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公開番号2025151526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053009
出願日2024-03-28
発明の名称車両用灯具
出願人市光工業株式会社
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類F21S 43/50 20180101AFI20251002BHJP(照明)
要約【課題】光不透過部に複数の微小な光透過部を混在させた発光領域を、非点灯状態において光不透過部の色の面のように見せることのできる車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両用灯具10は、光源部13と、光源部13からの光により発光される発光領域12が設けられたパネル部材16と、パネル部材16の裏側で光源部13を支持するインナーハウジング15と、を備える。発光領域12は、部分的に光の透過が可能とされた複数の光透過部43と、残されたパネル部材16で構成される光不透過部44と、が混在されて構成され、インナーハウジング15は、光不透過部44と同色とされている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
光源部と、前記光源部からの光により発光される発光領域が設けられたパネル部材と、前記パネル部材の裏側で前記光源部を支持するインナーハウジングと、を備え、
前記発光領域は、部分的に光の透過が可能とされた複数の光透過部と、残された前記パネル部材で構成される光不透過部と、が混在されて構成され、
前記インナーハウジングは、前記光不透過部と同色とされていることを特徴とする車両用灯具。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記パネル部材は、前記光源部からの光の透過を許す板状部材と、前記板状部材に設けられて光の透過を阻む塗装層と、を有し、
複数の前記光透過部は、前記塗装層が部分的に除去された箇所で構成され、
前記光不透過部は、残された前記塗装層で構成され、
前記インナーハウジングは、前記塗装層と同色とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記光源部は、光源と、前記光源からの光を前記発光領域へと導く導光部材と、を有し、
前記インナーハウジングは、前記導光部材を取り囲んでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記インナーハウジングは、前記導光部材の周辺から前記パネル部材の近傍まで延びており、前記パネル部材側の先端部まで前記光不透過部と同色とされていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記発光領域の上下方向での端部と前記先端部との前記パネル部材に沿う方向での差異寸法をHとし、前記先端部から前記パネル部材までの隙間寸法をGapとして、
H/Gap>0.5
を満たすことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記インナーハウジングは、前記塗装層よりも明るい同色とされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記インナーハウジングと前記塗装層とは、色の差を示す色差ΔEが12未満とされて同色とされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両用灯具は、光源からの光でパネル部材に設けた発光領域を部分的に光らせるものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。この車両用灯具は、パネル部材の発光領域内において光不透過部に複数の微小な光透過部を混在させることで、外部から内側の構成を見え難くして意匠性を高めつつ発光領域を光らせることができる。これにより、車両用灯具は、点灯状態では発光領域内で発光領域を光って見えるものとしつつ、非点灯状態では発光領域を光不透過部の色の面のように見せることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-140010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の車両用灯具は、各光透過部を大きくすることにより、光源からの光のパネル部材の外側への出射量を増やすことができ、発光領域を明るくすることができる。しかしながら、上記の車両用灯具は、各光透過部を大きくすると、非点灯状態において各光透過部から内部の構成が透けて見える虞があり、発光領域を光不透過部の色の面のように見せることができなくなる虞がある。
【0005】
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、光不透過部に複数の微小な光透過部を混在させた発光領域を、非点灯状態において光不透過部の色の面のように見せることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車両用灯具は、光源部と、前記光源部からの光により発光される発光領域が設けられたパネル部材と、前記パネル部材の裏側で前記光源部を支持するインナーハウジングと、を備え、前記発光領域は、部分的に光の透過が可能とされた複数の光透過部と、残された前記パネル部材で構成される光不透過部と、が混在されて構成され、前記インナーハウジングは、前記光不透過部と同色とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の車両用灯具によれば、光不透過部に複数の微小な光透過部を混在させた発光領域を、非点灯状態において光不透過部の色の面のように見せることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示に係る実施例1の車両用灯具が設けられた様子を示す説明図である。
図1に示すI-I線に沿って得られた断面を示す説明図である。
光源部の構成を示す説明図である。
車両用灯具のパネル部材における発光領域と非発光領域とを示す説明図である。
図4に示すII-II線に沿って得られた断面を示す説明図である。
本願発明の車両用灯具として組み付けられた状態で、非点灯状態のパネル部材における発光領域と非発光領域とを示す説明図である。
車両用灯具における隙間寸法と差異寸法とを説明するとともに、パネル部材を上方から覗き見た様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示に係る車両用灯具の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図1では、複数の発光領域12が点灯された様子を示している。また、図2、図7では、パネル部材16において板状部材41上に塗装層42を連続させて示しているが、実際には図5のように複数の微細な光透過43が設けられている。さらに、図4では、パネル部材16が単独で存在する状態を示しており、各光透過部43が透明に見える様子を示している。
【実施例】
【0010】
本開示に係る車両用灯具の一実施形態である実施例1の車両用灯具10を、図1から図7を用いて説明する。この車両用灯具10は、自動車等の車両において様々な態様で光る様子を認識させる装飾照明装置として用いられる。実施例1の車両用灯具10は、図1に示すように、車両1の正面のグリルの位置に設けられている。この車両1は、電気自動車(EV(Electric Vehicle))とされており、グリルに空気を取り入れるための開口を設けておらず、代わりに車両用灯具10を設けるものとしている。なお、車両用灯具10は、様々な態様で光る様子を認識させるものであれば、車両1の他の位置に設けてもよく、電気自動車以外の車両に設けてもよく、実施例1の構成に限定されない。以下の説明では、車両用灯具10において、車両が進行する方向を前後方向(図面ではZとする)とし、前後方向を水平面に沿う状態とした際の鉛直方向を上下方向(図面ではYとする)とし、前後方向および上下方向に直交する方向(水平方向)を幅方向(図面ではXとする)とする。その各方向では、車両内の乗員から見た、前後方向の前方と後方、上下方向の上方と下方、幅方向の左側と右側、を用いるものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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