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公開番号2025136303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034768
出願日2024-03-07
発明の名称磁気センサシステム、磁気センサユニット、処理装置
出願人株式会社マグネア
代理人個人,個人
主分類G01B 7/30 20060101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約【課題】本開示の目的は、カテーテル等の医療用デバイスを操作するガイドワイヤ等のワイヤをデリバリする場合に、ワイヤの回転角算出の精度を向上できる磁気センサシステムを提供する。
【解決手段】後端部122から先端部121まで延在するルーメン123を形成した筒状体12と、後端部122に配置された磁石13と、先端部121と後端部122との間の第1位置p1に配置された第1磁気センサ14と、第1磁気センサ14から取得したデータを処理する処理装置16と、を備える。磁石13は、磁性体を含むワイヤWがルーメン123に進入するときに、ワイヤWの一部であるターゲット領域を着磁させる。第1磁気センサ14は、ターゲット領域Wtが第1位置p1に配置されたときにターゲット領域Wtの第1着磁状態s1を検出する。処理装置16は、第1着磁状態s1に基づいて、ターゲット領域Wtの回転角θ1を算出する回転角算出部161を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
磁気センサユニットと、前記磁気センサユニットから取得したデータを処理する処理装置と、を備え、
前記磁気センサユニットが、後端部から先端部まで延在するルーメンを形成した筒状体と、前記後端部に配置された磁石と、前記先端部と前記後端部との間の所定位置に配置された磁気センサと、を含み、
前記磁石は、磁性体を含むワイヤが前記ルーメンに進入するときに、前記ワイヤの一部であるターゲット領域を着磁し、
前記磁気センサは、前記ターゲット領域が前記所定位置に配置されたときに前記ターゲット領域の着磁状態を検出し、
前記処理装置が、前記着磁状態に基づいて、前記ターゲット領域の回転角を算出する回転角算出手段を含む、磁気センサシステム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記所定位置は、第１位置であり、
前記磁気センサは、第１磁気センサであり、
前記着磁状態は、第１着磁状態であり、
前記磁気センサユニットが、前記第１位置と前記後端部との間の第２位置に配置された第２磁気センサを含み、
前記第２磁気センサは、前記ターゲット領域が前記第２位置に配置されたときに前記ターゲット領域の第２着磁状態を検出し、
前記回転角算出手段は、前記第１着磁状態及び前記第２着磁状態に基づいて、前記ターゲット領域の回転角を算出する、請求項１に記載の磁気センサシステム。
【請求項３】
前記処理装置が、前記第１着磁状態と前記第２着磁状態とに基づいて前記ターゲット領域の角速度を算出する角速度算出手段を含む、請求項２に記載の磁気センサシステム。
【請求項４】
前記磁石の磁力分布を記憶する記憶装置を備え、
前記処理装置が、前記ターゲット領域が前記磁石を通過した通過位置を算出する通過位置算出手段を含み、
前記通過位置算出手段は、前記磁力分布と前記第２着磁状態とに基づいて前記通過位置を算出する、請求項２又は３に記載の磁気センサシステム。
【請求項５】
後端部から先端部まで延在するルーメンを形成した筒状体と、前記後端部に配置された磁石と、前記先端部と前記後端部との間の所定位置に配置された磁気センサと、を備え、
前記磁石は、磁性体を含むワイヤが前記ルーメンに進入するときに、前記ワイヤの一部であるターゲット領域を着磁し、
前記磁気センサは、前記ターゲット領域が前記所定位置に配置されたときに前記ターゲット領域の着磁状態を検出する、磁気センサユニット。
【請求項６】
磁気センサユニットから取得したデータを処理する処理装置であって、
前記磁気センサユニットが、後端部から先端部まで延在するルーメンを形成した筒状体と、前記後端部に配置された磁石と、前記先端部と前記後端部との間の所定位置に配置された磁気センサと、を含み、
前記磁石は、磁性体を含むワイヤが前記ルーメンに進入するときに、前記ワイヤの一部であるターゲット領域を着磁し、
前記磁気センサは、前記ターゲット領域が前記所定位置に配置されたときに前記ターゲット領域の着磁状態を検出し、
前記着磁状態に基づいて、前記ターゲット領域の回転角を算出する回転角算出手段を含む、処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、磁気センサに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、環状のエンコーダを着磁してステアリング軸等の回転体に装着し、エンコーダの周囲に複数の磁気センサを配置し、エンコーダの磁力分布の変化を検出することによって、回転体の回転角を算出する技術が紹介されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－２４２２０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、カテーテル等の医療用デバイスを操作するガイドワイヤ等のワイヤをデリバリする際に、ワイヤの回転状態を計測したいという要望がある。しかし、ワイヤは保磁力が弱いため、デリバリ時に外部磁界の影響を受けやすく、磁力分布が変化しやすい。このため、カテーテル等の医療用デバイスを操作するガイドワイヤ等のワイヤをデリバリする場合に、ターゲット領域の磁力分布の検出精度が下がり、ワイヤの回転角算出の精度が下がるという問題があった。
【０００５】
そこで、本開示の目的は、ワイヤの回転角算出の精度を向上できる磁気センサシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本開示の磁気センサシステムは、磁気センサユニットと、磁気センサから取得したデータを処理する処理装置と、を備え、磁気センサユニットが、後端部から先端部まで延在するルーメンを形成した筒状体と、後端部に配置された磁石と、先端部と後端部との間の第１位置に配置された第１磁気センサと、を含み、磁石は、磁性体を含むワイヤがルーメンに進入するときに、ワイヤの一部であるターゲット領域を着磁させ、第１磁気センサは、ターゲット領域が第１位置に配置されたときにターゲット領域の第１着磁状態を検出し、処理装置が、第１着磁状態に基づいて、ターゲット領域の回転角を算出する回転角算出手段を含むことを特徴とする。
【０００７】
本開示の磁気センサシステムによれば、ターゲット領域が磁石の近傍を通過する毎にターゲット領域が着磁されるため、ワイヤの保磁力の弱さを補完し、ワイヤの回転角算出の精度を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本開示の磁気センサシステムの模式図である。
磁気センサユニットの、（ａ）磁石の位置ｐ０における端面模式図、（ｂ）第２位置ｐ２における端面模式図、（ｃ）第１位置ｐ１における端面模式図である。
磁気センサユニットとターゲット領域の位置関係を示す模式図である。
磁気センサシステムのブロック図である。
（ａ）磁気の計測領域を示す模式図、（ｂ）磁束を示す模式図である。
磁気の計測位置を示す模式図である。
通過位置算出用の磁力分布を示すグラフである。
回転角算出用の磁力分布を示すグラフである。
回転角の算出手順を示すフローチャートである。
角速度の算出手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示を磁気センサシステムに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１０】
図１（ａ）に示すように、磁気センサシステム１は、カテーテル等の医療用デバイス２に挿通されるガイドワイヤ等のワイヤＷの回転状態を計測するために用いられるものである。磁気センサシステム１は、ワイヤＷを操作するためのＹ字コネクタ３に装着して使用される。図１（ｂ）に示すように、磁気センサシステム１は、磁気センサユニット１１と、磁気センサユニット１１から取得したデータを処理する処理装置１６と、通過位置算出用の磁力分布ｍ１及び回転角算出用の磁力分布ｍ２を記憶する記憶装置１７とを備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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