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公開番号
2025126621
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2024022948
出願日
2024-02-19
発明の名称
熱電変換モジュール
出願人
TPR株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
H10N
10/17 20230101AFI20250822BHJP()
要約
【課題】熱電変換モジュールにおいて、熱電変換効率を向上することが可能な技術を提供する。
【解決手段】熱電変換モジュールは、基材と、基材に螺旋状に巻き付けられた熱電変換部材と、を備え、熱電変換部材により形成された螺旋体の一側部は、受熱部として形成され、前記基材を挟んで前記一側部と反対側の他側部は、放熱部として形成され、基材には、断熱層を形成する断熱孔が基材の延在方向に沿って延在している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
受熱部と放熱部とを有し、前記受熱部と前記放熱部との温度差を利用して発電する熱電変換モジュールであって、
基材と、
前記基材に螺旋状に巻き付けられた熱電変換部材と、を備え、
前記熱電変換部材により形成された螺旋体の一側部は、前記受熱部として形成され、前記基材を挟んで前記一側部と反対側の他側部は、前記放熱部として形成され、
前記基材には、断熱層を形成する断熱孔が前記基材の延在方向に沿って延在している、
熱電変換モジュール。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記熱電変換部材は、P型半導体として形成された複数のP型部と、N型半導体として形成された複数のN型部と、を含み、
前記熱電変換部材の延伸方向において、前記P型部と前記N型部とが交互に配置されると共にこれらが連続的に形成されており、
前記P型部及び前記N型部は、夫々の一端部が前記受熱部に含まれ且つ夫々の他端部が前記放熱部に含まれるように、配置されている、
請求項1に記載の熱電変換モジュール。
【請求項3】
前記熱電変換部材は、カーボンナノチューブにより糸状に形成された、カーボンナノチューブヤーンである、
請求項1又は2に記載の熱電変換モジュール。
【請求項4】
前記熱電変換部材は、カーボンナノチューブの不織布により形成されている、
請求項1又は2に記載の熱電変換モジュール。
【請求項5】
前記基材は、複数の部材によって構成されており、
前記断熱孔は、前記複数の部材同士の間に形成されている、
請求項1に記載の熱電変換モジュール。
【請求項6】
前記基材は、第1部材と前記第1部材よりも熱伝導率が高い第2部材とを含んで構成されており、
前記第2部材は、前記第1部材よりも前記放熱部側に配置されている、
請求項1又は5に記載の熱電変換モジュール。
【請求項7】
前記基材には、前記基材の延在方向に沿って延在すると共に冷却媒体が流通可能な冷却流路が形成されている、
請求項1又は2に記載の熱電変換モジュール。
【請求項8】
前記冷却流路は、前記断熱孔と前記放熱部との間に形成されている、
請求項7に記載の熱電変換モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電変換モジュールに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、P型半導体とN型半導体とを接続し、両端に温度差を与えることでゼーベック効果により起電力を得る熱電変換素子や、これを備えた熱電変換モジュールが広く用いられている。これに関連して、カーボンナノチューブによって繊維状に構成された熱電変換素子が知られている(例えば、特許文献1)。熱電変換素子は、例えば、自動車、工場、家庭、体温などの排熱を利用した発電に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-207766号公報
特開2004-207392号公報
特開2017-195232号公報
特許第4620183号公報
特許第7183794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱電変換素子で大きな発電量を得るためには、熱電変換素子における受熱側と放熱側の温度差を大きく確保する必要があり、十分な温度差を確保できない場合、熱電変換効率が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱電変換モジュールにおいて、受熱側と放熱側との温度差が小さくても熱電変換効率を低下させることなく、効率的に発電することが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用した。即ち、本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]
受熱部と放熱部とを有し、前記受熱部と前記放熱部との温度差を利用して発電する熱電変換モジュールであって、
基材と、
前記基材に螺旋状に巻き付けられた熱電変換部材と、を備え、
前記熱電変換部材により形成された螺旋体の一側部は、前記受熱部として形成され、前記基材を挟んで前記一側部と反対側の他側部は、前記放熱部として形成され、
前記基材には、断熱層を形成する断熱孔が前記基材の延在方向に沿って延在している、
熱電変換モジュール。
[2]
前記熱電変換部材は、P型半導体として形成された複数のP型部と、N型半導体として形成された複数のN型部と、を含み、
前記熱電変換部材の延伸方向において、前記P型部と前記N型部とが交互に配置されると共にこれらが連続的に形成されており、
前記P型部及び前記N型部は、夫々の一端部が前記受熱部に含まれ且つ夫々の他端部が前記放熱部に含まれるように、配置されている、
[1]に記載の熱電変換モジュール。
[3]
前記熱電変換部材は、カーボンナノチューブにより糸状に形成された、カーボンナノチューブヤーンである、
[1]又は[2]に記載の熱電変換モジュール。
[4]
前記熱電変換部材は、カーボンナノチューブの不織布により形成されている、
[1]から[3]の何れかに記載の熱電変換モジュール。
[5]
前記基材は、複数の部材によって構成されており、
前記断熱孔は、前記複数の部材同士の間に形成されている、
[1]から[4]の何れかに記載の熱電変換モジュール。
[6]
前記基材は、第1部材と前記第1部材よりも熱伝導率が高い第2部材とを含んで構成されており、
前記第2部材は、前記第1部材よりも前記放熱部側に配置されている、
[1]から[5]の何れかに記載の熱電変換モジュール。
[7]
前記基材には、前記基材の延在方向に沿って延在すると共に冷却媒体が流通可能な冷却流路が形成されている、
[1]から[6]の何れかに記載の熱電変換モジュール。
[8]
前記冷却流路は、前記断熱孔と前記放熱部との間に形成されている、
[7]に記載の熱電変換モジュール。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、熱電変換モジュールにおいて、熱電変換効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る熱電変換モジュールの使用状態を模式的に示す断面図である。
実施形態1に係る熱電変換モジュールの右側面図である。
実施形態1に係る熱電変換モジュールの上面図である。
実施形態1に係るカーボンナノチューブヤーンの構成を説明するための図である。
実施形態1に係る熱電変換モジュールにおける基材とカーボンナノチューブヤーンとの関係を説明するための模式図である。
実施形態1の変形例に係る熱電変換モジュールに用いられる基材の斜視図である。
実施形態2に係る熱電変換モジュールの使用状態を模式的に示す断面図である。
実施形態2の変形例に係る熱電変換モジュールに用いられる基材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態に記載されている構成は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本明細書において、「絶縁性」とは、特に説明が無い限りは、電気絶縁性のことを指す。
【0010】
<実施形態1>
図1~図3は、実施形態1に係る熱電変換モジュール100を示す図である。詳細については後述するが、熱電変換モジュール100は、基材1にカーボンナノチューブヤーン2が螺旋状に巻き付けられることで構成されている。図1は、実施形態1に係る熱電変換モジュール100の使用状態を模式的に示す断面図である。図1では、熱電変換モジュール100の上下方向、左右方向、及び前後方向が示されている。上下方向及び左右方向に対して直交する方向が熱電変換モジュール100の前後方向である。但し、これらの方向は説明の便宜のために定義したものであり、本発明に係る熱電変換モジュールの向きを限定する趣旨ではない。図1では、前後方向に対して直交する断面が図示されている。図2は、実施形態1に係る熱電変換モジュール100の右側面図である。図3は、実施形態1に係る熱電変換モジュール100の上面図である。ここで、図1において、受熱部201から放熱部202に向かう方向(本実施形態では下方向)を第1方向Dとする。第1方向Dは、即ち、受熱部201から放熱部202へ熱が最短距離で移動する場合の熱の移動方向である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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