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公開番号
2025127079
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023586
出願日
2024-02-20
発明の名称
コンクリートの打設管理方法
出願人
株式会社大林組
,
ESEコンサルティング合同会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E21D
11/10 20060101AFI20250825BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】打設されたコンクリートの実際の硬化の進行状況を把握可能としたコンクリートの打設管理方法を提供する。
【解決手段】コンクリートC1の打設管理方法は、まず、トンネル1の内周面1Sと型枠2との間の打設領域3にセンサーケーブル20を配置してから、打設領域3にコンクリートC1を打設する。そして、コンクリートC1の硬化中において、センサーケーブル20にパルス波を印加することで硬化中のTDR波形を取得する。センサーケーブル20を伝播するパルス波の伝播速度と、コンクリートC1の機械的強度との相関関係に基づいて、硬化中のTDR波形におけるパルス波の伝播速度から、コンクリートC1の硬化状況に関する情報を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トンネルの内周面と型枠との間の打設領域にセンサーケーブルを配置し、
前記打設領域にコンクリートを打設し、
前記コンクリートの硬化中において、前記センサーケーブルにパルス波を印加することで硬化中のTDR波形を取得し、
前記センサーケーブルを伝播するパルス波の伝播速度と前記コンクリートの機械的強度との相関関係に基づいて、前記硬化中のTDR波形におけるパルス波の伝播速度から前記コンクリートの硬化状況に関する情報を出力する
ことを特徴とするコンクリートの打設管理方法。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記打設領域に前記コンクリートを打設する前に、
前記コンクリートの硬化時間と前記センサーケーブルを伝播するパルス波の伝播速度との第1対応関係を取得し、
前記コンクリートの硬化時間と前記コンクリートの機械的強度との第2対応関係を取得し、
前記第1対応関係と前記第2対応関係とに基づいて、前記センサーケーブルを伝播するパルス波の伝播速度と前記コンクリートの機械的強度との前記相関関係を予め取得する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打設管理方法。
【請求項3】
前記打設領域に前記コンクリートを打設する際に、前記コンクリートを打設しながら前記センサーケーブルを用いて打設中のTDR波形を取得し、
前記打設中のTDR波形において、前記コンクリートの打設面における空気と前記コンクリートとの間の誘電特性の差異による反射パルス波の強度の変化に基づいて、前記コンクリートの打設高さを計測する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリートの打設管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートの打設管理方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネル覆工では、トンネルの内周面とセントル(型枠)との間の打設領域にコンクリートが打設される。トンネル覆工では、打設領域に充填されたコンクリートの品質を管理するために、コンクリートが空洞等を発生させることなく確実に充填されたか否かを把握する必要がある。例えば、特許文献1には、トンネルの覆工の未充填箇所を特定するための未充填箇所の検出装置が記載されている。
【0003】
特許文献1の検出装置は、被覆導線と、測定装置本体と、を備える。被覆導線は、トンネルの内周面に沿って周方向にほぼ一周に亘って配置される。測定装置本体は、被覆導線にパルス波を印加するとともに、当該パルス波が反射した反射パルス波を検出する。特許文献1の検出装置では、コンクリートと空気との誘電特性の違いによる特性インピーダンスの変化によってパルス波の一部が反射した反射パルス波を検出することで、空気溜まりを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3204605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、打設領域に打設されたコンクリートの硬化の進行状況は、外部から確認することが困難である。そのため、従来では、脱枠のタイミングを判断するために、打設されたコンクリートの圧縮強度の経時変化を予め室内試験によって計測するとともに、圧縮強度の経時変化の計測結果に基づいて脱枠可否の判断を行う。しかし、このような手法では、実際の打設状況の差異による硬化速度のバラツキなどを考慮することができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するコンクリートの管理方法は、トンネルの内周面と型枠との間の打設領域にセンサーケーブルを配置し、前記打設領域にコンクリートを打設し、前記コンクリートの硬化中において、前記センサーケーブルにパルス波を印加することで硬化中のTDR波形を取得し、前記センサーケーブルを伝播するパルス波の伝播速度と前記コンクリートの機械的強度との相関関係に基づいて、前記硬化中のTDR波形におけるパルス波の伝播速度から前記コンクリートの硬化状況に関する情報を出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、打設されたコンクリートの実際の硬化の進行状況を把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、打設領域にコンクリートが打設された状態のトンネルの軸方向と直交する断面構造を示す模式図である。
図2は、打設領域にコンクリートを打設している状態のトンネルの軸方向と直交する断面構造を示す模式図である。
図3は、センサーケーブルの断面図である。
図4は、計測システムのブロック図である。
図5は、コンクリート打設前のTDR波形を示すグラフである。
図6は、コンクリート打設時のTDR波形を示すグラフである。
図7は、コンクリートの打設完了直後のTDR波形を示すグラフである。
図8は、コンクリートの打設完了から硬化が進行した状態のTDR波形を示すグラフである。
図9は、コンクリートの硬化状況に応じた、センサーケーブルを伝播するパルス波の伝播速度とコンクリートの一軸圧縮強度との相関関係を示すグラフである。
図10は、表示部に表示される画面の一例を示す模式図である。
図11は、トンネル内の軸方向の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、打設管理方法の一実施形態について図1~図11を参照して説明する。
[トンネル1及び型枠2の構成]
図1に示すように、本実施形態の打設管理方法では、トンネル1の内周面1Sに対して覆工されるコンクリートC1の硬化の進行状況を評価する。
【0010】
トンネル1の内周面1Sは、例えば、断面視で半円状などの任意の形状を有する。コンクリートC1は、トンネル1の内周面1Sと型枠2との間の打設領域3に打設される。型枠2は、例えば、トンネル覆工に用いられるセントルである。型枠2は、トンネル1の内周面1Sに対して所定の間隔を空けて配置される。型枠2の形状は、トンネル1の内周面1Sの形状や内周面1Sを覆うコンクリートC1に要求される厚さに応じて決定される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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