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公開番号
2025116846
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2025011258
出願日
2025-01-27
発明の名称
個別化デジタル治療を介した物質使用障害および病態の動的標的化
出願人
クリック セラピューティクス インコーポレイテッド
,
Click Therapeutics, Inc.
代理人
個人
,
個人
主分類
G16H
20/00 20180101AFI20250801BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】ユーザーの物質使用障害(SUD)に対処するための介入を提示するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】ユーザーの物質使用に関連付けられた不適応行動に対処するための活動の指示を与える方法は、1つ以上のプロセッサによって、物質使用障害を有するユーザーに関して、複数の物質使用語を含むプロファイルを特定する段階と、1つ以上のプロセッサによって、物質使用に関連しない複数の記憶語と、複数の記憶語を記憶するための指示とを提示する段階と、1つ以上のプロセッサによって、複数の記憶語の1つ以上および/または複数の物質使用語の1つ以上の選択を控える活動を実行するための指示を与える段階と、1つ以上のプロセッサによって、ユーザーによる活動の前記実行を使用して、ユーザーのプロファイルを更新する段階とを含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザーの物質使用に関連付けられた不適応行動に対処するための活動の指示を与える方法であって:
1つ以上のプロセッサによって、物質使用障害を有するユーザーに関して、複数の物質使用語を含むプロファイルを特定する段階と;
前記1つ以上のプロセッサによって、前記物質使用に関連しない複数の記憶語と、前記複数の記憶語を記憶するための指示とを提示する段階と;
前記1つ以上のプロセッサによって、前記複数の記憶語の1つ以上および/または前記複数の物質使用語の1つ以上の選択を控える活動を実行するための指示を与える段階と;
前記1つ以上のプロセッサによって、前記ユーザーによる前記活動の前記実行を使用して、前記ユーザーの前記プロファイルを更新する段階とを含む、方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
ユーザーの物質使用に関連付けられた不適応行動に対処するための活動の指示を与えるシステムであって:
1つ以上のプロセッサを含み、当該プロセッサは:
物質使用障害を有するユーザーに関して、複数の物質使用語を含むプロファイルを特定し;
前記物質使用に関連しない複数の記憶語と、前記複数の記憶語を記憶するための指示とを提示し;
前記複数の記憶語の1つ以上および/または前記複数の物質使用語の1つ以上の選択を控える活動を実行するための指示を与え;
前記ユーザーによる前記活動の前記実行を使用して、前記ユーザーの前記プロファイルを更新するよう構成されている、システム。
【請求項3】
前記1つ以上のプロセッサは、未来の事象に関する情報を提供する活動を実行するための指示を与えるようさらに構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記未来の事象は、前記ユーザーの健康、人間関係、価値観、財政状態、楽しみ、慈善貢献、節制、小さな進歩、達成、将来の感謝、挑戦、ライフスタイル、または物質使用に関連付けられた不適応行動の克服のうちの少なくとも1つに関係する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサは:
前記活動を実行するための前記指示を与える前に、前記ユーザーの健康、人間関係、価値観、財政状態、楽しみ、慈善貢献、節制、小さな進歩、達成、将来の感謝、挑戦、ライフスタイル、または物質使用に関連付けられた不適応行動の克服のうちの少なくとも1つから選択される未来の事象の種類を前記ユーザーに選択させるための指示を与えるようさらに構成されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサは:
前記1つ以上のプロセッサによって、前記活動を実行するための前記指示の前に、前記ユーザーに前記未来の事象のカテゴリを選択させるための指示を与えるようさらに構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記未来の事象の前記カテゴリは、前記ユーザーの健康、人間関係、価値観、財政状態、楽しみ、慈善貢献、節制、小さな進歩、達成、将来の感謝、挑戦、ライフスタイル、または物質使用に関連付けられた不適応行動の克服から選択される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記1つ以上のプロセッサは:
前記1つ以上のプロセッサによって、前記未来の事象の時間枠を選択するための指示を与えるようさらに構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
前記未来の事象は一ヶ月に満たない期間に起こりうる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記未来の事象は一ヶ月より先に起こりうる、請求項8に記載のシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2029年1月29日付けで提出された「ユーザーの病態に対処する精神治療要素を提供するためのセッションの管理(MANAGING SESSION TO PROVIDE PSYCHOTHERAPEUTIC COMPONENTS TO ADDRESS USER CONDITIONS)」と題する米国仮特許出願第63/626,465号の優先権および利益を主張し、その開示全体はここに引用して援用する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
物質使用障害(SUD)は、アルコール、薬物、またはその他の物質の反復的で強迫的な使用によって生じ、認知障害、健康リスク、障害を引き起こす。一般的なSUDには、アルコール使用障害(AUD)、オピオイド使用障害(OUD)、薬物使用障害などがある。このような病態は、生物学的要因や環境要因など多様な要因から生じる。例えば、SUDにつながる可能性のある具体的な要因としては、遺伝、脳化学(例えば、ドーパミンのような神経伝達物質レベルの変化)、精神的健康障害(例えば、不安、うつ病、注意欠陥多動性障害(ADHD))、性格特性(例えば、衝動的な行動)、対処機構(例えば、効果的な対処戦略の欠如)、または早期暴露(例えば、脳がまだ発達途中である思春期における)などが挙げられる。SUDにつながるその他の要因としては、家族(例えば、家族内での物質使用)、仲間からの圧力(例えば、仲間による物質使用の開始)、入手しやすさ(例えば、物質の利用容易性)、社会経済的状況(例えば、貧困、失業)、文化的規範(例えば、アルコールを重視する文化)、またはメディア(例えば、メディアによる薬物使用の描写)などの外部からの影響が挙げられる。
【0003】
SUDは、罹患者の身体的健康、精神的健康、社会的幸福、および生活の質全体に影響を及ぼす。SUD患者は、さまざまな身体的合併症を起こしやすくなる。さらに、SUDの患者は認知障害や感情的苦痛などの心理的障害のリスクが高くなり、薬物の過量投与のリスクも高くなる。SUD患者にとって、生活の質は全体的に著しく損なわれることが多い。
【0004】
神経系レベルでは、SUDはシナプスの強度と結合性、特に脳の報酬回路に変化をもたらし、嗜癖行動の持続を助長する。具体的には、SUDは脳の構造や機能を変化させるだけでなく、認知や脳機能全般に不可欠な神経伝達物質の不均衡を引き起こす。さらに、SUDを患う個人は、神経障害(脳卒中、パーキンソン病など)や精神的健康障害(うつ病、不安など)を発症するリスクが高い。例えば、オピオイドは、脳内のオピオイド受容体に結合し、痛みの知覚を減少させ、多幸感を誘発する。具体的には、OUDのようなSUDを発症すると、認知機能(例えば、実行機能、記憶)の障害を引き起こし、脳の構造、特にストレス、意思決定、および行動調節に関連する領域が変化する。
【0005】
SUDの治療を行って、薬物使用の副作用を止めたり軽減したりできる。これらの治療法には、例えば、対面での行動療法、薬物療法、通院・入院治療プログラム、解毒、支援グループなどが含まれる。しかし、SUDの再発を軽減することは、効果のない治療が実施されたり利用される可能性があるために難しい。特に、治療遵守に対する個人のモチベーションや、薬物使用につながる個人の根本的な認知障害に対処できないことは、SUD治療の効果を低下させる。例えば、入院リハビリテーションに参加している個人が、日常生活に戻ると再発してしまうことがある。認知障害と心理的要素(動機づけなど)の両方を考慮しないと、効果のないSUD治療が行われ、最終的には物質使用障害が全くまたはほとんど改善せず、再発してしまう可能性がある。これらの治療法では、薬物使用を控えるという個人のコミットメントを維持することに関連付けられた挑戦や、SUDが個人に与える認知的影響が考慮されていない。さらに、これらの治療法は、SUDに関連付けられた不適応行動の持続に寄与する神経系の構成要素の再編成や調節を直接の標的にしていない。
【発明の概要】
【0006】
本明細書に提示されるのは、ユーザーの実行制御系を標的とするデジタル治療を提供するシステムおよび方法である。本明細書で説明するデジタル治療アプリケーションは、物質使用障害(SUD)に関連付けられた認知障害を標的とすることを目的とした、複合的な神経調節介入を独自に組み合わせて提供する。具体的には、この新規の統合的アプローチは、まず、1つの没入型課題において2つのトレーニング活動を組み合わせ、重複する神経回路網基盤(neural network substrates)を標的とする。これは、実行制御の2つのサブドメイン(例えば、抑制制御と作動記憶)を同時にトレーニングするように機能し、柔軟性メカニズムによって可塑性を高める臨界期様状態をシミュレートできる可能性がある。この複合トレーニングパラダイムは、相乗的な精神治療要素として第3のトレーニング活動を追加し、先行する2つの活動によって誘発された可塑性を活用するができる。これは、第3のトレーニングを実世界に関連した活動に適用することにより実現され、それゆえに、ユーザーが意図的に標的にしている物質使用障害に関連した実生活での行動を導くのに役立ち、これらのエクササイズの臨床的効果を高めることにつながる。
【0007】
特に複合的なトレーニングプログラムでは、これら3つのトレーニング活動を一緒に反復サイクルで継続的に行うことで、最大の効果が得られる。時間の経過とともに、ユーザーの習慣に基づく薬物摂取応答は、将来の目標達成に焦点を当てた応答に移行することができる。このように、最初の2つのトレーニング活動は、衝動を制御し、計画を立てるユーザーの「心の筋肉」を鍛える一方、3つ目のトレーニング活動は、最初の2つのトレーニング活動期間に築き上げたスキルを実世界の状況で応用する。これら3つのトレーニングモジュールの組み合わせは、ユーザーの衝動制御を強化して物質使用障害を抑制する上で相乗効果を発揮する。
【0008】
この統合は、認知的要素または心理的要素にしか焦点を当てていない、両者の統合や実世界状況への効果の移行の限界を克服しない他の介入技術に比べ、顕著な改善である。過活動状態の衝動性系と低活力状態の実行制御系との間に不均衡が表れている場合、本明細書で開示するトレーニング活動により、実行制御系の能力と効率を向上させ、機能性を改善することができる。本明細書に記載された3つのトレーニング活動の組み合わせは、脳の学習メカニズムを最適化する可能性のある、意思決定と作動記憶機能の両方に関与する前前頭皮質内の重複する神経回路網基盤を標的とする。
【0009】
さらに、このデジタル治療アプリケーションは、脳の意思決定と作動記憶の両機能を効果的に標的とする個別化解決策が欠如した実態に対処する。このアプリケーションは、抑制制御と作動記憶を同時に標的にした活動を融合し、さらに、抑制制御と作動記憶の改善を現実世界の改善に繋げるために、目標に関連した文脈を統合する。このアプリケーションは、ユーザーによるこれら活動の実行(パフォーマンス)に基づいて、活動の難易度を上げ、個人の抑制制御と作動記憶をさらに改善する。このデジタル治療アプリケーションは、ユーザーに関する情報を利用して、SUDのための介入を特別に調整することができる。活動結果のスコアは、ユーザーの実行と進捗状況を示し、ユーザーに提示することで、ユーザーが自分の進捗状況を確認できるため、介入レジメンの遵守を促すことができる。デジタル治療アプリケーションは、介入中に継続的に更新され、ユーザーに一層の努力を促し続けることで、介入が効果的であり続け、ユーザーの実行制御系の進化する状態に沿ったものであることを保証する。
【0010】
したがって、このデジタル治療アプリケーションは、さまざまな活動に対する個人の応答に基づいて動的に調整されるデジタル介入を提供することにより、統合された認知的および心理的治療の欠如に対処する。このアプリケーションはさらに、各ユーザーの特定のニーズおよび生理学的プロファイルに沿った、SUDに対処するための特別に調整したアプローチを提供する。このようにデジタル、認知、心理学的解決策を統合することで、SUDおよび関連した障害の治療有効性が大幅に改善され、より良い転帰と全体的な患者ケアにつながる。
(【0011】以降は省略されています)
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