TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025129619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026368
出願日2024-02-26
発明の名称ヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法
出願人エスアイアイ・プリンテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/16 20060101AFI20250829BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】駆動電極の断線等を抑制し、長期に亘って信頼性に優れたヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法を提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係るヘッドチップは、液体が収容される圧力室、及び圧力室に面する部分に配置された駆動部を有するチップ本体と、駆動部に形成された駆動電極と、チップ本体に形成されるとともに、駆動電極及び外部配線間を接続する駆動配線と、を備えている。駆動配線は、第1領域、及び第1領域に対して駆動配線の延在方向で接続されるとともに、延在方向に直交する断面積が第1領域よりも小さい第2領域を有する第1配線部と、少なくとも前記第2領域に対して延在方向に交差する方向に連なる第2配線部と、を備えている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
液体が収容される圧力室、及び前記圧力室に面する部分に配置された駆動部を有するチップ本体と、
前記駆動部に形成された駆動電極と、
前記チップ本体に形成されるとともに、前記駆動電極及び外部配線間を接続する駆動配線と、を備え、
前記駆動配線は、
第1領域、及び前記第1領域に対して前記駆動配線の延在方向で接続されるとともに、前記延在方向に直交する断面積が前記第1領域よりも小さい第2領域を有する第1配線部と、
少なくとも前記第2領域に対して前記延在方向に交差する方向に連なる第2配線部と、を備えているヘッドチップ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2配線部は、前記駆動配線のうち、前記第2領域を含む一部のみに設けられている請求項1に記載のヘッドチップ。
【請求項3】
前記第2配線部は、前記延在方向から見て前記チップ本体のうち前記駆動配線の成膜面に直交する第1方向で、少なくとも前記第2領域を覆うように設けられている請求項1又は請求項2に記載のヘッドチップ。
【請求項4】
前記第2配線部は、前記延在方向から見て前記チップ本体のうち前記駆動配線の成膜面に沿う第2方向で、少なくとも前記第2領域と一体で連なるように設けられている請求項1又は請求項2に記載のヘッドチップ。
【請求項5】
前記チップ本体は、分極方向が前記第2方向で異なる2枚の圧電基板が前記第2方向に積層されて構成されたアクチュエータプレートを備え、
前記アクチュエータプレートには、
液体が収容される前記圧力室としての噴射チャネルと、
前記噴射チャネルに隣り合うとともに、液体が収容されない非噴射チャネルと、が形成され、
前記駆動部は、前記アクチュエータプレートのうち、前記噴射チャネル及び前記非噴射チャネルとの間に位置する部分により構成され、
前記駆動電極は、
前記駆動部のうち前記噴射チャネルに面する部分に、前記第2方向の全域に亘って形成された共通電極と、
前記駆動部のうち前記非噴射チャネルに面する部分に、前記第2方向の全域に亘って形成された個別電極と、を備え、
前記駆動配線は、前記駆動部のうち前記非噴射チャネルに面する部分で前記個別電極に接続されている請求項4に記載のヘッドチップ。
【請求項6】
前記アクチュエータプレートの表面には、前記共通電極及び前記外部配線間を接続する共通端子、及び前記個別電極及び前記外部配線間を接続する個別端子間を仕切る分断溝が形成され、
前記第2領域は、前記駆動部のうち前記非噴射チャネルに面する部分において、前記延在方向で前記分断溝に重なる部分に位置している請求項5に記載のヘッドチップ。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のヘッドチップを備えている液体噴射ヘッド。
【請求項8】
請求項7に記載の液体噴射ヘッドを備えている液体噴射記録装置。
【請求項9】
液体が収容される圧力室、及び前記圧力室に面する部分に配置されるとともに駆動電極が形成された駆動部を有するチップ本体に対し、前記駆動電極及び外部配線間を接続する駆動配線を形成する駆動配線形成工程を備え、
前記駆動配線形成工程は、第1領域、及び前記第1領域に対して前記駆動配線の延在方向で接続されるとともに、前記延在方向に直交する断面積が前記第1領域よりも小さい第2領域を有する第1配線部が形成された前記チップ本体に、少なくとも前記第2領域に対して前記延在方向に交差する方向に連なるように第2配線部を形成するヘッドチップの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタに搭載されるヘッドチップは、吐出チャネル及び非吐出チャネルが形成されたアクチュエータプレートと、吐出チャネルに連通するノズル孔を有するノズルプレートと、を備えている。吐出チャネルの内側面には、吐出チャネルの延在方向に沿って個別電極が形成されている。非吐出チャネルの内側面には、非吐出チャネルの延在方向に沿って共通電極が形成されている。
ヘッドチップでは、共通電極及び個別電極間に電圧を印加して駆動壁を厚み滑り変形させることで、吐出チャネル内の容積を変化させる。これにより、吐出チャネル内のインクがノズルプレートに形成されたノズル孔を通じて吐出される。
【0003】
個別電極及び共通電極は、アクチュエータプレートの表面上に形成された個別端子及び共通端子を介して外部配線に接続される(例えば、下記特許文献1参照)。下記特許文献1において、アクチュエータプレートの表面のうち、個別端子及び共通端子間に位置する部分には、個別端子及び共通端子同士を分断する分断溝が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-151495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術にあっては、分断溝が非吐出チャネルの内側面上に達している。そのため、共通電極における延在方向に直交する断面積について、分断溝が形成されている部分は、分断溝が形成されていない部分に比べて小さくなる。すなわち、共通電極のうち、分断溝が形成されている部分の電気抵抗が、分断溝が形成されていない部分の電気抵抗に比べて大きくなる。その結果、共通電極のうち、分断溝が形成されている部分は、大電流が流れた際に断線等の原因となる。
【0006】
本開示は、駆動電極の断線等を抑制し、長期に亘って信頼性に優れたヘッドチップ、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及びヘッドチップの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示は以下の態様を採用した。
(1)本開示の一態様に係るヘッドチップは、液体が収容される圧力室、及び前記圧力室に面する部分に配置された駆動部を有するチップ本体と、前記駆動部に形成された駆動電極と、前記チップ本体に形成されるとともに、前記駆動電極及び外部配線間を接続する駆動配線と、を備え、前記駆動配線は、第1領域、及び前記第1領域に対して前記駆動配線の延在方向で接続されるとともに、前記延在方向に直交する断面積が前記第1領域よりも小さい第2領域を有する第1配線部と、少なくとも前記第2領域に対して前記延在方向に交差する方向に連なる第2配線部と、を備えている。
【0008】
本態様によれば、駆動配線について、第1配線部のうち、第1領域よりも断面積が小さい第2領域に少なくとも連なるように第2配線部を形成することで、駆動配線全体について最大抵抗値を軽減することができる。これにより、駆動配線に対して予期せぬ大電流が流れたとしても、駆動配線の断線等を抑制できる。その結果、長期に亘って信頼性に優れたヘッドチップを提供できる。
【0009】
(2)上記(1)の態様に係るヘッドチップにおいて、前記第2配線部は、前記駆動配線のうち、前記第2領域を含む一部のみに設けられていることが好ましい。
本態様によれば、第2配線部が、第2領域を含む一部のみに設けられていることで、第1配線部全体を覆うように第2配線部を形成する場合に比べ、第2配線部の追加に伴う駆動配線の材料コストの増加を抑制できる。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)の態様に係るヘッドチップにおいて、前記第2配線部は、前記延在方向から見て前記チップ本体のうち前記駆動配線の成膜面に直交する第1方向で、少なくとも前記第2領域を覆うように設けられていることが好ましい。
本態様によれば、第2配線部が第2領域を覆うように設けられることで、第2配線部の追加に伴う成膜面に沿う方向での駆動配線の大型化を抑制できる。これにより、静電容量の増加を抑制した上で、駆動配線全体での最大抵抗値を軽減できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
箔熱転写装置
2日前
シヤチハタ株式会社
印判
3か月前
シヤチハタ株式会社
反転式印判
8か月前
三光株式会社
感熱記録材料
5か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
日本製紙株式会社
感熱記録体
6か月前
株式会社リコー
画像形成装置
2日前
株式会社リコー
液体吐出装置
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
4か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
6か月前
独立行政法人 国立印刷局
記録媒体
7か月前
独立行政法人 国立印刷局
貼付装置
18日前
株式会社リコー
液体吐出装置
7か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
独立行政法人 国立印刷局
貼付機構
29日前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
7か月前
キヤノン株式会社
印刷システム
6か月前
独立行政法人 国立印刷局
潜像印刷物
29日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
1か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
7か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5か月前
理想科学工業株式会社
印刷装置
5か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
5か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
5か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
14日前
続きを見る