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公開番号
2025143931
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043455
出願日
2024-03-19
発明の名称
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の充填方法
出願人
株式会社大林組
代理人
弁理士法人プロスペック特許事務所
,
個人
主分類
E04G
21/02 20060101AFI20250925BHJP(建築物)
要約
【課題】構造部材同士を繋ぐ接合部に打設された充填材の上面及び内部における気泡の残留を低減して充填性を向上させることが可能な技術を提供する。
【解決手段】構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法は、接合部に充填材を打設する打設工程、接合部を画定する型枠を閉じる閉型工程、及び型枠に設けられた打設口を介して接合部に充填材を更に圧送して加圧する加圧工程を含む。打設工程において接合部の上方から充填材を打設した後に、閉型工程において接合部を型枠によって閉じてもよい。或いは、閉型工程において接合部を閉じた後に打設工程において打設口を介して充填材を打設してもよい。更に、加圧工程において接合部に更に圧送される充填材を充填材以外の材料によって上流側から押圧してもよい。加えて、接合部の上方の開口部を閉じる型枠と充填材との間に少なくとも通気性を有するシートを配設してもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記接合部に前記充填材を打設する工程である打設工程、
前記接合部を画定する型枠を閉じる工程である閉型工程、及び
前記型枠に設けられた打設口を介して前記接合部に前記充填材を更に圧送することによって前記充填材に圧力をかける工程である加圧工程、
を含む、構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記打設工程の後に前記閉型工程が行われ、
前記打設工程において、下側が型枠によって閉じられており且つ上側が開口部となっている前記接合部の上方から前記充填材を打設し、
前記閉型工程において、前記接合部の前記開口部を更なる型枠によって閉じる、
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
【請求項3】
請求項1に記載された構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記打設工程の前に前記閉型工程が行われ、
前記打設工程において、前記打設口を介して前記充填材を前記接合部に打設する、
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載された構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記加圧工程において、前記接合部に更に圧送される前記充填材を前記充填材そのものによって上流側から押圧する、
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
【請求項5】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載された構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記加圧工程において、前記接合部に更に圧送される前記充填材を前記充填材以外の材料によって上流側から押圧する、
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
【請求項6】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載された構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記接合部の上方の開口部を閉じる型枠と前記充填材との間に少なくとも通気性を有するシートが配設される、
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
【請求項7】
請求項4に記載された構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記接合部の上方の開口部を閉じる型枠と前記充填材との間に少なくとも通気性を有するシートが配設される、
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
【請求項8】
請求項5に記載された構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法であって、
前記接合部の上方の開口部を閉じる型枠と前記充填材との間に少なくとも通気性を有するシートが配設される、
構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の打設方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の充填方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば鋼桁橋を構成する床版等の構造部材同士を繋ぐ接合部(目地)にコンクリート又はモルタル等の充填材を充填する場合、充填材の練り混ぜ時及び/又は接合部への打設時に巻き込まれた空気が接合部の上面まで上昇してきて、接合部の上面に所謂「あばた」が生ずることがある。そこで、あばたの無い接合部を達成するためには、予め接合部の上面の嵩上げ(例えば、数mm程度)を行っておき、あばたが存在しなくなる深さまで切削する必要がある。この嵩上げ部の切削には、多大な時間及び労力を要するだけでなく、セメント成分等を含んだ粉塵が発生するため、コスト面及び環境面における影響が大きい。
【0003】
そこで、あばたを低減することを目的として、接合部に打設された充填材と伏せ枠との間に透水性シートを配設することが考えられる。しかしながら、充填材の上面には自重によっては圧力が上向きに作用しないため、透水性シートを配設しても表面的にはあばたの無い上面が形成されるものの、上面のすぐ下には気泡溜まりが存在する。このような気泡溜まりの存在は接合部における断面欠損となり、構造部材同士の接続強度に悪影響を及ぼす虞がある。この場合、あばたの無い接合部を達成するためには、接合部の上面のより大幅な嵩上げを予め行っておき、あばたが存在しない領域に到達するまで、より深く上面を切削する必要があるため、コスト面及び環境面における影響がより大きくなる。
【0004】
一方、当該技術分野においては、例えば、構造部材の軽量化、鉄筋使用量の削減及び/又は防水性能の向上等の要求の高まりに伴い、超高強度繊維補強コンクリート(以降、「UFC」とも称する。)等の超高強度材料が使用される機会が増えてきている(例えば、特許文献1に記載された背景技術を参照。)。このような超高強度材料は高い流動性を有するので接合部へ打設しただけでは上面が水平になってしまうため、例えば鋼桁橋の路面等のように勾配のある施工箇所においては接合部に打設された充填材の上面に伏せ枠(「伏せ型枠」、「蓋型枠」又は「上面型枠」等とも称する。)を被せて施工箇所における勾配に上面の勾配を合わせることが必要になる。
【0005】
しかしながら、上記のように接合部に打設された充填材の上面に伏せ枠を被せると、接合部の上面から気泡が抜けにくくなり、上述したあばたが更に発生し易くなる。また、UFCのように繊維が混和された充填材が使用される場合においては捕集材が付着し難く、接合部の上面におけるあばたの補修が困難である。従って、あばたの無い接合部を達成するためには、やはり接合部の上面の嵩上げを予め行っておき、あばたが存在しなくなる深さまで切削する必要がある。この嵩上げ部の切削には、多大な時間及び労力を要するだけでなく、セメント成分及び鉄等を含んだ粉塵が発生するため、コスト面及び環境面における影響が更に大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-175160号公報
特許第7366806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したように、当該技術分野においては、構造部材同士を繋ぐ接合部(目地)に打設された充填材の上面及び内部における気泡の残留を低減して充填性を向上させることが可能な技術が要求されている。
【0008】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、構造部材同士を繋ぐ接合部に打設された充填材の上面及び内部における気泡の残留を低減して充填性を向上させることが可能な技術を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、鋭意研究の結果、構造部材同士を繋ぐ接合部に充填材を打設して接合部に打設された充填材に加圧することにより上記課題を解決することができることを見出した。
【0010】
具体的には、本開示に係る構造部材同士を繋ぐ接合部への充填材の充填方法(以降、「本開示方法」とも称する。)は、以下に列挙する打設工程、閉型工程及び加圧工程を含む。尚、打設工程及び閉型工程の実行順序は問わない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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