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公開番号
2025145672
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045971
出願日
2024-03-22
発明の名称
岸壁クレーンおよびその制御方法
出願人
株式会社三井E&S
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B66C
11/16 20060101AFI20250926BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】トロリが自走不能な場合でもトロリの退避を可能とする岸壁クレーンおよびその制御方法を提供する。
【解決手段】海陸方向xに延設される水平部材に沿って移動可能に構成されるトロリ6および陸側カテナリ7aおよび海側カテナリ7bと、陸側カテナリ7aおよび海側カテナリ7bをトロリ6の移動に追従させるために掛け回されているロープ9とを備えていて、ウィンチ11a、11bによるロープ9の巻取りおよび繰出しによりトロリ6を陸側に移動させるトロリ退避制御を行なう。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
海陸方向に延設される水平部材と、この水平部材に沿って海陸方向に移動可能に構成されるトロリと、このトロリの陸側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される陸側カテナリと、前記トロリの海側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される海側カテナリと、前記トロリおよび前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリに掛け回されて前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリを前記トロリの移動に追従させるロープとを備える岸壁クレーンにおいて、
前記トロリを陸側に退避させる退避機構を備えていて、
前記退避機構が前記水平部材に設置されていて前記ロープの巻取りおよび繰出しを可能とするウィンチを有することを特徴とする岸壁クレーン。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記ロープが、一端を前記トロリに固定されていて前記陸側カテナリに設置されるシーブを経由して他端を前記水平部材に固定される陸側インナロープと、一端を前記トロリに固定されていて前記海側カテナリに設置されるシーブを経由して他端を前記水平部材に固定される海側インナロープとを有していて、
前記ウィンチが、前記水平部材に設置されていて前記陸側インナロープの巻取りおよび繰出しを可能とする陸側ウィンチと、前記水平部材に設置されていて前記海側インナロープの繰出しを可能とする海側ウィンチとを有する請求項1に記載の岸壁クレーン。
【請求項3】
前記ロープが、一端を前記水平部材の陸側の端部近傍に固定されていて、前記陸側カテナリに設置されるシーブと前記水平部材の陸側の端部近傍に配置されるシーブと前記水平部材の海側の端部近傍に配置されるシーブと前記海側カテナリに設置されるシーブとを順に経由して、他端を前記水平部材の海側の端部近傍に固定されるアウタロープを有していて、
前記ウィンチが、前記水平部材の陸側の端部近傍に配置されていて前記アウタロープの巻取りを可能とする第二ウィンチを有する請求項2に記載の岸壁クレーン。
【請求項4】
前記退避機構が制御部を有していて、
前記第二ウィンチによる前記アウタロープの巻取りと前記陸側ウィンチによる前記陸側インナロープの繰出しとを連動させることで前記陸側カテナリを陸側に移動させるカテナリ退避制御と、
前記陸側ウィンチによる前記陸側インナロープの巻取りと前記海側ウィンチによる前記海側インナロープの繰出しとを連動させることで前記トロリを陸側に移動させるトロリ退避制御とを行う構成を前記制御部が有する請求項3に記載の岸壁クレーン。
【請求項5】
海陸方向に延設される水平部材と、この水平部材に沿って海陸方向に移動可能に構成されるトロリと、このトロリの陸側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される陸側カテナリと、前記トロリの海側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される海側カテナリと、前記トロリおよび前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリに掛け回されて前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリを前記トロリの移動に追従させるロープとを備える岸壁クレーンの制御方法において、
前記ロープの巻取りおよび繰出しを可能とするウィンチが前記水平部材に予め設置されていて、
前記ウィンチによる前記ロープの巻取りおよび繰出しにより前記トロリを陸側に移動させるトロリ退避制御を行うことを特徴とする岸壁クレーンの制御方法。
【請求項6】
一端を前記トロリに固定されていて前記陸側カテナリに設置されるシーブを経由して他端を前記水平部材に固定される陸側インナロープと、一端を前記トロリに固定されて前記海側糧なりに設置されるシーブを経由して他端を前記水平部材に固定される海側インナロープとが前記ロープとして予め設置されていて、
前記水平部材に設置されていて前記陸側インナロープの巻取りおよび繰出しを可能とする陸側ウィンチと、前記水平部材に設置されていて前記海側インナロープの繰出しを可能とする海側ウィンチとが前記ウィンチとして予め設置されていて、
前記陸側ウィンチで前記陸側インナロープの巻取りを行うとともに前記海側ウィンチで前記海側インナロープの繰出しを行うことで、前記トロリ退避制御を行う請求項5に記載の岸壁クレーンの制御方法。
【請求項7】
一端を前記水平部材の陸側の端部近傍に固定されていて、前記陸側カテナリに設置されるシーブと前記水平部材の陸側の端部近傍に配置されるシーブと前記水平部材の海側の端部近傍に配置されるシーブと前記海側カテナリに設置されるシーブとを順に経由して、他端を前記水平部材の海側の端部近傍に固定されるアウタロープが前記ロープとして予め設置されていて、
前記水平部材の陸側の端部近傍に配置されていて前記アウタロープの巻取りを可能とする第二ウィンチが前記ウィンチとして予め設置されていて、
前記第二ウィンチで前記アウタロープの巻取りを行うとともに前記陸側ウィンチで前記陸側インナロープの繰り出しを行うことで、前記陸側カテナリを陸側に移動させるカテナリ退避制御を行う請求項6に記載の岸壁クレーンの制御方法。
【請求項8】
前記カテナリ退避制御を行った後に前記トロリ退避制御を行う請求項7に記載の岸壁クレーンの制御方法。
【請求項9】
一端を前記トロリに固定されていて前記陸側カテナリに設置されるシーブを経由して他端を前記水平部材に固定される陸側インナロープと、一端を前記トロリに固定されて前記海側糧なりに設置されるシーブを経由して他端を前記水平部材に固定される海側インナロープと、
一端を前記水平部材の陸側の端部近傍に固定されていて、前記陸側カテナリに設置されるシーブと前記水平部材の陸側の端部近傍に配置されるシーブと前記水平部材の海側の端部近傍に配置されるシーブと前記海側カテナリに設置されるシーブとを順に経由して、他端を前記水平部材の海側の端部近傍に固定されるアウタロープとが前記ロープとして予め設置されていて、
前記水平部材に設置されていて前記海側インナロープの繰出しを可能とする海側ウィンチと、前記水平部材の陸側の端部近傍に配置されていて前記アウタロープの巻取りを可能とする第二ウィンチとが前記ウィンチとして予め設置されていて、
前記第二ウィンチで前記アウタロープの巻取りを行うとともに前記海側ウィンチで前記海側インナロープの繰出しを行うことで、前記陸側カテナリを陸側に移動させるカテナリ退避制御および前記トロリ退避制御を行う請求項5に記載の岸壁クレーンの制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トロリに追従して移動するカテナリを備える岸壁クレーンおよびその制御方法に関するものであり、詳しくはトロリが自走不能な場合でもトロリの退避を可能とする岸壁クレーンおよびその制御方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
トロリに追従して移動するカテナリを備える岸壁クレーンが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には海陸方向に延設される水平部材に沿って移動するトロリと、このトロリに追従する状態で水平部材に沿って移動するカテナリとを備える岸壁クレーンの構成が開示されている。トロリは自走するためのモータ等の駆動機構を備えていた。トロリとカテナリとの間にはロープが掛け回されていて、このロープによりカテナリはトロリに追従して適切な位置に移動することが可能だった。
【0003】
特許文献1に記載の岸壁クレーンに限らず一般的な岸壁クレーンは、トロリに運転室が併設されていた。クレーンオペレータは運転室に搭乗して、岸壁クレーンの操作を行っていた。駆動機構を構成するモータの故障等によりトロリが自走できなくなった場合、運転室のクレーンオペレータが岸壁クレーンから降りられない不具合があった。
【0004】
特にトロリが水平部材の海側に位置しているときは、岸壁クレーンのブームを起立させることができなかった。この場合は船舶の接岸および離岸が不能な状態となる。そのため一台のトロリの故障がコンテナターミナルにおける荷役スケジュールに影響を与える可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
日本国特開2012-201450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的はトロリが自走不能な場合でもトロリの退避を可能とする岸壁クレーンおよびその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための岸壁クレーンは、海陸方向に延設される水平部材と、この水平部材に沿って海陸方向に移動可能に構成されるトロリと、このトロリの陸側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される陸側カテナリと、前記トロリの海側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される海側カテナリと、前記トロリおよび前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリに掛け回されて前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリを前記トロリの移動に追従させるロープとを備える岸壁クレーンにおいて、前記トロリを陸側に退避させる退避機構を備えていて、前記退避機構が前記水平部材に設置されていて前記ロープの巻取りおよび繰出しを可能とするウィンチを有することを特徴とする。
【0008】
上記の目的を達成するための岸壁クレーンの制御方法は、海陸方向に延設される水平部材と、この水平部材に沿って海陸方向に移動可能に構成されるトロリと、このトロリの陸側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される陸側カテナリと、前記トロリの海側に配置されて前記水平部材に沿って移動可能に構成される海側カテナリと、前記トロリおよび前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリに掛け回されて前記陸側カテナリおよび前記海側カテナリを前記トロリの移動に追従させるロープとを備える岸壁クレーンの制御方法において、前記ロープの巻取りおよび繰出しを可能とするウィンチが前記水平部材に予め設置されていて、前記ウィンチによる前記ロープの巻取りおよび繰出しにより前記トロリを陸側に移動させるトロリ退避制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、トロリと陸側カテナリと海側カテナリとに掛け回されているロープとウィンチとを利用して、自走不能なトロリを陸側に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
岸壁クレーンの概略を例示する説明図である。
図1のトロリおよびカテナリに掛け回されるロープの状態を例示する説明図である。
図2のトロリおよびカテナリの通常時の移動の状態を例示する説明図である。
図2の陸側カテナリを陸側に退避させる際の状態を例示する説明図である。
図4のトロリを陸側に退避させる際の状態を例示する説明図である。
図2のトロリおよびカテナリを同時に陸側に退避させる際の状態を例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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