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公開番号2025123001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018806
出願日2024-02-09
発明の名称咀嚼対象物評価方法及び咀嚼対象物評価システム
出願人株式会社明治
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類G01N 33/02 20060101AFI20250815BHJP(測定;試験)
要約【課題】咀嚼中の匂いの変化を適正に評価することができる。
【解決手段】
擬似口内の上部治具及び下部治具で咀嚼対象物を圧縮し、前記咀嚼対象物に対して唾液を擬似した擬似唾液を投入する擬似咀嚼工程と、前記擬似咀嚼工程を実行しながら、前記咀嚼対象物の一部である回収液を前記擬似口内から排出する排出工程と、前記擬似咀嚼工程において、前記圧縮における前記咀嚼対象物にかかる力学的特性と、味及び匂いに関する値とを、時系列で測定する測定工程と、前記時系列で測定した測定値に応じて、前記咀嚼対象物の評価を行う評価工程と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
擬似口内の上部治具及び下部治具で咀嚼対象物を圧縮し、前記咀嚼対象物に対して唾液を擬似した擬似唾液を投入する擬似咀嚼工程と、
前記擬似咀嚼工程を実行しながら、前記咀嚼対象物の一部である回収液を前記擬似口内から排出する排出工程と、
前記擬似咀嚼工程において、前記圧縮における前記咀嚼対象物にかかる力学的特性と、味及び匂いに関する値とを、時系列で測定する測定工程と、
前記時系列で測定した測定値に応じて、前記咀嚼対象物の評価を行う評価工程と、
を有する咀嚼対象物評価方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記測定工程において、前記味に関する値は、前記回収液に含まれる溶出成分の成分量を測定する
請求項1記載の咀嚼対象物評価方法。
【請求項3】
前記測定工程において、前記匂いに関する値は、前記擬似口内の外部所定距離の揮発成分の成分量を測定する
請求項1記載の咀嚼対象物評価方法。
【請求項4】
前記測定工程において、前記匂いに関する値は、前記回収液から揮発した揮発成分の成分量を測定する
請求項1記載の咀嚼対象物評価方法。
【請求項5】
前記測定工程において、前記匂いに関する値は、密閉された前記擬似口内の内部の揮発成分の成分量を測定する
請求項1記載の咀嚼対象物評価方法。
【請求項6】
前記評価工程において、前記測定値を所定時間単位で分割した値の変化の特徴量を算出し、前記算出した特徴量を用いて前記評価を行う
請求項1記載の咀嚼対象物評価方法。
【請求項7】
前記下部治具は、前記回収液を排出口から吸引する吸引穴を有し、
前記吸引穴と前記排出口は、前記下部治具の内部の通路を介して接続される
請求項1記載の咀嚼対象物評価方法。
【請求項8】
擬似口内の上部治具及び下部治具で咀嚼対象物を圧縮し、前記咀嚼対象物に対して唾液を擬似した擬似唾液を投入する擬似咀嚼工程と、
前記擬似咀嚼工程を実行しながら、前記咀嚼対象物の一部である回収液を前記擬似口内から排出する排出工程と、
前記擬似咀嚼工程において、前記圧縮における前記咀嚼対象物にかかる力学的特性と、味及び匂いに関する値とを、時系列で測定する測定工程と、を実行する擬似咀嚼装置と、
前記時系列で測定した測定値に応じて、前記咀嚼対象物の評価を行う評価工程を実行する咀嚼対象物評価装置と、
を有する咀嚼対象物評価システム。
【請求項9】
擬似口内で咀嚼対象物を圧縮しつつ、前記咀嚼対象物に対して唾液を擬似した擬似唾液を投入し、前記咀嚼対象物の一部である回収液を前記擬似口内から排出する擬似咀嚼において、
味及び匂いに関する値と、前記擬似咀嚼の前記圧縮における前記咀嚼対象物にかかる力学的特性とを取得し、
前記取得したデータを時系列で分析する分析工程と、
前記分析工程における分析結果から、前記咀嚼対象物の評価を行う評価工程と、
を有する咀嚼対象物評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、咀嚼対象物評価方法及び咀嚼対象物評価システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、例えば、ヒトの嗜好性に合わせた食品の提供を一つの目的とし、食品の味や匂いの評価が注目されている。
【0003】
食品の味や匂いの評価方法としては、例えば、食品そのものの味や匂いに関する値を測定し、評価する方法がある。食品そのものの味とは、例えば、対象となる食品に含まれる塩分量、糖分量、辛み成分量や濃度など、食品自体が持つ味を構成する成分の量や濃度を示す。また、食品そのものの匂いとは、例えば、対象となる食品に含まれる匂いを発する成分や、食品から空気中に発する化学成分など、食品自体が持つ匂いを構成する成分の量を示す。この方法では、ヒトが咀嚼を行う前の食品の味や匂いを推定することができる。しかし、この方法では、咀嚼中の食品の味や匂いについては、推定できない場合がある。
【0004】
そこで、別の食品の評価方法として、例えば、擬似的に咀嚼後の食品の味や匂いに関する値を測定し、評価する方法がある。擬似的な咀嚼後の食品の味や匂いとは、例えば、対象の食品に対して擬似的な咀嚼動作(以下、擬似咀嚼と呼ぶ)を行った後の味や匂いを示す。擬似咀嚼とは、例えば、食品を押しつぶしたり、また食品をすりつぶしたりすることで、咀嚼動作による食塊形成を擬似したり、擬似唾液(唾液の成分や力学的特性を模した液体)を加えることで、咀嚼動作における唾液の添加を擬似したりする処理である。この方法では、ヒトが咀嚼することによる、食品の味や匂いを推定することができる。
【0005】
食品の味や匂いの評価に関する技術は、以下に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-183140号公報
WO2022/250167号
特開2009-162731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ヒトの咀嚼は、実際には、徐々に食品をかみ砕いたり、すりつぶしたりしながら、食塊を形成していく。また、ヒトの咀嚼は、徐々に唾液を添加しながら行われる。さらに、ヒトの咀嚼は、口に入れた食品の一部を、少しずつ飲み込みながら行われる場合もある。
【0008】
このように、咀嚼中における味や匂い及びそれらの変化について、適正に測定及び評価する方法については、開示されていない。ヒトの嗜好性は、単に味の刺激や匂いの刺激だけでなく、味や匂いの組み合わせによる複合的な刺激とその変化、または、その他の喫食時に感じる複合的な刺激とその変化によって左右される。
【0009】
そこで、一開示は、咀嚼中の味や匂いの変化を適正に評価することができる、咀嚼対象物評価方法及び咀嚼対象物評価システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一開示は、擬似口内の上部治具及び下部治具で咀嚼対象物を圧縮し、前記咀嚼対象物に対して唾液を擬似した擬似唾液を投入する擬似咀嚼工程と、前記擬似咀嚼工程を実行しながら、前記咀嚼対象物の一部である回収液を前記擬似口内から排出する排出工程と、前記擬似咀嚼工程において、前記圧縮における前記咀嚼対象物にかかる力学的特性と、味及び匂いに関する値とを、時系列で測定する測定工程と、前記時系列で測定した測定値に応じて、前記咀嚼対象物の評価を行う評価工程と、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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