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー 100質量部、(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩 0.01~5質量部、及び(C)脂肪酸金属塩(但し、上記成分(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩に該当するものを除く)0.01~5質量部を含む、熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
[2].
更に(D)非芳香族系ゴム用軟化剤を、上記成分(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100質量部に対して、0.01~10質量部含む、[1]項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
[3].
(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー 100質量部、並びに、(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩及び(C)脂肪酸金属塩(但し、上記成分(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩に該当するものを除く)からなる群から選択される1種以上 0.02~10質量部を含む、メルトブローン法による不織布成形用の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
[4].
更に(D)非芳香族系ゴム用軟化剤を、上記成分(A)熱可塑性ポリエステルエラストマー100質量部に対して、0.01~10質量部含む、[3]項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
[5].
上記成分(B)ヒドロキシ脂肪酸金属塩が、炭素数12~30のモノヒドロキシ飽和高級脂肪酸の亜鉛塩を含む、[1]~[4]項の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
[6].
上記成分(C)脂肪酸金属塩が、炭素数12~30の1価不飽和高級脂肪酸の亜鉛塩を含む、[1]~[4]項の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
[7].
上記成分(A)熱可塑性ポリエステルエラストマーが、ポリブチレンテレフタレート系エラストマーを含む、[1]~[4]項の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物。
[8].
[1]~[4]項の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物からなる不織布。
[9].
[8]項に記載の不織布を含む物品。
[10].
[1]~[4]項の何れか1項に記載の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物を用い、メルトブローン法により、不織布を成形する方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物は、メルトブローン法などの不織布成形法を容易に適用することができる。本発明の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物からなる不織布は、柔軟性、伸縮性、及び弾性回復性などのエラストマー的特性に優れている。そのため、本発明の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物は、不織布、特にメルトブローン法により成形される不織布の材料としてとして好適に用いることができる。本発明の熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物からなる不織布、特にメルトブローン法により成形される不織布は、手当用品、手当用品の構成部材として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において「樹脂」の用語は、2種以上の樹脂を含む樹脂混合物や、樹脂以外の成分を含む樹脂組成物をも含む用語として使用する。
【0009】
本明細書において数値範囲に係る「以上」の用語は、ある数値又はある数値超の意味で使用する。例えば、20%以上は、20%又は20%超を意味する。数値範囲に係る「以下」の用語は、ある数値又はある数値未満の意味で使用する。例えば、20%以下は、20%又は20%未満を意味する。また数値範囲に係る「~」の記号は、ある数値、ある数値超かつ他のある数値未満、又は他のある数値の意味で使用する。ここで、他のある数値は、ある数値よりも大きい数値とする。例えば、10~90%は、10%、10%超かつ90%未満、又は90%を意味する。更に、数値範囲の上限と下限とは、任意に組み合わせることができるものとし、任意に組み合わせた実施形態が読み取れるものとする。例えば、ある特性の数値範囲に係る「通常10%以上、好ましくは20%以上である。一方、通常40%以下、好ましくは30%以下である。」や「通常10~40%、好ましくは20~30%である。」という記載から、そのある特性の数値範囲は、一実施形態において10~40%、20~30%、10~30%、又は20~40%であることが読み取れるものとする。
【0010】
実施例以外において、又は別段に指定されていない限り、本明細書及び特許請求の範囲において使用されるすべての数値は、「約」という用語により修飾されるものとして理解されるべきである。特許請求の範囲に対する均等論の適用を制限しようとすることなく、各数値は、有効数字に照らして、及び通常の丸め手法を適用することにより解釈されるべきである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
リケンテクノス株式会社
不織布用熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物
6日前
リケンテクノス株式会社
弗素樹脂硬化塗膜積層ポリ塩化ビニル系樹脂組成物フィルム、加飾フィルム、及び物品
22日前
株式会社カネカ
断熱材
13日前
東ソー株式会社
ペレット
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
4か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
3か月前
株式会社コバヤシ
成形体
1か月前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
3か月前
住友精化株式会社
吸水剤の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
東ソー株式会社
プラスチゾル組成物
13日前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
2か月前
丸住製紙株式会社
変性パルプ
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
3か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
2か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合用触媒
16日前
花王株式会社
樹脂組成物
4か月前
横浜ゴム株式会社
重荷重タイヤ
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレンフィルム
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
2か月前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
3か月前
日本特殊陶業株式会社
樹脂成形体
2か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1か月前
UBE株式会社
衝撃吸収材
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1か月前
三洋化成工業株式会社
熱成形用樹脂組成物
1か月前
ノリタケ株式会社
担体構造体
1か月前
日本特殊陶業株式会社
賦形体
1日前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
4か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
1か月前
株式会社カネカ
シーリング材
1か月前
続きを見る
他の特許を見る