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公開番号2025132669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030384
出願日2024-02-29
発明の名称加飾用積層フィルムの製造方法
出願人株式会社クレハ
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B29C 48/88 20190101AFI20250903BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】アクリル系樹脂フィルムとフッ化ビニリデン系樹脂フィルムを積層しており、延伸性が高く、かつ、延伸後にもフッ化ビニリデン系樹脂フィルムの透明性が良好な加飾用積層フィルムの製造方法を提供すること。
【解決手段】フッ化ビニリデン系樹脂と、フッ化ビニリデン系樹脂100質量部に対して0.3質量部以上5.0質量部以下のアルキル四級アンモニウム硫酸塩と、を含むフッ化ビニリデン系樹脂組成物を熱溶融する工程と、アクリル系樹脂を含むアクリル系樹脂組成物を熱溶融する工程と、前記前記熱溶融したフッ化ビニリデン系樹脂組成物および熱溶融したアクリル系樹脂組成物を共押出して積層フィルムを成膜する工程と、前記成膜された積層フィルムを、150℃以上の温度を保持したまま、表面温度が125℃以下である冷却ロールに接触させて冷却する工程と、を有する、加飾用積層フィルムの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
フッ化ビニリデン系樹脂と、フッ化ビニリデン系樹脂100質量部に対して0.3質量部以上5.0質量部以下のアルキル四級アンモニウム硫酸塩と、を含むフッ化ビニリデン系樹脂組成物を熱溶融する工程と、
アクリル系樹脂を含むアクリル系樹脂組成物を熱溶融する工程と、
前記前記熱溶融したフッ化ビニリデン系樹脂組成物および熱溶融したアクリル系樹脂組成物を共押出して積層フィルムを成膜する工程と、
前記成膜された積層フィルムを、150℃以上の温度を保持したまま、表面温度が125℃以下である冷却ロールに接触させて冷却する工程と、
を有する、加飾用積層フィルムの製造方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記アクリル系樹脂は、メタクリル酸エステル系樹脂である、
請求項1に記載の加飾用積層フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記フッ化ビニリデン系樹脂組成物は、インヘレント粘度が0.80dl/g以上1.20dl/g以下であるフッ化ビニリデン系樹脂を含む、
請求項1に記載の加飾用積層フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記アルキル四級アンモニウム硫酸塩は、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩である、
請求項1に記載の加飾用積層フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記フッ化ビニリデン系樹脂組成物の溶融温度は、210℃以上260℃以下である、
請求項1に記載の加飾用積層フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加飾用積層フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
耐久性の向上や装飾などを目的として、自動車、家電製品、家具、建築物などに加飾用フィルムを貼り付けることがある。特に、自動車の内外装については、従来行われていた塗装を加飾用フィルムで代替することにより、意匠性の向上、軽量化、製造工程の簡略化、および塗料に含まれる溶剤による環境汚染の低減などが期待されている。
【0003】
加飾用フィルムとしては、基材の意匠表現を損なわないよう、透明性が高いアクリル系樹脂フィルム(以下、アクリル系樹脂を「AC系樹脂」、アクリル系樹脂フィルムを「AC系樹脂フィルム」、アクリル系樹脂組成物を「AC系樹脂組成物」と記載することがある)が用いられる。一方で、AC系樹脂フィルムは耐薬品性に劣るため、耐薬品性、対候性、耐擦傷性等に優れるフッ化ビニリデン系樹脂フィルム(以下、フッ化ビニリデン系樹脂を「VDF系樹脂」、フッ化ビニリデン系樹脂フィルムを「VDF系樹脂フィルム」、フッ化ビニリデン系樹脂組成物を「VDF系樹脂組成物」と記載することがある)をAC系樹脂フィルムに積層した積層フィルムとして用いられる(特許文献1、特許文献2等)。
【0004】
加飾用フィルムは、真空成形や圧空成形等の方法で、加熱および延伸されながら基材の表面に貼り付けられる(特許文献1、特許文献2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-187934号公報
国際公開第2021/161899号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
VDF系樹脂フィルムは、通常は加熱しながら延伸しても透明性が低下する(ヘイズが高くなる)ことはない。しかし、本発明者らの知見によると、VDF系樹脂フィルムをAC系樹脂フィルムと積層した積層フィルムには、加熱しながら延伸するとVDF系樹脂フィルムの透明性が低下してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、AC系樹脂フィルムとVDF系樹脂フィルムを積層した加飾用の積層フィルムの製造方法であって、延伸後にもVDF系樹脂フィルムの透明性が良好な積層フィルムを製造する方法を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の一実施形態は、下記[1]~[5]の加飾用積層フィルムの製造方法に関する。
[1]フッ化ビニリデン系樹脂と、フッ化ビニリデン系樹脂100質量部に対して0.3質量部以上5.0質量部以下のアルキル四級アンモニウム硫酸塩と、を含むフッ化ビニリデン系樹脂組成物を熱溶融する工程と、アクリル系樹脂を含むアクリル系樹脂組成物を熱溶融する工程と、前記前記熱溶融したフッ化ビニリデン系樹脂組成物および熱溶融したアクリル系樹脂組成物を共押出して積層フィルムを成膜する工程と、前記成膜された積層フィルムを、150℃以上の温度を保持したまま、表面温度が125℃以下である冷却ロールに接触させて冷却する工程と、を有する、加飾用積層フィルムの製造方法。
[2]前記アクリル系樹脂は、メタクリル酸エステル系樹脂である、[1]に記載の加飾用積層フィルムの製造方法。
[3]前記フッ化ビニリデン系樹脂組成物は、インヘレント粘度が0.80dl/g以上1.20dl/g以下であるフッ化ビニリデン系樹脂を含む、[1]または[2]に記載の加飾用積層フィルムの製造方法。
[4]前記アルキル四級アンモニウム硫酸塩は、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩である、[1]~[3]のいずれかに記載の加飾用積層フィルムの製造方法。
[5]前記フッ化ビニリデン系樹脂組成物の溶融温度は、210℃以上260℃以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の加飾用積層フィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、AC系樹脂フィルムとVDF系樹脂フィルムを積層した加飾用の積層フィルムの製造方法であって、延伸後にもVDF系樹脂フィルムの透明性が良好な積層フィルムを製造する方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[積層フィルムの製造方法]
本発明の一実施形態は、VDF系樹脂フィルムと、AC系樹脂フィルムとが積層されている加飾用の積層フィルム(以下、単に「積層フィルム」と記載することがある。)の製造方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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