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公開番号
2025137150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024036196
出願日
2024-03-08
発明の名称
スキンパック用台紙及びスキンパック包装体
出願人
王子ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
B32B
27/10 20060101AFI20250911BHJP(積層体)
要約
【課題】落下などの衝撃から被包装体である収容物品を保護しうる緩衝性を有するとともに、包装適性にも優れるスキンパック用台紙。
【解決手段】紙基材層の少なくとも一方の面に熱可塑性樹脂層を有するスキンパック用台紙であって、前記スキンパック用台紙は、前記熱可塑性樹脂層、カール調整層、前記紙基材層をこの順に有し、前記カール調整層は、顔料を含有し、かつ、塗工量4.0g/m
2
以上であり、前記スキンパック用台紙は前記カール調整層に対して前記紙基材層が内側になるようにカールしており、前記スキンパック用台紙の圧縮試験において、0.49hPa荷重下における厚さ寸法をT0とし、49.03hPa荷重下における前記サンプルの厚さ寸法をTmとしたとき、T0-Tmの値が、0.10~3.00mmである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
紙基材層の少なくとも一方の面に熱可塑性樹脂層を有するスキンパック用台紙であって、
前記スキンパック用台紙は、前記熱可塑性樹脂層、カール調整層、前記紙基材層をこの順に有し、
前記カール調整層は、顔料を含有し、かつ、塗工量4.0g/m
2
以上であり、
前記スキンパック用台紙は前記カール調整層に対して前記紙基材層が内側になるようにカールしており、
前記スキンパック用台紙の中央部分から切り出したサンプルを用いたKES圧縮特性試験機による測定において、圧縮面積2.0cm
2
、0.49hPa荷重下における前記サンプルの厚さ寸法をT0とし、さらに加圧速度0.02mm/秒で49.03hPa荷重下になるまで前記サンプルを圧縮し、49.03hPa荷重下における前記サンプルの厚さ寸法をTmとしたとき、
T0-Tmの値が、0.10~3.00mmである、ことを特徴とするスキンパック用台紙。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記紙基材層を構成するパルプ繊維のルンケル比が0.50~1.50である、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項3】
前記紙基材層における灰分量が10.0質量%以下である、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項4】
前記スキンパック用台紙の前記紙基材層側から測定した光沢度が5%以上である、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項5】
前記紙基材層は、前記カール調整層側から紙基材層A、接着剤層、紙基材層Bからなる合紙であり、
前記紙基材層Aの坪量を坪量Aとし、前記紙基材層Bの坪量を坪量Bとしたとき、前記坪量Aの前記坪量Bに対する比の値(坪量A/坪量B)が、3.0~7.0である請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項6】
前記スキンパック用台紙の縦(MD)280mm×横(CD)180mm相当でのカール量が2~22mmである、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項7】
前記スキンパック用台紙の厚さが、400~900μmである、請求項1に記載のスキンパック用台紙。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のスキンパック用台紙と、収容物品と、樹脂フィルムとを有するスキンパック包装体であって、
前記スキンパック用台紙は、前記収容物品が配置された側から順に、前記熱可塑性樹脂層、前記カール調整層、及び前記紙基材層を有し、
前記収容物品が、前記スキンパック用台紙と前記樹脂フィルムとの間に収容されている、スキンパック包装体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、スキンパック用台紙及びスキンパック包装体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
食品包装の分野では、食品の鮮度保持及びロングライフ化を実現するスキンパックが使用されており、トレー上に食品を載せ、トレーと食品とをバリアフィルムを用いて真空パックしている。スキンパックは、特に精肉等の包装に用いた場合、ドリップ(保存時に食品から出る水分)を抑制できるため、賞味期限を延長でき、食品ロスを低減できる観点からも使用が進んでいる。また、食品を基材の中央に固定できるため、吊り下げが可能であり、少ないスペースに多くの製品を陳列できる。
【0003】
スキンパック包装体は食品の可食期間を延長するため、冷凍された状態で保管されることも多い。冷凍下のような低温環境においては食品自体が硬くなり、加えて包材が脆くなる場合がある。また、結露等により水滴が付着し、滑りやすくなることで、消費者が手に取ったときに落下させてしまう場合もある。低温環境における包材の強度に関し、例えば、特許文献1では、低温条件下でも脆くなりにくいフィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-145152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のようなフィルムを用いたとしても、スキンパック包装体の落下などの衝撃による内容物の破損という課題は依然として残されている。
また、スキンパック包装体に用いる台紙には包装適性も求められる。
本開示は、落下などの衝撃から被包装体である収容物品を保護しうる緩衝性を有するとともに、包装適性にも優れるスキンパック用台紙を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下の通りである。
〔1〕
紙基材層の少なくとも一方の面に熱可塑性樹脂層を有するスキンパック用台紙であって、
前記スキンパック用台紙は、前記熱可塑性樹脂層、カール調整層、前記紙基材層をこの順に有し、
前記カール調整層は、顔料を含有し、かつ、塗工量4.0g/m
2
以上であり、
前記スキンパック用台紙は前記カール調整層に対して前記紙基材層が内側になるようにカールしており、
前記スキンパック用台紙の中央部分から切り出したサンプルを用いたKES圧縮特性試験機による測定において、圧縮面積2.0cm
2
、0.49hPa荷重下における前記サンプルの厚さ寸法をT0とし、さらに加圧速度0.02mm/秒で49.03hPa荷重下になるまで前記サンプルを圧縮し、49.03hPa荷重下における前記サンプルの厚さ寸法をTmとしたとき、
T0-Tmの値が、0.10~3.00mmである、ことを特徴とするスキンパック用台紙。
〔2〕
前記紙基材層を構成するパルプ繊維のルンケル比が0.50~1.50である、〔1〕に記載のスキンパック用台紙。
〔3〕
前記紙基材層における灰分量が10.0質量%以下である、〔1〕又は〔2〕に記載のスキンパック用台紙。
〔4〕
前記スキンパック用台紙の前記紙基材層側から測定した光沢度が5%以上である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔5〕
前記紙基材層は、前記カール調整層側から紙基材層A、接着剤層、紙基材層Bからなる合紙であり、
前記紙基材層Aの坪量を坪量Aとし、前記紙基材層Bの坪量を坪量Bとしたとき、前記坪量Aの前記坪量Bに対する比の値(坪量A/坪量B)が、3.0~7.0である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔6〕
前記スキンパック用台紙の縦(MD)280mm×横(CD)180mm相当でのカール量が2~22mmである、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔7〕
前記スキンパック用台紙の厚さが、400~900μmである、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙。
〔8〕
〔1〕~〔7〕のいずれかに記載のスキンパック用台紙と、収容物品と、樹脂フィルムとを有するスキンパック包装体であって、
前記スキンパック用台紙は、前記収容物品が配置された側から順に、前記熱可塑性樹脂層、前記カール調整層、及び前記紙基材層を有し、
前記収容物品が、前記スキンパック用台紙と前記樹脂フィルムとの間に収容されている、スキンパック包装体。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、落下などの衝撃から被包装体である収容物品を保護しうる緩衝性を有するとともに、包装適性にも優れるスキンパック用台紙を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において、数値範囲を表す「X以上Y以下」及び「X~Y」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲の下限値と上限値とが個別に記載されている場合、当該数値範囲は、任意の下限値と任意の上限値とを組み合わせたものとすることができる。
また、例えば「X、Y及びZからなる群から選択される少なくとも一」のような記載は、X、Y、Z、XとYとの組合せ、XとZとの組合せ、YとZとの組合せ、又はXとYとZとの組合せのいずれかを意味する。
【0009】
「縦方向」とは、紙基材における抄紙方向(MD)であって、繊維が配向する方向である。また、「横方向」とは抄紙方向に対して垂直な方向(CD)である。
【0010】
<スキンパック用台紙>
本発明者らは、落下などの衝撃から被包装体である収容物品を保護しうる緩衝性を台紙に付与することを検討した。そして、スキンパック用台紙をカール調整層に対して紙基材層が内側になるようにカール、すなわち収容物品側に凸となるようにカールさせ、特定の範囲の圧縮量を持たせることで、緩衝性に加え包装適性も良好になることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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