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公開番号
2025127523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024256
出願日
2024-02-21
発明の名称
合成桁の床版撤去方法
出願人
株式会社IHIインフラ建設
,
株式会社IHI
代理人
弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類
E01D
24/00 20060101AFI20250826BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】桁上に残存するコンクリートを少なくすることのできる合成桁の床版撤去方法を提供する。
【解決手段】床版3のずれ止め部材4の配置箇所ごとに、橋軸方向に延びる切り込み5を床版の上面側から形成し、切り込み5が形成された床版3を主桁2から上方に引き上げて撤去するようにしたので、引張荷重に対するずれ止め部材4と床版3のコンクリートとの間の抵抗力を切り込み5によって低下させることができ、床版3を主桁2から容易に分離させることができる。これにより、従来のように主桁2上にコンクリートが残るように床版3を橋軸方向に切断する必要がないので、主桁2上の床版3を橋軸直角方向に分割せずに吊り上げて一度で撤去することができる。これにより、撤去作業の効率化を図ることができるとともに、大規模なコンクリートの破砕作業を必要としないという利点がある。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼桁上にコンクリート製の床版が設置され、鋼桁の上面に設けられたずれ止め部材によって鋼桁と床版が結合された合成桁から床版を撤去する床版撤去方法において、
前記床版のずれ止め部材の配置箇所ごとに、橋軸方向及び橋軸方向と所定角度をなす方向の少なくとも一方向に延びる少なくとも一つずつの切り込みを床版の上面側から形成し、
切り込みが形成された床版を鋼桁から上方に撤去する
ことを特徴とする合成桁の床版撤去方法。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
前記切り込みによって床版内のずれ止め部材の一部を切断する
ことを特徴とする請求項1記載の合成桁の床版撤去方法。
【請求項3】
前記切り込みを鋼桁の上面から所定高さだけ残して形成する
ことを特徴とする請求項1または2記載の合成桁の床版撤去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成桁からなる橋梁から既設の床版を撤去して新たな床版に取り替えるための合成桁の床版撤去方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、一般道、高速道路等の橋梁には、鋼桁上にコンクリートを打設して床版を設け、または工場製作した床版の一部にコンクリートを打設することにより床版を設けた合成桁を用いたものが知られている。合成桁は、鋼桁の上面に複数のずれ止め部材を設け、ずれ止め部材を埋め込んだ状態で床版のコンクリートを打設する、または工場製作した床版の一部にコンクリートを打設することにより、ずれ止め部材によって桁と床版とを結合するようにしている。また、床版が老朽化した場合は、既設の床版を撤去して新たな床版を再構築する床版取替施工が行われる(例えば、特許文献1の図11乃至図14参照)。
【0003】
従来の床版撤去方法では、まず、撤去する床版を橋軸直角方向に切断して橋軸方向に分割するようにしているが、主桁のずれ止め部材が床版のコンクリートに強固に結合しているため、そのまま床版を吊り上げることができない。そこで、床版を主桁の上フランジの両側で橋軸方向に切断し、上フランジ上のコンクリートを残して主桁上のコンクリート以外の部分をクレーン等で吊り上げて撤去するようにしている。この後、主桁上に残存したコンクリートを、大型ブレーカによる機械作業やハンドブレーカによる人力作業等など、破砕機により破砕し、破砕作業で発生したコンクリート屑の撤去及び収集を行う。そして、ずれ止め部材の切断及び撤去、残存コンクリート屑の撤去、主桁の表面仕上げ等を行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平2-292404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の床版撤去方法では、主桁上にコンクリートが残るように床版を複数箇所で橋軸方向に切断し、橋軸直角方向複数に分割するようにしているため、分割されたコンクリートブロックごとに撤去しなければならず、コンクリートブロックの撤去工数が多くなるという問題点があった。更に、橋軸方向に切断された床版のコンクリートがそのまま主桁上に残存するため、残存コンクリートの破砕作業によりコンクリート屑が大量に発生し、その収集作業に多大な手間を要するとともに、大規模なコンクリートの破砕作業による騒音、振動、粉塵の発生が長時間に亘って続くため、市街地での作業に適さないという問題点もあった。
【0006】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、床版撤去作業の効率化を図ることができるとともに、桁上に残存するコンクリートを少なくすることのできる合成桁の床版撤去方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、鋼桁上にコンクリート製の床版が設置され、鋼桁の上面に設けられたずれ止め部材によって鋼桁と床版が結合された合成桁から床版を撤去する床版撤去方法において、前記床版のずれ止め部材の配置箇所ごとに、橋軸方向及び橋軸方向と所定角度をなす方向の少なくとも一方向に延びる少なくとも一つの切り込みを床版の上面側から形成し、切り込みが形成された床版を鋼桁から上方に撤去するようにしている。
【0008】
これにより、引張荷重に対するずれ止め部材と床版のコンクリートとの間の抵抗力が切り込みによって低下することから、床版を鋼桁から容易に分離させることが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、床版を鋼桁から容易に分離させることができるので、従来のように桁上にコンクリートが残るように床版を橋軸方向に切断する必要がなく、桁上の床版を橋軸直角方向に分割せずに吊り上げて一度で撤去することができる。これにより、撤去作業の効率化を図ることができる。また、桁上に残存するコンクリートの量を大幅に減ずることができるので、大規模なコンクリートの破砕作業を必要としないという利点がある。これにより、大量のコンクリート屑の撤去や収集に長時間を要することがなく、コンクリートの破砕作業による騒音、振動、粉塵の発生を大幅に低減することができるので、市街地での作業においても近隣への悪影響を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施形態を示す合成桁の斜視図
ずれ止め部材の斜視図
合成桁の正面断面図
床版撤去工程を示す合成桁の一部側面断面図
床版撤去工程を示す合成桁の一部正面断面図
床版撤去工程を示す合成桁の一部正面断面図
床版撤去工程を示す合成桁の一部正面断面図
床版撤去工程を示す合成桁の一部側面断面図
切り込みを示す床版の一部平面図
切り込みを示す床版の一部側面断面図
切り込みを示す床版の一部正面断面図
本発明の第2の実施形態に係る切り込みを示す床版の一部平面図
切り込みを示す床版の一部正面断面図
本発明の第3の実施形態に係る切り込みを示す床版の一部平面図
切り込みを示す床版の一部正面断面図
本発明の第4の実施形態に係る切り込みを示す床版の一部平面図
切り込みを示す床版の一部側面断面図
切り込みを示す床版の一部正面断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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