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公開番号
2025151314
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052660
出願日
2024-03-28
発明の名称
潜像画像形成体
出願人
独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類
B41M
3/14 20060101AFI20251002BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】
基材を傾けて視認できる潜像画像と同一領域に、透過光下で視認できる高解像度なすき入れ模様を形成することで、偽造防止効果とすき入れ模様の視認性に優れた潜像画像形成体を提供する。
【解決手段】
本発明の潜像画像形成体は、基材の少なくとも一部に潜像画像形成領域を備え、潜像画像形成領域には、基材よりも透過率が高い凹形状の第1の要素から成る情報パターン、万線状に配置された凸形状の第2の要素を含む凸模様及び第2の要素と異なる色の第3の要素が万線状に配置されて成る着色模様が形成される。凸模様は、第2の要素が配置される領域と配置されない領域から成り、潜像画像の潜像部と背景部は、第2の要素の位相が異なるか又は第2の要素の有無により区分けされ、凸模様の上に着色模様が重なることで、基材を傾けて視認できる潜像画像が形成され、第2の要素が配置されない領域に、透過光下で視認できる情報パターンが形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
基材の少なくとも一部に、透過光下で視認できる情報パターンと、前記基材を傾けて視認できる潜像画像とを少なくとも備える潜像画像形成領域を有する潜像画像形成体であって、
前記情報パターンは、前記基材よりも透過率が高い凹形状の第1の要素から形成され、
前記潜像画像は、前記基材上に第1のピッチで第1の方向に複数配置された凸形状の第2の要素を含む凸模様の上に、第2のピッチで第2の方向に複数配置された前記第2の要素とは異なる色の第3の要素から成る着色模様が重なって形成され、
前記凸模様は、前記第2の要素の位相が異なることで構成された潜像部及び背景部と、前記第2の要素が配置されていない領域から成り、
前記潜像画像形成領域において、前記第2の要素が配置されていない領域に前記情報パターンが形成されたことを特徴とする潜像画像形成体。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記第1の要素の少なくとも一部は、前記第1の方向の幅が前記第2の要素が配置された間隔よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の潜像画像形成体。
【請求項3】
前記潜像部と前記情報パターンにより合成パターンが形成されたことを特徴とする請求項2に記載の潜像画像形成体。
【請求項4】
基材の少なくとも一部に、透過光下で視認できる情報パターンと、前記基材を傾けて視認できる潜像画像とを少なくとも備える潜像画像形成領域を有する潜像画像形成体であって、
前記情報パターンは、前記基材よりも透過率が高い凹形状の第1の要素から形成され、
前記潜像画像は、前記基材上に第1のピッチで第1の方向に複数配置された凸形状の第2の要素を含む凸模様の上に、第2のピッチで第2の方向に複数配置された前記第2の要素とは異なる色の第3の要素から成る着色模様が重なって形成され、
前記凸模様は、前記第2の要素を有さない潜像部と前記第2の要素を有する背景部から成り、
前記潜像画像形成領域において、前記第2の要素が配置されていない領域に前記情報パターンが形成されたことを特徴とする潜像画像形成体。
【請求項5】
前記第1の要素の少なくとも一部は、前記第1の方向の幅が前記第2の要素が配置された間隔よりも広いことを特徴とする請求項4に記載の潜像画像形成体。
【請求項6】
前記潜像部と前記情報パターンにより合成パターンが形成されたことを特徴とする請求項5に記載の潜像画像形成体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行券、旅券、有価証券等の貴重印刷物に適用する潜像画像形成体に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
銀行券、旅券、有価証券等の貴重印刷物は、その性質上、偽造や複製がされにくいことが要求されており、貴重印刷物の偽造防止策として、特殊インキによる印刷、ホログラム、スレッド、微小文字印刷、すき入れ等が知られている。
【0003】
同じく、偽造防止策の例として、印刷又はエンボス加工等によって形成した凹凸形状を有する基材上に印刷画線を形成し、反射光下で傾けて観察した場合に凹凸形状から成る潜像画像が視認できる技術がある。
【0004】
本出願人は、基材を傾けて観察すると潜像画像が視認でき、透過光下で観察するとすき入れ模様が視認可能な印刷物を提案している(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の印刷物は、部分的に位相を異ならせることで図柄を表した複数の凸要素上に、印刷万線が付与され、隣り合う凸要素の間に凹形状の微細なすき入れ要素が複数配置された構成から成り、基材を傾けて視認される潜像画像とすき入れ模様を同一領域に形成したものである。
【0005】
また、凸要素と印刷万線を組み合わせた偽造防止技術として、部分的に凸要素を設けることで、基材を傾けて観察すると潜像画像が視認できる印刷物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の印刷物は、凸要素が配置された領域においてはその観察方向によって、印刷万線が見えるか又は基材の色が見えるかで、色が変化して視認され、凸要素が配置されていない領域においては、どの観察方向によっても印刷万線と基材の両方が観察されるため、印刷万線の色と基材の色の中間色が視認されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5835712号
特許第4596570号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術は、基材を傾けて観察した際に視認できる潜像画像に加え、透過光下で観察した際にすき入れ模様が視認できることで、印刷万線とすき入れ模様を単独で用いた構成と比べ、真偽判別性と偽造防止効果が向上した。しかしながら、微細な凹形状のすき入れ要素は凸要素の間に配置する必要があるため、すき入れ要素の大きさには制限があり、形成されるすき入れ模様の解像度が低いという課題があった。
【0008】
特許文献2に記載の技術は、基材を傾けて観察した際に潜像画像が視認される技術の一形態である。しかしながら、基材を傾けて潜像が視認される単独の技術であり、基材にエンボスを付与することができれば容易に再現できるため、更なる偽造抵抗力の向上が求められていた。
【0009】
そこで、本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、基材を傾けて視認できる潜像画像と同一領域に、透過光下で視認できる高解像度なすき入れ模様を形成することで、すき入れ模様の視認性と偽造防止効果に優れた潜像画像形成体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の潜像画像形成体は、基材の少なくとも一部に、透過光下で視認できる情報パターンと、基材を傾けて視認できる潜像画像とを少なくとも備える潜像画像形成領域を有する潜像画像形成体であって、情報パターンは、基材よりも透過率が高い凹形状の第1の要素から形成され、潜像画像は、基材上に第1のピッチで第1の方向に複数配置された凸形状の第2の要素を含む凸模様の上に、第2のピッチで第2の方向に複数配置された前記第2の要素とは異なる色の第3の要素から成る着色模様が重なって形成され、凸模様は、第2の要素の位相が異なることで構成された潜像部及び背景部と、第2の要素が配置されていない領域から成り、潜像画像形成領域において、第2の要素が配置されていない領域に情報パターンが形成されたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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