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公開番号
2025129365
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025113859,2023173660
出願日
2025-07-04,2019-08-19
発明の名称
糖代謝改善用組成物
出願人
株式会社明治
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
1/20 20060101AFI20250828BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ラクトバチルス属に属する乳酸菌を含む、ヒトの糖代謝改善用組成物を提供する。
【解決手段】ラクトバチルス属に属する乳酸菌を含む組成物をヒトに摂取させることにより、該ヒトにおける糖代謝を改善する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ラクトバチルス属に属する乳酸菌を含むヒトの糖代謝改善用組成物。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
ラクトバチルス属に属する乳酸菌を含むヒトの抗炎症用組成物。
【請求項3】
前記乳酸菌が、ヒトの血中におけるMCP-1およびIL-6から選択される少なくとも1つの炎症性サイトカインの量を低減させる活性を有する乳酸菌である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記乳酸菌がラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記乳酸菌が乳酸菌の死菌体を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記乳酸菌が加熱処理死菌体を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が食品組成物である、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が医薬組成物である、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記乳酸菌が、配列番号1で表される塩基配列と90%以上の相同性を有する16S rRNA遺伝子を有するものである、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記乳酸菌が、受託番号FERM BP-11262の下で寄託されたラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)OLL2712株である、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒトの糖代謝を改善するための組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
肥満や、肥満と複合してメタボリックシンドロームを引き起こす糖尿病等の生活習慣病の患者の増加は、国民の健康水準の悪化や医療費の増大を招くことから、全世界で大きな問題となっている。メタボリックシンドロームの予防には適度な運動やバランスの良い食生活が重要であるが、メタボリックシンドロームの予防に有効な機能性成分を含む飲食品の摂取も有効であることが知られている(非特許文献1)。今日、メタボリックシンドロームの予防・改善機能を有する食品素材を含む様々な商品が存在するが、多くは脂肪の燃焼促進や吸収抑制等の対症療法としての作用を奏するに過ぎず、糖や脂質の代謝を正常化してメタボリックシンドロームを根本的に改善するものとは言い難い。
【0003】
ところで、糖や脂質の代謝機能の低下の原因の一つとして、脂肪組織の慢性炎症が知られている。具体的には、単球走化性促進因子(Monocyte Chemotactic Protein-1: MCP-1)やインターロイキン-6(IL-6)等の炎症性サイトカインが増加することにより、脂肪組織へのマクロファージの浸潤が亢進し、糖や脂質の正常な代謝に必要なホルモンの産生が減少することが知られている(非特許文献2および3)。
【0004】
従来、特定の乳酸菌が、マウスにおいて糖や脂質の代謝を改善することが知られている(特許文献1、非特許文献4および5)。
【0005】
しかしながら、健康増進の観点からは、ヒトにおいて糖の代謝を効果的に改善する手法が依然として求められている。また、生活習慣病の患者における炎症を抑制することは重要な課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2012/014971号
【非特許文献】
【0007】
江川香 他 肥満者に対するケルセチン配糖体(酵素処理イソクエルシトリン)配合緑茶飲料の体脂肪低減作用および安全性の検証 Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 40:495-03, 2012
Xu H et al. “Chronic inflammation in fat plays a crucial role in the development of obesity-related insulin resistance” J Clin Invest, 112:1821-1830, 2003
Weisberg SP et al. “CCR2 modulates inflammatory and metabolic effects of high-fat feeding” J Clin Invest, 116:115-124, 2006
T. Toshimitsu et al. “Identification of Lactobacillus plantarum strain that meliorates chronic inflammation and metabolic disorders in obese and type 2 diabetic mice” J Dairy Sci, 99:933-946, 2016
Tohru Sakai et al. “Lactobacillus plantarum OLL2712 regulates glucose metabolism in C57BL/6 mice fed a high-fat diet” J Nutr Sci Vitaminol, 59, 144-147, 2013
【0008】
本発明は、ヒトにおける糖代謝を効果的に改善するための組成物を提供することを一つの目的とする。
【0009】
本発明者らは、鋭意検討の結果、ラクトバチルス属に属する乳酸菌が、ヒトにおいて、特定の炎症性サイトカインを顕著に低減する活性を有することを見出し、ヒトにおける糖の代謝を改善し得ることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
【0010】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]ラクトバチルス属に属する乳酸菌を含むヒトの糖代謝改善用組成物。
[2]ラクトバチルス属に属する乳酸菌を含むヒトの抗炎症用組成物。
[3]前記乳酸菌が、ヒトの血中における単球走化性促進因子(Monocyte Chemotactic Protein-1: MCP-1)およびインターロイキン-6(IL-6)から選択される少なくとも1つの炎症性サイトカインの量を低減させる活性を有する乳酸菌である、[1]または[2]に記載の組成物。
[4]前記乳酸菌がラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)である、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]前記乳酸菌が乳酸菌の死菌体を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。[6]前記乳酸菌が加熱処理死菌体を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。[7]前記組成物が食品組成物である、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]前記組成物が医薬組成物である、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[9]前記乳酸菌が、配列番号1で表される塩基配列と90%以上の相同性を有する16S rRNA遺伝子を有するものである、[1]~[8]のいずれかに記載の組成物。
[10]前記乳酸菌が、受託番号FERM BP-11262の下で寄託されたラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)OLL2712株である、[1]~[9]のいずれかに記載の組成物。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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