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公開番号2025137520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025110244,2024075301
出願日2025-06-30,2019-10-29
発明の名称ヘキソースの酵素的製造
出願人ボヌモーズ、インコーポレイテッド
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類C12P 19/02 20060101AFI20250911BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】改善された酵素的方法によって糖類からヘキソースを製造する方法の提供。
【解決手段】
改善された酵素的方法によって糖類からヘキソースを製造する方法が本明細書に開示される。改善された方法は、デンプンもしくはデンプン誘導体、セルロースもしくはセルロース誘導体、又はスクロースをグルコース6-リン酸(G6P)中間体に変換するために以前に報告された酵素よりも高い活性を有する酵素を利用する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
デンプン又はデンプン誘導体からヘキソースを酵素的に製造するための改善された方法であって、該改善は、
a)ホスホグルコムターゼ(PGM)によって触媒される、グルコース1-リン酸(G1P)をグルコース6-リン酸(G6P)に変換するステップであって、該PGMは、配列番号2~8のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記ステップ、
b)α-グルカンホスホリラーゼ(aGP)によって触媒される、デンプン誘導体をG1Pに変換するステップであって、該aGPは、配列番号10~13のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記ステップ、及び
c)4-α-グルカントランスフェラーゼ(4GT)によって触媒される、デンプン誘導体をトランスグリコシル化するステップであって、該4GTは、配列番号15~17のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記ステップ、
の少なくとも1つを含む、上記改善された方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
セルロース又はセルロース誘導体からヘキソースを酵素的に製造するための改善された方法であって、該改善は、ホスホグルコムターゼ(PGM)によって触媒される、G1Pをグルコース6-リン酸(G6P)に変換するステップを含み、該PGMは、配列番号2~8のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記改善された方法。
【請求項3】
スクロースからヘキソースを酵素的に製造するための改善された方法であって、該改善は、
a)ホスホグルコムターゼ(PGM)によって触媒される、グルコース1-リン酸(G1P)をグルコース6-リン酸(G6P)に変換するステップであって、該PGMが、配列番号2~8のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記ステップ、及び
b)スクロースホスホリラーゼを用いてスクロースをグルコース1-リン酸(G1P)に変換するステップであって、該スクロースホスホリラーゼは、配列番号19~25のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記ステップ、
の少なくとも1つを含む、上記改善された方法。
【請求項4】
ヘキソースが、アロース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、アルトロース、タロース、ソルボース、グロース、イドース、アルロース、イノシトール及びタガトースからなる群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の改善された方法。
【請求項5】
デンプン誘導体が、アミロース、アミロペクチン、可溶性デンプン、アミロデキストリン、マルトトリオース、マルトース及びマルトデキストリンからなる群から選択される、請求項1に記載の改善された方法。
【請求項6】
ヘキソースリン酸ホスファターゼを使用してヘキソースリン酸を脱リン酸化するステップをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の改善された方法。
【請求項7】
方法のステップが、単一の反応容器内で行われる、請求項6に記載の改善された方法。
【請求項8】
方法のステップが、ATPを含まず(ATP-free)、NAD(P)(H)を含まず(NAD(P)(H)-free)に、約0.1mM~約150mMのリン酸濃度で行われ、リン酸塩は再利用され、及び/又はヘキソースリン酸を脱リン酸化するステップは、エネルギー的に好適な化学反応を伴う、請求項7に記載の改善された方法。
【請求項9】
方法ステップが、
約37℃~約85℃の範囲の温度、
約5.0~約8.0の範囲のpH、又は
約0.5時間~約48時間、もしくは連続反応として、
のうちの少なくとも1つの方法条件下で行われる、
請求項1~8のいずれか一項に記載の改善された方法。
【請求項10】
ヘキソースをその糖アルコールに還元するステップをさらに含む、請求項4に記載の改善された方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2018年10月29日に出願された米国特許出願第62/752,061号及び2019年6月5日に出願された米国特許出願第62/857,543号の優先権を主張し、これらはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,400 文字)【0002】
本発明は、ヘキソース単糖類の調製方法に関する。より具体的には、本発明は、以前に報告されたものよりも高い活性を有する酵素を使用して、中間体、グルコース6-リン酸(G6P)を調製する改善された方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
ヘキソースは、6個の炭素原子を有する単糖類である。ヘキソースは官能基によって分類することができ、アルドヘキソースは1位にアルデヒドを有し、ケトヘキソースは2位にそのケトンを有する。アルドヘキソース(又はアルドース)には、アロース、アルトロース、グルコース、グロース、ガラクトース、イドース、タロース及びマンノースが含まれる。ケトヘキソース(又はケトース)には、プシコース(アルロース)、フルクトース、タガトース、及びソルボースが含まれる。イノシトールは、アルデヒド基やケトース基を有さないヘキソースであり、炭素環式糖として特徴付けられる。
【0004】
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2018/169957号は、酵素的変換によって糖類からヘキソースを調製する方法を記載している。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2017/059278号及び国際公開第2018/004310号は、酵素的変換によって糖類からタガトースを調製する方法を記載している。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2018/112139号は、酵素的変換によって糖類からアルロースを調製する方法を記載している。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる韓国特許第20040098757号明細書は、酵素的変換によって糖類からフルクトース6-リン酸を調製する方法を記載している。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる中国特許第106148425号は、酵素的変換によって糖類からイノシトールを調製する方法を記載している。これらの方法のそれぞれにおいて、グルコース6-リン酸(G6P)は酵素的経路の中間体である。
【0005】
高収率での酵素的なヘキソース製造の開発にもかかわらず、例えば、より少量の酵素でより高い収率を得ることができる、さらに改善されたヘキソース製造方法を提供することが依然として必要とされている。ヘキソース製造のコスト低減に対する工業的及び商業的な強い関心があり、この低減は、酵素の使用量の低減、より高い活性を有する酵素、及び糖類をG6P中間体に変換するのにより効果的な酵素の組み合わせの使用を含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に記載の発明は、一般に、様々な糖類出発材料からの酵素的変換によってヘキソースを調製するための改善された方法(processes)に関する。糖類は、デンプンもしくはデンプン誘導体、セルロースもしくはセルロース誘導体、又はスクロースから選択され得る。本発明の改善された方法では、示されるように、方法ステップに使用される酵素は、ヘキソースの調製のために以前に開示された酵素よりも改善された活性を有する。
【0007】
デンプン又はデンプン誘導体からヘキソースを酵素的に製造するための本発明のいくつかの改善された方法であって、改善は、a)ホスホグルコムターゼ(PGM)によって触媒される、グルコース1-リン酸(G1P)をグルコース6-リン酸(G6P)に変換するステップであり、PGMは、配列番号2~8のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、ステップ、b)アルファ-グルカンホスホリラーゼ(αGP)によって触媒される、デンプン誘導体をG1Pに変換するステップであり、αGPは、配列番号10~13のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、ステップ、及び4-α-グルカントランスフェラーゼ(4GT)によって触媒される、デンプン誘導体をトランスグリコシル化するステップであり、4GTは、配列番号15~17のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、ステップ、の少なくとも1つを含む。
【0008】
セルロース又はセルロース誘導体からヘキソースを酵素的に製造するための本発明のいくつかの改善された方法であって、改善は、ホスホグルコムターゼ(PGM)によって触媒される、G1Pをグルコース6-リン酸(G6P)に変換するステップを含み、PGMは、配列番号2~8のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
【0009】
スクロースからヘキソースを酵素的に製造するための本発明のいくつかの改善された方法であって、改善は、a)ホスホグルコムターゼ(PGM)によって触媒される、グルコース1-リン酸(G1P)をグルコース6-リン酸(G6P)に変換するステップであり、PGMは、配列番号2~8のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、ステップ、及びb)スクロースホスホリラーゼを使用してスクロースをグルコース1-リン酸(G1P)に変換するステップであり、スクロースホスホリラーゼは、配列番号19~25のいずれか1つと少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、ステップ、の少なくとも1つを含む。
【0010】
本発明のいくつかの改善された方法では、ヘキソースは、アロース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、アルトロース、タロース、ソルボース、グロース、イドース、アルロース、イノシトール及びタガトースから選択される。本発明のいくつかの改善された方法は、ヘキソースリン酸ホスファターゼを使用してヘキソースリン酸を脱リン酸化するステップをさらに含む。
(【0011】以降は省略されています)

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